政治講座ⅴ714「パトリオットミサイルの威力の検証実験の好機。性能に対する舌戦」
兵器の性能は実戦で使ってみて証明される。パトリオットの威力はいかほどのもうのであろうか。パトリオットが戦果をもたらさなければ、米国の軍需産業の威信に関わることになるであろう。米国も性能で負けてはいられない実証戦闘となることであろう。軍配はどちらに上がるのであろうか?
2015年現在、日本は全国の15基地に24基のパトリオットミサイル発射台を設置しており、朝鮮からの弾道ミサイルによる攻撃に備えている。日本防衛省は10月28日、北海道千歳市の自衛隊空軍基地に、2基のパトリオットミサイル発射台を配備し、2004年のパトリオットミサイル配備計画を完了したと発表した。この2基を含め、沖縄から北海道までの日本全域の15基地に、24基が設置されたことになる。東京周辺の4カ所(千葉県の自衛隊習志野駐屯地、埼玉県の入間基地が含まれる)には、PAC-3ミサイルが配備されている。日本自衛隊にはパトリオットミサイルの6つの部隊があり、それぞれ4基のPAC-2、2基のPAC-3を持つ。日本は過去10年間で米国からPAC-3を購入し、海外の脅威に対応していた。日本は2006年に1億4400万ドルを費やし、米国から1期目となる16基のPAC-3を購入した。パトリオットは長距離・全空域・全天候型のミサイル防衛システムで、主に弾道ミサイル、巡航ミサイル、先進的な戦闘機をターゲットとする。パトリオットは日本と米国の他に、エジプト、ドイツ、ギリシャ、イスラエル、クウェート、オランダ、サウジアラビア、中国台湾地区などで配備されている。 2015年11月11日中国網日本語版(チャイナネット)
最近のウクライナのパトリオットミサイルの報道記事からその動向を紹介する。
皇紀2682年12月23日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ロシア、ウクライナ戦争終結望む 「全ての紛争は外交で終結」=プーチン氏
Reuters - 6 時間前
[22日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は22日、ロシアはウクライナでの戦争の終結を望んでいるとし、全ての武力紛争は外交交渉で終結すると述べた。
プーチン氏は記者団に対し「われわれの目標は軍事衝突を継続するではない。逆に、この戦争を終わらせることを目標としている。この目標に向け努力しており、今後も努力を続ける」とし、「これを終わらせるために努力する。当然、早ければ早いほど望ましい」と語った。
その上で「これまでに何度も言っているが、敵対行為の激化は不当な損失をもたらす」と指摘。「全ての武力紛争は何らかの外交交渉によって終結する」とし、「遅かれ早かれ、紛争状態にある当事者は交渉の席について合意する。ロシアに敵対する者がこうしたことを早く認識するのが望ましい。ロシアは決して諦めていない」と述べた。
ロシアはこれまでも交渉に応じる姿勢を示し、交渉を拒否しているのはウクライナだと主張。これに対しウクライナや米国などは、ロシアは戦況が思わしくないことから時間稼ぎをしようとしているのではないかと懐疑的な見方を示している。
ウクライナのゼレンスキー氏は21日に訪米し、ホワイトハウスでバイデン大統領と会談した後、議会で演説。米政府はゼレンスキー氏の訪問にあわせ、ウクライナに対し広域防空用地対空ミサイルシステム「パトリオット」を含む18億5000万ドルの追加軍事支援を行うと発表した。
プーチン大統領は米国が「パトリオット」供与を決めたことについて、パトリオットは「かなり古いシステム」で、ロシアの地対空ミサイルシステム「S300」のようには機能しないとし、ロシアは対抗できるとの見方を示した。
また、ロシアの戦費調達能力を制限することを目的とした西側諸国によるロシア産石油の価格上限設定がロシア経済に打撃を与えることはないと強調。その上で、来週初めにロシアの対応を打ち出すための法令に署名すると述べた。
プーチン露大統領「パトリオット脅威にならず」 戦力枯渇も否定
ロシアのプーチン大統領は22日記者会見し、米国がウクライナへの供与を発表した地対空ミサイルシステム「パトリオット」について「かなり古い兵器で、解毒剤(対抗手段)は必ず見つかる」と述べ、露軍の脅威にならないとの考えを示した。
また、露軍の戦力が枯渇しつつあるとする米欧の観測を否定し、戦力低下が進んでいるのは主力の旧ソ連製兵器を喪失しているウクライナ側だと主張した。
