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政治講座ⅴ446「A Gathering Storm」

表題は、81年前に二つの大国が国益をかけて戦った国の話である。戦いの後に両者の誤解は解け、その後同盟国となってソ連という敵に立ち向かうのである。
現在、第三次世界が勃発しそうな様相を見せる世界情勢である。第二次世界大戦と同じような混沌とした政治状態に似ているのである。
          皇紀2682年10月15日
          さいたま市桜区
          政治研究者 田村 司

はじめに

博物館のパネルを翻訳して見ました。

太平洋国定博物館の第二次世界大戦の(戦闘における)武勇

亜細亜で紛争(戦争)が起ころうとしている。旧世界秩序は変遷しつつある。二つの新しい大国、すなわち、米国と日本は、世界の舞台に指導的役割を担う為に立ち上がっている。両者は彼ら自身の国益を推進することに努めている。両者は戦争を避けることを望んでいる。両者はパールハーバーで激突するであろう交戦(戦闘)方針に乗り出すのである。


政治(歴史)講座ⅴ383「真珠湾攻撃、トラ・トラ・トラ」|tsukasa_tamura|note

政治(歴史)講座ⅴ384「戦艦ミズーリと神風特攻機。 涙が止まらないお話」|tsukasa_tamura|note

政治(歴史)講座ⅴ385「真珠湾太平洋航空博物館の展示物」|tsukasa_tamura|note

政治(歴史)講座ⅴ386「太平洋戦争(大東亜戦争)の始まり:真珠湾攻撃を回想する」|tsukasa_tamura|note

ロシアによる「併合」非難決議を採択 143か国が賛成 国連総会

AFPBB News - 

【AFP=時事】国連総会は12日の緊急特別会合で、ロシアがウクライナの東・南部4州を「併合」したことに対する非難決議を賛成143か国の圧倒的多数で採択した。

ロシアによる「併合」非難決議を採択 143か国が賛成
国連総会© Ed JONES / AFP

反対はロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、ニカラグアの5か国
中国、インド、南アフリカ、パキスタンなど35か国は棄権した。

 決議は「国際的に認められたウクライナの国境内における、いわゆる住民投票をロシアが実施したこと」と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「違法な併合」を発表したことを非難するとしている。

ロシアによる「併合」非難決議を採択 143か国が賛成
国連総会© Ed JONES / AFP

その上で、国連および他の国際機関に対し、ロシアによるいかなる国境変更をも承認しないよう求めるとともに、ロシアに対しては、決定を「即時かつ無条件に撤回する」よう要求した。

 米国のジョー・バイデン大統領は決議採択を受けて声明を出し、「主権国家を地図から消し去ることはできない」ということをロシアに示したと歓迎。「ロシアは国連憲章の中核を侵害することによって国際平和・安全保障の基盤を損なおうとしている」と述べた。(c)AFP


ロシアによる「併合」非難決議を採択 143か国が賛成
国連総会© Ed JONES / AFP


ロシアによる「併合」非難決議を採択 143か国が賛成
国連総会© Ed JONES / AFP

【翻訳編集】AFPBB News

ロシアを止めるにはそれしかない

TIME FOR A BLUNT HAMMER

2022年10月13日(木)17時05分

ウィリアム・アーキン(元米陸軍情報分析官)


核兵器搭載可能なB52戦略爆撃機は既にヨーロッパに配備されている TREVOR T. MCBRIDEーU.S. AIR FORCE

<アメリカも核兵器を使う可能性に言及するべきだ。「強力に対応する」と言うだけでは、核戦争を本当に防ぐ抑止策にならない>

もしもロシアが核兵器を使えば、アメリカ合衆国は「強力に対応」する。ジョー・バイデン米大統領はそう言っている。だが、その際にアメリカも核兵器を持ち出すのか、それとも別な方法でロシアの核先制使用を抑止するのか。この点については政権幹部と軍部の間で見解が割れていると、事情に通じた3人が匿名を条件に本誌に語った。

「ここまで核兵器の使用に近づいたのは半世紀も前のキューバ危機以来だ」と言ったのは、米戦略軍の本部に詰める文民の計画官。「しかしわが国は、プーチンの暴走を止めるのに必要な正しいメッセージを送っているだろうか」

