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やさしい物理講座ⅴ130「速度や重力が本当に原子時計に影響するのか。時間定義『133Cs原子摂動』を考察」

学術書関係(相対論)からの引用文書を検討する。
①事例・・・1960年代には原子時計を飛行機に積んで実験を行い、実際に時計の遅れが生じることが確認されていると主張。 

②最近の論評・・・速度や重力の影響時間の進み方が遅くなることは、地上設置の時計と、はるか上空を飛行する宇宙船や人工衛星(GPS衛星など)に搭載した時計との比較実験によって確認されていると主張
この二つの主張の事例は真実であろうか。
吾輩は次のように考える。
重力・物体の運動⇒分子・原子への影響⇒分子・原子間に熱エネルギー発生⇒分子・原子の温度上昇⇒「0」K(ケルビン・絶対零度)の状況変化⇒結果として摂動発生、つまり時計は狂いを生じるのである。今回は、時間の定義を深堀して、特殊相対性理論と一般相対性理論を証明した証拠であると主張が危うことを解説する。

     皇紀2684年9月17日
     さいたま市桜区
     理論物理研究者 田村 司

1,改正前の時間の定義

 「時間の場合の定義は、「秒(second)は、133Cs原子の基底状態の2つの超微細準位(F=4、M=0、及びF=3,M=0)の遷移に対応する放射の9192631770周期の継続時間である。」と基準化されている。」

2,改正後の時間の定義(2019.5.20改定。)

 「セシウム周波数 ∆νCs、すなわち、セシウム 133 原子の原子の摂動を受けない基底状態の超微細構造遷移周波数を単位Hz(S⁻¹に等しい)で表したときその数値を9192631770と定めることによって定義される。」

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