プーチン氏はウクライナでの軍事作戦について、ロシアの安全保障上の観点から「絶対に必要な措置だった」と改めて正当化。ウクライナが現時点で停戦交渉を拒否しているとしても、いずれは外交交渉で決着するとの認識も示した。
パトリオットについて、プーチン氏は露防空システム「S300」より劣ると指摘。「ロシアは兵器生産を続けているが、ウクライナの兵器生産力はゼロに近づいている」とも述べた。
また、ウクライナは旧ソ連製兵器の多くを失い、北大西洋条約機構(NATO)が供与してきた旧ソ連製兵器も底を尽きつつあると主張。ウクライナにNATO規格の兵器が供与されても、使用法の習熟や補給を巡る問題解決は容易ではないとした。
プーチン氏はまた、国家方針を示す年1回の年次教書演説を今年は取りやめたことに関し、「情勢が大きく変動しており、ある時点での結果や近い将来の計画を取りまとめるのは困難だった」と説明。来年初めごろには行うと表明した。
プーチン氏は今年、年次教書演説に加え、国民と対話するイベントや年末の大規模記者会見といった一連の恒例行事を中止。プーチン氏は楽観的な予測を示して現実と食い違ったり、露軍の苦戦について厳しい質問を受けたりする事態を避けたとの観測が強い。
米のパトリオット供与にプーチン露大統領「配備してみるがいい、我々は破壊するだけだ」
読売新聞 - 1 時間前
ロシアのプーチン大統領は22日の記者会見で、米国がウクライナに対し、地対空ミサイル「パトリオット」の供与を表明したことを受け、「配備してみるがいい。我々は破壊するだけだ」と述べ、強く反発した。
プーチン氏は、パトリオット供与は「対立を長引かせるだけだ」とも強調し、実際に供与されれば、ウクライナのエネルギー施設への攻撃を強める可能性を示唆した。
プーチン氏はパトリオットについて「古いシステムだ。予防薬は見つかるものだ」と述べた。ウクライナ軍も保有するロシア製地対空ミサイル「S300」を引き合いに出し、「パトリオットはS300のようには機能しない」とも主張し、対抗姿勢を鮮明にした。
ゼレンスキー大統領「良い結果を手に帰路にある」 訪米の成果を強調
朝日新聞社 - 2 時間前
米国訪問を終えたウクライナのゼレンスキー大統領は22日夜、定例のビデオ声明で「私たちはワシントンからの帰路にある。良い結果を手に、真に役立つものを携えて」と語った。
ゼレンスキー氏は「ウクライナでも米国でも『パトリオット(愛国者)』と言えば、国家と国民の保護を同じように意味する。この点はウクライナにとって解決済みで、財政的な支援もある」と強調。会談したバイデン米大統領や、米議会、ウクライナを支援する人々への謝意を示した。米国は21日、高性能の地対空ミサイル「パトリオット」1基を含む、18億5千万ドル(2450億円)のウクライナへの追加軍事支援を発表している。
プーチン大統領 「戦争」終結したいがウクライナが対話拒否と主張
テレ朝news -
ロシアのプーチン大統領が国内メディア向けの記者会見を行い、ロシアの目標は戦争を早く終わらせることだ、などと主張しました。
プーチン大統領は22日、毎年年末に行っている内外の記者を対象にした大規模記者会見に代わり、限定されたロシアメディアのみを対象とした記者会見を開きました。
このなかでプーチン氏は、ロシアの目標はこの戦争を早く終わらせることだと述べました。
プーチン氏は、あらゆる紛争は外交で終結するがウクライナの指導者が交渉を禁じたなどと述べ、ウクライナ側が交渉を拒否していることで戦争が長期化しているとの主張を繰り返しました。
また、アメリカのバイデン政権がウクライナへの供与を表明した地対空ミサイル「パトリオット」について、プーチン氏は古いシステムだと主張し、ロシアの地対空ミサイルシステム「S300」のようには機能せず、ロシアは対抗できると述べました。
国の課題や外交方針について年に一度、議会で演説する年次教書演説についてプーチン氏は、状況が大きく変化しているため具体的に策定することが難しいと述べ、来年に延期することを認めました。
参考文献・参考資料
ロシア、ウクライナ戦争終結望む 「全ての紛争は外交で終結」=プーチン氏 (msn.com)
プーチン露大統領「パトリオット脅威にならず」 戦力枯渇も否定 (msn.com)
米のパトリオット供与にプーチン露大統領「配備してみるがいい、我々は破壊するだけだ」 (msn.com)
ゼレンスキー大統領「良い結果を手に帰路にある」 訪米の成果を強調 (msn.com)
プーチン大統領 「戦争」終結したいがウクライナが対話拒否と主張 (msn.com)
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