この核戦略計画官と2人の米軍幹部によると、仮にロシアが核攻撃に踏み切ったとしても、バイデンはアメリカの核を使わないつもりだ。3人ともそれに異論はなく、アメリカによる核の先制使用も排除している。しかしロシア大統領ウラジーミル・プーチンによる核の先制使用を本気で防ぐつもりなら、アメリカも核戦争の話をすべきであり、そこで躊躇してはならないと主張する。

ここからは未知の領域だ」。米軍情報部の高官はそう指摘した。「強力に対応するぞ、ロシアに壊滅的な結果をもたらすぞと言いつつも、核戦争には言及しない。それで本当にプーチンを止められるか。私には、そうは思えない」

バイデンも国家安全保障会議(NSC)の面々も、アメリカに対する本格的な攻撃でも始まらなければ核のボタンを押すつもりはない。それはいいが、核抑止力の計画立案や情報発信において核以外の「使用可能な」手段しか示さないのは間違いだと、この3人は考える(3人とも核戦略の立案に関わっている)。

「はったりではない」の意味

(核抜きの)威嚇で本当にプーチンを止められるのか、そこを熟考すべきだ」。元は爆撃機のパイロットで、今は国防総省本部に詰める武官は本誌にそう語った。

一方のプーチンはウクライナ侵攻に踏み切って以来、ロシア領への直接攻撃があれば核兵器の使用を辞さないと語り、これは「はったりではない」と念を押してもいる。第2次大戦以来となる動員令を出した日のテレビ演説でも、「わが国の領土に対する脅威が生じた場合、国家と国民を守るため、利用可能な全ての兵器システムを使うのは当然」だと述べている。

ロシア政府高官によれば、ウクライナ戦の始まるずっと前、具体的には2020年6月に、ロシアは正式の核抑止戦略を発表し、核兵器使用の条件を明示している。そこには、「国家の存立」に関わる脅威があれば、それが非核攻撃であっても核の先制使用に踏み切るとある。

プーチンとNATOの全面核戦争に便乗する中国。日本もヤバい超最悪シナリオ

2022.10.12

by 北野幸伯『ロシア政治経済ジャーナル』

プーチンに残され二つの選択肢

でも、どうやって?二つしか方法は、ありません。

  • 動員をかけて、兵士の数を激増させること

  • 戦術核を使うこと

それで9月21日、プーチンは、「部分的動員令」を出したのです。

「部分的」といいますが、ロシア全土で大々的に動員が行われています。「部分的」という言葉は、「戦争」「特別軍事作戦」と言い換えたのと同じ詭弁です。国民がパニックを起こさないよう「総動員」という言葉を避けた。実際は、「総動員」と変わりません。

戦術核使用のロジック

9月30日、プーチンは、東部ルガンスク州、ドネツク州、南部ザポリージャ州、ヘルソン州を併合しました。併合したからといって、ウクライナ軍が攻撃をやめることはないでしょう。何が変わったのでしょうか?

ロシア側のロジックでは、4州は、すでに「ロシア領」です。ウクライナ軍が4州を攻撃することは、「ロシア領を攻撃している」ことになる。そうなるとこれは、ロシア側によると、「ウクライナ軍がロシア領を侵略している」ことになるのですかなり異常な論理ですが、プーチンのロジックは、まさにそういうことになります。

そして、ロシアの軍事ドクトリンによると、「自衛のためなら核を使用することができる」のです。

ロイター9月30日。

ロシアのプーチン大統領は30日、ウクライナ東・南部4州の併合を宣言する演説で、米国が第二次世界大戦末期に広島と長崎に原爆を落とし、核兵器使用の「前例」を作ったと指摘した。

プーチン大統領は最近、自国の領土を守るために核兵器を使用する用意があると述べ、核兵器使用が懸念されている。 プーチン氏は演説で「米国は日本に対し核兵器を2回使用した」とし「米国が核兵器使用の前例を作った」と述べた。

要するにプーチンは、「アメリカも核を使ったよね。だから、俺が使っても文句ないよね」と主張している。

ロシアが戦術核を使ったらアメリカは?

