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やさしい物理講座ⅴ99「インフレーション理論の論法の欠缺」
論理(ロジック)とは、結論を支える理由や根拠を、ただしい順序で示すことである。そのために必要な要素となるのは、「前提」「根拠」「結論」の3つである。
表題の言葉の意味から解説を始めたが、インフレーション理論の内容に入る前に前提条件が整っていないと考えているからである。
「インフレーション理論は、ビッグバン理論が抱える多様な問題を解決すること」を主眼に論理を進めているが、それらの論理は「ビックバン理論」が或る程度正しいという前提条件のもとで展開している。そして、それに矛盾があるから、その矛盾を根拠に論理展開を進めている。
その矛盾とされる問題は「モノポール問題」「真空のエネルギー」「インフレーションによる指数関数的な宇宙膨張」「指数関数的膨張モデル」「宇宙がなぜ平坦か」という「平坦性問題」などがある。
”宇宙のはじまりの瞬間”をとらえた「インフレーション理論」「宇宙背景放射」に現れた特殊なパターン(模様)などのインフレーション理論の決定的な証拠はまだ見つかっていないのが現状である。
「宇宙誕生のときに発生した重力波が宇宙背景放射にぶつかり、そこに独特の渦巻き模様を作り出しているはずだ」と主張している。
しかし、吾輩がインフレーション理論をビックバン理論の屋上屋の理論と呼ぶ訳は原理として確立していない理論を前提条件で論理を進めており、ビックバン理論を前提条件とすることが矛盾を醸し出している。そしてそれが間違えているとするとこの理論の根拠も根底から覆ることになる。
少なくとも理論の原点の星の赤方偏移の原因まで論理を巻き戻す必要を感じる。
「天動説と地動説」が覆るまで400年もかかった。
一度権威主義に堕ちいた学問が、自己主張の否定が出来ずに悲しい進展のない学問に陥っている姿を歴史で学んだ。
今のビックバン理論を前提条件でできたインフレーション理論は嘗ての「天動説」に生き写しである。
吾輩の主張は嘗てのガリレオ=ガリレイの「地動説」のようなものである。
その論拠を覆す理論として吾輩の主張する「光のエネルギー減衰理論」に行き着く。
今回はそのようなインフレーション理論の報道記事の紹介と自論を再掲載する。
皇紀2684年7月7日(七夕)
さいたま市桜区
理論物理研究者 田村 司
「光のエネルギー減衰理論」
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