政治講座ⅴ1213「中国への輸出規制強化」
中国を怪物にしたのは他ならぬキッシンジャー氏である。
中国共産党の凶暴性に気が付かないとは情けない。今や米国だけでは手に負えないほどの狼藉もの(覇権主義の怪物)となったのは、原因の一端は彼である。中国共産党という覇権主義の怪物を助長させた罪は重いのである。今回はそのような事態から軍事転用が可能な先端半導体分野の輸出規制を強化する政策に方向転換したのである。そのような報道記事を紹介する。
皇紀2683年7月22日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
23日から輸出規制強化 中国にらみ米国に追随
58 分前
日本政府は23日、安全保障上の理由などから軍事転用が可能な先端半導体分野の輸出規制を強化する。中国を念頭に置いた措置で、先端半導体の製造装置などで対中輸出を厳しく制限している米国に日本も足並みをそろえる。これに対し中国は猛反発し、8月に半導体材料などに使われる重要鉱物の輸出規制に乗り出し、米国陣営に対抗。ハイテクを巡る覇権争いが激化する。ただ、日本は中国と経済的な結びつきが強く、中国市場における収益を取りこぼさないバランス感覚も求められる。
23日から、日本は先端半導体分野の23品目の輸出規制を強化する。昨年10月に単独で輸出規制強化に乗り出した米国と協調する。
輸出規制の対象となるのは、微細な回路パターンを基板に焼き付ける露光装置や洗浄、検査に使う装置など。軍事転用できる先端半導体の製造を防ぐ狙いがある。西村康稔経済産業相は「特定の国を念頭に置いたものではない」としているが、輸出手続きが簡略化される42カ国・地域の中に、中国は含まれておらず、中国を念頭に置いているのは明らかだ。
米国は昨年10月、中国を名指しして、半導体や製造装置の輸出規制を強化すると発表。米国は世界的な製造装置メーカーを抱える日本とオランダにも協力を求めていた。9月にはオランダも追随する。日米欧で協調し、先端半導体分野から中国を締め出す作戦だ。
関連するビデオ:
日テレNEWS
「十分な理由がある」 中国外務省、日本からの輸入水産物の全量検査を正当化 福島第一原発の処理水放出めぐり
日米欧の輸出規制により、中国は人工知能(AI)や量子技術の高度化に支障が出る可能性がある。一方、日本も製造装置メーカーの中国事業のほか、中国が8月から輸出規制を始める重要鉱物ガリウムを材料とするパワー半導体を使った、部品製造への影響などが懸念される。
こうした中、日本は着実に半導体のサプライチェーン(供給網)の強化に取り組んでいる。半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県への誘致に成功したほか、トヨタ自動車などの出資で新会社「Rapidus(ラピダス)」を設立し、次世代半導体の国産化を目指す。米欧との連携も深めている。
日中間には、福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出計画や邦人拘束といった懸案が山積する。
ただ、多くの製造業が中国から部材を調達したり、中国で組み立てを行っていることに加え、非製造業でも中国からの訪日需要回復への期待が大きい。日本政府は中国と分断することのないよう、慎重に対中戦略を進める必要もある。(米沢文)
尖閣諸島周辺を航行中の日本漁船に…中国海警局「領海侵入で追跡し退去させた」異例の漁船名公表
日テレNEWS によるストーリー • 2 時間前
中国の海警局は13日、沖縄県尖閣諸島の周辺を航行中だった日本の漁船「瑞宝丸」を「領海侵入」の名目で追跡し、退去させたと発表しました。海警の船による漁船への妨害は相次いでいますが、漁船名まで公表するのは異例で、威嚇する狙いがあるとみられます。
中国の海警局の報道官は13日、尖閣諸島周辺を航行中だった日本の漁船「瑞宝丸」が中国の領海に不法に侵入したと一方的に主張、海警の艦船が警告して退去させたと発表しました。
関連するビデオ:
テレ朝news
中国とロシアの艦船が日本海で軍事演習を開始
日本の海上保安庁も中国海警局の船2隻が13日、相次いで日本の領海に侵入したことを確認しています。
尖閣諸島周辺に領海侵入した中国海警の艦船が日本の漁船の活動を妨害するケースはこれまでも相次いできましたが、中国側が日本の漁船の名前まで公表するのは異例です。