その時、アメリカはどう動くのでしょうか?サリバン大統領補佐官は9月25日、核を使えば「ロシアに破滅的な結果を与える」と警告しました。彼は、ロシア政府に、直接同様の警告を繰り返ししているそうです。

「破滅的な結果」とは何でしょうか?

サリバンさん自身は語っていません。しかし、ホッジス元米陸軍欧州司令官は以下のように語っています。

米国の反撃は核兵器ではないかもしれない。しかしそうであっても極めて破壊的な攻撃になるだろう。例えばロシアの黒海艦隊を殲滅させるとか、クリミア半島のロシアの基地を破壊するようなことだ。
(FNNプライムオンライン10月3日)

ロシアが戦術核を使えば、「黒海艦隊を殲滅させる」そうです。

実際にそうなるかわかりません。しかし、それをするとすれば、米軍・NATO軍が黒海艦隊を壊滅させるのでしょう。

そうなると、ウクライナ対ロシアの戦争ではなくなります。NATO・ウクライナ対ロシアの戦争になる。第3次世界大戦勃発です。

最悪のシナリオ

NATO軍の攻撃で、黒海艦隊が全滅した。プーチンは、「やべえ!やっぱNATOにはかなわねえ。降伏しよう!」となるでしょうか?ならない可能性が高い気がします。

そうなると、「黒海艦隊のかたき」を討たなければならない。どうやって?

たとえば、NATO加盟国であるバルト三国やポーランドに対する戦術核使用。これは、NATO加盟国への核攻撃ですから、当然NATOも核で反撃する可能性がでてくる。核の撃ち合い。最悪です

そうなると今度は、「プーチンは、いつ戦略核の使用を決断するのか?」といった話になってきます。

超最悪のシナリオ

さらに悪いシナリオもあります。

欧州で、NATO対ロシアの戦争がはじまった。アメリカは、ロシアとの戦いで忙しい。その時、習近平は、「アメリカが欧州方面で戦っている今がチャンスだ!」と考えないでしょうか?

習は、「千載一遇のチャンスを活かさなければ!」と考え台湾に侵攻する。そうなると、日本と中国の戦争もはじまってしまいます。

なんとも、恐ろしいシナリオでした。

しかし、このシナリオの最初の部分、「プーチンが戦術核を使う可能性がどんどん高まっている」というのは、事実です。クリミア大橋が爆破された。これでまた、「プーチンが戦術核を使用する可能性が高まった」と見るべきなのです。私には夢がある。「第3次世界大戦が起こっていない世界で、2023年を迎えること」戦術核が使われませんように。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年10月11日号より一部抜粋)image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com


ロシアの核兵器使用をいかに抑止するかーー問われる米国とNATOの真価

執筆者:鶴岡路人 2022年10月13日

核抑止の基本は報復の警告。米国とNATOは正念場を迎えている[10月10日、ビデオ会議形式で安全保障理事会を行うプーチン大統領](C) EPA=時事 / GAVRIIL GRIGOROV / SPUTNIK / KREMLIN POOL

ロシアの核兵器使用は、本質的にはウクライナがコントロールできる問題とは言えない。米国・NATO-ロシア間の核抑止がすべての鍵を握っている。米国はサリヴァン大統領補佐官やブリンケン国務長官を通じて「破滅的な結果」の警告を伝えてきたと公表したが、その「警告の信憑性」をいかに確保するかが問われる局面を迎えている。

 ロシアが核兵器を使うのではないかとの懸念が注目を集めている。ロシア軍がウクライナで劣勢になるなか、形勢逆転、あるいは自国に有利な条件をウクライナに押し付けることを狙って核兵器の使用に踏み切るのではないかというのである。

 この問題が一気に注目されるとともに、危機を煽るような言説も増えている。そこで以下では、米国およびNATO(北大西洋条約機構)とロシアとの間の核抑止という観点から、どのようなときに核兵器が使われてしまうのか、いかなる使用が考えられるのか、そしてそれを避けるためには何が必要なのかなどを、順に検討していきたい。

ロシア核兵器使用ならほぼ確実に「物理的に対応」=NATO高官

Reuters

2022/10/13



[ブリュッセル 12日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)高官は12日、ロシアが核兵器を使用すれば、ほぼ確実にウクライナの同盟国、およびNATO加盟国の「物理的な対応」が引き起こされるとの見方を示した

