政治講座ⅴ671「原油制裁に対抗する予防的な攻撃とは? 」
核兵器の恫喝にしても、石油の生産量削減にしても、自国の経済を締め付けることになる。ロシアはどこへ行く。ベネズエラの例をあげると、南アメリカ大陸でも指折りの自然の宝庫として知られているくにである。そして、原油埋蔵量は3008億バレルと推測され世界最大と言われているが、近年は2006年から始まった米国の制裁により、原油生産は低落している。加えて石油輸出収入に依存して、他産業育成など構造改革や石油産業自体への投資を長年怠ってきた「資源の呪い」により、2010年代以降は経済危機と政治の混乱が続いている。ロシアは今後ウクライナの戦費と経済制裁により、経済危機を迎えることであろう。
皇紀2682年12月11日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
プーチン氏、露産原油制裁への対抗措置「数日以内に」…核戦力巡り米国けん制の発言も
読売新聞 - 1 時間前
ロシアのプーチン大統領は9日、先進7か国(G7)などが露産原油の取引価格に上限を設定する追加制裁を発動したことに関し、具体的な対抗措置を示した大統領令を「数日以内」に発令する方針を明らかにした。訪問先の中央アジア・キルギスで開いた記者会見で述べた。
プーチン氏は、上限設定に参加した国には、露産原油を販売しないと改めて表明した。「必要ならば、生産量の削減の可能性を検討する」とも述べた。
またプーチン氏は、「米国には予防的な攻撃の理論があるが、ロシアには(同様の理論は)ない」と言及。「米国の安全保障の考え方について取り入れることを考えるべきかもしれない」と述べ、米国をけん制した。
プーチン氏が述べた「予防的な攻撃」が具体的に何を示しているのかは不明。米政府が10月に発表した国防の指針などを示す「国家防衛戦略(NDS)」で、ロシアに関し、核の脅威が増大しているとの認識を示し、欧州でロシアの抑止に取り組むとしたことに反発している可能性がある。
参考文献・参考資料
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