これを受けて、中国国営メディアなども一斉に同じ内容を報じており、名指しで威嚇することで尖閣諸島周辺で活動する日本の漁船に圧力をかける狙いがあるとみられます。
中国海警局は先月、取り締まりを徹底する新たな規定を導入しており、日本船に対する妨害がさらにエスカレートする懸念も出ています。
習氏、キッシンジャー氏を「旧友」と称賛 北京での会談で
CNN.co.jp によるストーリー • 8 時間前
香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は20日、ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官と北京で会談した。今週予期せぬ形で北京を訪問した100歳のキッシンジャー氏を習氏は「旧友」と呼び称賛した。
習氏とキッシンジャー氏が会談した場所は、北京西部の釣魚台国賓館。キッシンジャー氏は1971年の初訪中の際にもこの施設へ招かれた。国営のCCTV(中国中央電視台)が報じた。
習氏が会談で言及したところによると、キッシンジャー氏はこれまで100回以上中国を訪れている。
71年7月、キッシンジャー氏は米国の高位当局者として初めて共産中国を訪問した。当時の中国指導部と非公開で会談し、「雪解け」と評される翌年のニクソン大統領による訪中に道を開いた。
続く数十年間で米中関係は経済の相互依存を背景に発展したが、近年に入ってからは目に見えて悪化している。
習氏にとってキッシンジャー氏との同席は、対米関係に障害の少なかった時代を想起させる意図があったとみられる。
習氏はキッシンジャー氏に向かって「我々は旧友を決して忘れない。今後もあなたが中米関係に果たした歴史的な貢献を忘れることは決してない。あなたの貢献により両国の国民は固い友情で結ばれた」と語りかけた。
その上で、キッシンジャー氏及び同氏に近い考えを持つ米国人に対し、「引き続き中米関係を正しい道に戻すべく、建設的な役割を担ってほしい」と求めた。
キッシンジャー氏はこれに答え、中国を訪れるのは「大変な栄誉だ」と述べた。また会談の場所として釣魚台国賓館を選んだことにも謝意を示した。CCTVが伝えた。
報道によると同氏は「米中関係は両国並びに世界全体の平和と繁栄にとって極めて重要だ」と語ったとされる。その上で両国の相互理解が高まるよう努めると約束したという。
習氏との会談に先駆け、キッシンジャー氏は中国の外交トップ、王毅(ワンイー)氏と李尚福国防部部長とも会談していた。米国はロシアからの武器調達を巡り、李氏を2018年に制裁対象としている。
中国ではここ最近、ブリンケン米国務長官、イエレン米財務長官、ケリー米気候変動問題担当大統領特使ら米国の高官による訪問が相次いでいる。
先月には米起業家のビル・ゲイツ氏も北京を訪れ、習氏と会談した。習氏が西側の経済人と1対1で会談するのは知られている限りで数年ぶりのことだった。
習氏はゲイツ氏を「旧友」と呼び、自身が「今年になって初めて会う米国の友人」だと強調した。
キッシンジャーは発言と罪
日本については、経済大国である以上政治・安全保障両面でも大国として台頭しようとする欲求を持つだろうとの見方を一貫して示している。特に、1971年の周恩来との会談で日米安全保障条約に基づく在日米軍の駐留が日本の「軍国主義」回帰を抑えており、同盟関係を解消すれば日本は手に負えない行動を取り始めると警戒感を示した「瓶の蓋」論は有名である。冷戦後間もない時期の著書である『外交』でも将来日本が政治的に台頭するとの予測を示した。2008年1月放送の「日高義樹のワシントン・リポート」でも変わらず、「日本は10年後に強力な軍隊を保有しているだろう」と述べ、日本の核武装や憲法改正については「日本が決めることだ」と発言している。
しかしながら、日本への杞憂より、中国共産党という覇権主義の怪物を助長させた罪は重いのである。
参考文献・参考資料
23日から輸出規制強化 中国にらみ米国に追随 (msn.com)
尖閣諸島周辺を航行中の日本漁船に…中国海警局「領海侵入で追跡し退去させた」異例の漁船名公表 (msn.com)
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