NATOは12─13日に国防相理事会を開催。13日には核計画に関するグループの非公開会合も開かれる。

同高官は匿名を条件に、ロシアが核兵器を使用すれば「ほぼ確実に多くの同盟国のほか、潜在的にはNATO自体の物理的な対応が引き起こされる」とし、ロシアは「過去に例のない結果」に直面すると指摘。それでもロシアは、NATO加盟国などがウクライナに対する戦争に直接参戦するのを阻止するために、核の脅威を利用しているように見えると述べた

米国のオースティン国防長官はこの日、NATO本部で記者団に対し、ロシアのプーチン大統領による核兵器使用の可能性を示唆する動きを米国は監視しているが、現時点ではいかなる兆候も見られていないと述べた。

NATOのストルテンベルグ事務総長は前日、NATOは来週に計画されている核抑止に関する軍事演習を実施すると発表。演習は以前から計画されていた通常のもので、中止すればロシアに「誤ったシグナル」を送ることになると述べた。

ロシアの脅しに「核使えばアルマゲドン」 バイデン氏が危機感あらわ

ワシントン=下司佳代子2022年10月7日 16時35分

 バイデン米大統領は6日夜、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領が核の脅しを強めていることについて、「キューバ危機以来の核兵器の脅威」「戦術核兵器を安易に使ってアルマゲドン(世界最終戦争)にならずに済むとは思えない」などと述べ、危機感をあらわにした。

 キューバ危機は、1962年、ソ連のキューバでのミサイル基地建設をめぐって米ソ核戦争の瀬戸際が意識された歴史的事件。バイデン氏は、ニューヨークで開かれた非公開の民主党関連イベントに出席した際に言及した。代表取材によると、「もし物事がこのまま進めば、キューバ危機以来の核兵器の脅威となる」「プーチン大統領にとっての出口は何かと考えている。彼はどこに出口を見いだすのか」などと語った。

 「キューバ危機以来、アルマゲドンの可能性に直面したことはない」とも指摘。プーチン氏について「彼が戦術核兵器や生物・化学兵器を使う可能性を語る時、冗談ではない。それほど彼の軍隊は不振をきわめているのだ」と語った。

あだなは「アルマゲドン将軍」 ウクライナ侵攻の新総司令官、スロヴィキン将軍とはどんな人物か

BBC News - 1 時間前

あだなは「アルマゲドン将軍」 ウクライナ侵攻の新総司令官、
スロヴィキン将軍とはどんな人物か© BBCニュース 提供

アルマゲドン(最終戦争)将軍」の異名を持つロシアのセルゲイ・スロヴィキン将軍は、ウクライナとの戦争における、ウラジーミル・プーチン大統領の新戦術と言える人物だ。

ロシア本土と同国が併合したウクライナ南部クリミア半島をつなぐ橋で爆発が起きてから数時間後、ウクライナでの軍事作戦を統括する司令官に航空宇宙軍のスロヴィキン総司令官が任命されたと発表された。

司令官としての初仕事の日には、ウクライナ各地が多数のミサイル攻撃を受けた。ここ数カ月で最も大規模な連続攻撃の1つだった。

ロシアの戦争遂行ぶりは足元が揺らいでいる。しかし、スロヴィキン将軍は実は、この戦争に初めて参加するわけではない。すでにウクライナ南部で部隊を指揮していたし、開戦前日にはその軍事的影響力とプーチン大統領との関係を理由に欧州諸国から制裁を受けていた。

ロシアがウクライナでの軍事作戦全体を担う総司令官を正式に指名したのは、今回が初めてのようだ。それまでは、アレクサンドル・ドヴォルニコフ将軍が、総司令官だと複数メディアが報じていた。

では、新たな司令官は一体どんな人物なのだろうか。

シリア内戦、チェチェン紛争などに関与

1966年にシベリアのノヴォシビルスクで生まれた55歳のスロヴィキン将軍は、近年ロシアが関与した数々の戦争に従事してきたベテラン軍人だ。

1980年代後半にアフガニスタンで現役軍人としてのキャリアをスタートさせた。英イーストアングリア大学のロシア史・文化教授ピーター・ウォルドロン氏は当時について、「極めて不利な状況」、つまりソヴィエト連邦が負けている状況だったと振り返る。

そうした戦況がスロヴィキン氏の人格と評判を形成したと、ウォルドロン氏は指摘する。スロヴィキン氏は当初から、「相当な暴力行為」に大きく関与していたという。

1991年にモスクワで起きたクーデター未遂では、軍用車両と民主化運動参加者の衝突が起き、3人が死亡した。BBCロシア語サービスによると、抗議者が道路をふさぐ中、スロヴィキン氏が走行命令を出したという。

スロヴィキン氏への告訴はその後、命令に従っていたとの理由から取り下げられた。

それから4年後、フルンゼ陸軍士官学校在学中には、クラスメイトに拳銃を不法に販売したとして、執行猶予付きの有罪判決を受けた。スロヴィキン氏は「はめられた」と主張し、有罪判決は後に経歴から抹消された。

1990年代のタジキスタンやチェチェンでの紛争、そして最近では2015年にロシアがアサド政権側に付いて介入したシリア内戦に参加した。

空爆作戦の経験がないにも関わらず、ロシア航空宇宙軍の司令官として、シリア北部アレッポの大部分を消滅させた空爆を指揮した。

英イーストアングリア大学のウォルドロン教授は、ロシアはシリア内戦に介入し、無制限の空爆と民間人への攻撃を繰り広げたと指摘する。ロシア軍の攻撃の責任者だったスロヴィキン氏は、「必要などんな手段も使う用意があるのは明らか」だったという。

米ワシントンを拠点とするシンクタンク「中東研究所」のシリア・プログラム責任者、チャールズ・リスター氏は、スロヴィキン氏は「敵に対して絶対的に容赦ない態度」をとり、戦闘員と民間人を同一視していると話す。

スロヴィキン氏の指揮のもと、ロシア部隊は神経ガス「サリン」の使用隠ぺいに関与したと、リスター氏は言う。 シリア北西部ハーン・シェイフンで80人以上が死亡した化学攻撃が起きる数分前に、シリアの航空機にサリンが積み込まれるのをロシア部隊が目撃していたのだという。

2017年、プーチン氏はスロヴィキン氏のシリアでの任務を称え、ロシア最高の栄誉「ロシアの英雄」の称号を与えた。一方で国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、スロヴィキン氏が人権侵害の責任を問われる可能性があるとしている。

「残忍で、非常に強硬で不快な人物」

スロヴィキン氏の指揮下にある兵士たちは、民間人に暴力行為をしたとして幾度も非難されてきた。チェチェン紛争では戦闘員が「浄化作戦」として民間人の家に押し入り、地元住民が殴られたと複数の目撃者が証言していると、BBCロシア語サービスは伝えている。

スロヴィキン氏はこうした告発を否定している。

「残忍で、非常に強硬で不快な人物」という評判は30年以上にわたって確立されてきたと、イーストアングリア大学のウォルドロン教授は言う。

こうした人間性は戦場でも、戦場以外でも垣間見える。

米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)によると、士官学校を卒業してわずか2年後の2004年、政治的見解を理由に部下の兵士1人を殴打したとされたが、兵士は後に訴えを取り下げた。

同年、親ロシア政権の新聞「コメルサント」は、スロヴィキン氏が大佐の1人を呼びつけて叱責したと報じた。直後に兵士は銃を使って自殺したという。

では、なぜプーチン氏はこの人物を司令官に任命したのだろうか。ウォルドロン教授は、物事の展開がうまくいっていないと認めたのは明らかだと言う。

物事が計画通りに進んでいるなら、軍の司令官を変えたりしない」と、教授は付け加えた。「この段階で司令官を変えれば、部隊の中の気風は変わるかもしれない。しかし、それが(戦闘)能力に変化をもたらすかどうかは疑問だ」。

スロヴィキン氏が残酷だという評判は、必ずしも領土の獲得にはつながらないかもしれない。それでも、同氏の司令官就任を歓迎する声はある。

プーチン氏の盟友でロシア・チェチェン共和国トップのラムザン・カディロフ氏や、ロシアの雇い兵組織「ワグネル」創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、スロヴィキン氏を称賛する。「プーチンのシェフ」の異名をもつ実業家のプリゴジン氏は、スロヴィキン氏はロシア軍で「最も有能な司令官」だと述べた。

おそらくプーチン氏は「象徴的な任命」を行ったのだろうと、ウォルドロン教授は話す。

残忍だという世評を得た人物を起用したわけだ。プーチン氏はこれ以降どのように戦争を進めていくつもりか、ウクライナに合図を送ろうとしているのだろうか」

世界経済に「向かい風」、「地政学的な強制」を警戒=米財務長官

[ワシントン 12日 ロイター] - イエレン米財務長官は12日、世界経済は「大きな向かい風」に直面しているとし、米国は供給網を強化し、ロシアなどによる「地政学的な強要」に対する防衛に努めていると述べた。


世界経済に「向かい風」、「地政学的な強制」を警戒
=米財務長官© Reuters/JONATHAN ERNST

イエレン長官はブレトンウッズ委員会が主催したイベントで、米国は多くの新興国や発展途上国を含む頼りになる国々との統合を深化させると同時に、供給網の強化に取り組んでいると表明。「ロシアが地政学的な強要の手段として貿易を利用していることのコストは承知している。中国のような国に対する同様の脆弱性も軽減しなければならない」と語った。

「世界の東方でそびえ立つ」中国、野心隠さず米国との衝突コースに

Bloomberg News - 1 時間前

(ブルームバーグ): 中国共産党の習近平総書記(国家主席)は2017年の前回党大会で、中国が「世界の東方で屹立(きつりつ)している(そびえ立っている)」と高らかに宣言した。今では米国やその主要同盟国が中国に身の程を知らせようとしている。

  中国は米国にとって機会ではなく、脅威だとするワシントンでの認識を強める一助となったトランプ前米政権との関税戦争を含む過去5年で、環境の変化に拍車がかかった。バイデン政権は先週、先端半導体からの中国締め出しを目的とした広範な規制を発表した。


Chinese President Xi Jinping Attends Martyrs' Day Ceremony
© Getty Images via Bloomberg


  習総書記が党大会開幕日の16日に行う活動報告で、世界における中国の立ち位置や、安全保障上の課題を巡りどのような認識を示すかに注目が集まっている。

  いずれにせよ、台湾を含むさまざまな面で経済・軍事的緊張が高まる中、今後5年は世界の大国間で激しい応酬が繰り広げられる見込みだ。習氏とバイデン大統領はインドネシアで来月開かれる主要20カ国(G20)首脳会議に合わせて初の対面会談を実施する可能性があるが、打開に向けた期待は薄い。

  米ジャーマン・マーシャル財団でアジアプログラムディレクターを務めるボニー・グレーザー氏は、「米中の対立は弱まるどころか、一層激しくなると見込んでいる」と説明する。

  「米中両国がどのように平和共存できるのか真剣な対話を行うには、著しい危機というショックが必要になるのではないかとの考えを私は強めている」とグレーザー氏は話す。

  5年前は米中で「エンゲージメント(関与)」を支持する声がまだ優勢で、対立も管理可能と見受けられたが、現在の雰囲気は全く異なる。この5年で信頼は大きく後退し、穏健なアプローチを取るよう主張するのは米中のいずれも政治的に難しい状況だ。

  米国では党派を問わず、より強硬な対中姿勢への支持が強い。香港や新疆ウイグル自治区での抑圧行為や新型コロナウイルスを巡る透明性の欠如、ロシアとの関係、台湾や南シナ海への攻撃的な態度が主な原因だ。

  一方、習氏による17年の「屹立」発言は、鄧小平氏の「韜光養晦(爪を隠して静かに力を蓄える)」戦略からの劇的な方向転換となった。鄧氏の息子らは、中国の台頭に目を向けさせるのが早過ぎるのではないかと警鐘を鳴らしたこともある。

  習指導部下で力を高めた中国だが、単独で何でもやれるわけではない。ロシアとの「友情」にもかかわらず、中国はウクライナでの戦争を受けた対ロ制裁網をおおむね受け入れている。また、香港の銀行も米ドルを基軸とする国際金融システムへのアクセスを失うことを警戒し、米国が香港当局者に対し発動した措置を尊重している。

  香港中文大学のビビアン・チャン准教授(中国政治)は、「中国にはまだ米国との平和的な関係を維持する動機がある」と語る。

  だが、その関係を巡る条件は変わった。

  スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所で、中国の軍事を研究するオリアナ・スカイラー・マストロ氏は、中国が到達したいと考えている地点は2つあるとし、「中国の力が突出している状況で、自国が望んでいることを何でもすることができ、それに誰も口出しすることができず、ネガティブな反応も示してこないのが一つ」と分析する。

  「そして2つ目は、主に当該地域の国々がそれぞれの決定を下す際に中国の志向に合わせざるを得ないという地点だ」と同氏は述べた。
原題:Xi’s Vow to ‘Stand Tall’ Has China on Collision Course With US(抜粋)More stories like this are available on bloomberg.com©2022 Bloomberg L.P.

「習近平指導部は要らない」「辞めさせろ」北京市内にスローガン 党大会直前に衝撃広がる

TBS NEWS DIG の意見 - 1 時間前

16日から始まる中国共産党大会を前に、習近平国家主席を批判するスローガンが北京市内に掲げられ衝撃が広がっています。


「習近平指導部は要らない」「辞めさせろ」北京市内にスローガン
 党大会直前に衝撃広がる© TBS NEWS DIG

北京市内の高架橋に掲げられたのは2つのスローガンです。
1枚目には「PCR検査は要らない、ご飯が欲しい」「ロックダウンは要らない、自由が欲しい」「嘘は要らない尊厳が欲しい」「文革は要らない改革が欲しい」「習近平指導部は要らない選挙が欲しい」「奴隷になりたくない国民になりたい」の文字。
2枚目には「独裁者習近平を辞めさせろ」と書かれています。
記者
「つい先ほど、こちらの橋には習近平国家主席を批判するスローガンが掲げられました。周辺には警察関係者が警戒に当たっています」
スローガンはすぐに撤去されたということですが、習近平指導部が厳しい言論統制を敷く中、党大会直前にこのようなスローガンが張り出されたことに衝撃が広がっています。

EU「加盟候補国」相当 ボスニア、欧州委が勧告

共同通信社 -
【タリン共同】欧州連合(EU)欧州委員会は12日、ボスニア・ヘルツェゴビナを「加盟候補国」として認めるよう加盟国に勧告すると明らかにした。今後、加盟に向けた準備ができていると全加盟国が判断すれば正式に候補国となり、交渉へ道が開かれる。ただ、加盟実現には政治や経済状況でEU基準を満たす必要があり、さらに時間がかかる可能性がある。

 ボスニアは2016年2月にEUに加盟を申請した。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は12日の声明で「ロシアのウクライナ侵攻はEU拡大の重要性を浮き彫りにした」と指摘した。

参考文献・参考資料

ロシアによる「併合」非難決議を採択 143か国が賛成 国連総会 (msn.com)

ロシアが核を使えば、アメリカも核を使う──ロシアを止めるにはそれしかない|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

ロシアが核を使えば、アメリカも核を使う──ロシアを止めるにはそれしかない|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

プーチンとNATOの全面核戦争に便乗する中国。日本もヤバい超最悪シナリオ - ページ 2 / 3 - まぐまぐニュース! (mag2.com)

ロシア核兵器使用ならほぼ確実に「物理的に対応」=NATO高官 (newspicks.com)

ロシアの脅しに「核使えばアルマゲドン」 バイデン氏が危機感あらわ [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

あだなは「アルマゲドン将軍」 ウクライナ侵攻の新総司令官、スロヴィキン将軍とはどんな人物か (msn.com)

世界経済に「向かい風」、「地政学的な強制」を警戒=米財務長官 (msn.com)

「世界の東方でそびえ立つ」中国、野心隠さず米国との衝突コースに (msn.com)

「習近平指導部は要らない」「辞めさせろ」北京市内にスローガン 党大会直前に衝撃広がる (msn.com)

EU「加盟候補国」相当 ボスニア、欧州委が勧告 (msn.com)

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