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政治(金融)講座ⅴ924「金融政策は失敗か?世界の混乱ぶりを俯瞰してみると」

今の金融機関の破綻はビックチャンスでもあるのである。このビックチャンスを獲得できるかが、富豪となるかの分かれ道であろう。相場は難しい。理論通りに当たることがない。何故なら裏の裏を読む優れた才能の相場師がいるからである。インサイダー取引という違法行為でなければ相場を当てるのは至難の業であろう。素人にはお勧めしない世界である。今回は米国の銀行破綻に伴う混乱ぶりの報道記事が多数でているので紹介する。

     皇紀2683年3月14日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

アメリカの「銀行破綻」で試される当局の完全鎮火 「SVBショック」が示した利上げのリスク顕在化

野村 明弘 によるストーリー • 昨日 21:59

アメリカ金融市場で急速にシステミックリスクが顕在化している。はたしてそれは燎原の火のごとく今後広がるのか──。

シリコンバレーバンク(SVB)は3月8日に増資を発表したものの、預金の引き出しは止まらず経営破綻に至った(写真:2023 Bloomberg Finance LP)© 東洋経済オンライン

【写真】金融市場が開く前段階でアメリカ当局は共同声明を出した

3月10日、資産規模で全米16位の米シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻した。続いて12日にもニューヨーク州を拠点とするシグネチャーバンクで取り付け騒ぎが起こり、破綻に追い込まれた。

SVB破綻の原因は、FRB(米連邦準備理事会)の急速な利上げに伴い、資金調達と運用・貸し付けの財務バランスが悪化したことだ。SVBは、ベンチャーキャピタルファンドなどからの預金獲得で成長し、2022年3月末までの3年間で総資産は4倍近くまで膨張した(2022年末時点の総資産は2090億ドル<約28兆円>)。

増資の発表も「火消し」にならず

ただ、大量に集まった預金のすべてをベンチャー企業に融資することはままならず、総資産の6割弱を国債やMBS(不動産担保証券)など長期債券への投資に回すという極端な運用ポートフォリオを構成していた。ここへFRBの利上げが直撃。長期債の金利上昇(債券価格は低下)によって大量の含み損を抱え込むことになった。

信用不安が高まる中、SVBは3月8日に22.5億ドル(約3100億円)規模の増資計画を発表するとともに、保有債券を投げ売りして18億ドルの損失を計上したことを公表した。

だが、これが逆に信用不安を加速させて銀行取り付け騒ぎまで発展し、株価も一気に60%の下落となった。翌々日の3月10日に、カリフォルニア州当局はSVBの事業停止を決めた。

ニューヨーク州当局も3月12日、同州地盤のシグネチャーバンクの事業停止を決めた。

シグネチャーバンクは、暗号資産(仮想通貨)関連企業との取引で有名な銀行で、資産規模は2022年末時点で1103億ドル(約15兆円)に達していた。だが、昨年11月に起きた暗号資産交換業大手のFTXの経営破綻以降、同じく暗号資産関連企業に特化したシルバーゲート銀行の自主清算や今回のSVB破綻を受けて信用不安が高まり、預金流出が加速していた。

金融市場が開く前の日曜日、3月12日にアメリカ当局は共同声明を出した
(編集部撮影)© 東洋経済オンライン

週末にかけてのFRB・政府の動きも速かった。アメリカ財務省とFRB、FDIC(米連邦預金保険公社)は金融市場が開く前の3月12日に共同声明を発表。

通常の預金保険で保護される1口座当たり最大25万ドルを超えて、すべての預金を完全に保護する方法を承認したと説明。SVBとシグネチャーバンクの双方に適用されるが、これにより、預金者の増幅する不安を鎮め、新たな銀行取り付け騒ぎを抑え込む考えだ。

SVBの破綻から想起されるかつてのS&L危機

この措置は、「銀行タームファンディングプログラム(BTFP)」と名付けられ、アメリカ国債やMBSを担保として、最長1年の特別融資を行うものだ。中央銀行が「最後の貸し手」機能に基づいて行う特別緊急融資と言っていい。この措置によって、預金者は13日からすべての預金にアクセスできるようになるという。

今後の最大の焦点は、金融機関に対する信用不安が収まらず、システミックリスクが拡大してしまわないかどうかだ。

銀行のビジネスモデルは、短期資金である預金を基に長期的な融資や債券投資で運用するものであるため、いったん預金取り付けが起きると現金が不足し破綻することになりやすい(詳しくは「銀行の見方を一変させたノーベル経済学賞の研究」を参照)。また、現金を確保するために金融機関が債券や融資パッケージ商品の投げ売りを拡大させれば、資産価格の暴落を誘発し、極端な場合はリーマンショックの再来になりかねない。

今回の危機は、1980年代にアメリカで起きたS&L(貯蓄貸付組合)危機と似た面も指摘できる。

当時、規制下にあったS&Lは、いつでも引き出せる短期の預金資金で、20〜30年の長期住宅抵当貸付を行っていた。1970年代以降の歴史的な高インフレの中で金利が急上昇し、預金による資金調達コストは上昇。固定金利の長期住宅抵当貸付から入る運用収益との逆ざや問題が発生し、信用不安や預金取り付けから経営破綻へとつながった。

1980年からの4年間に倒産したS&Lは138行に及んだとされ、1990年代前半まで続いた同危機では、最終的にアメリカ史上最大(当時)の金融破綻処理へとつながった。

SVBのように、現在の金利情勢に合わない極端なポートフォリオを組んでいる金融機関はほかにもあるのか。それはまだ判然としない。信用不安の拡散という意味では、シグネチャーバンクのような暗号資産関連の金融機関も注意が必要だ。

ベンチャーキャピタルファンドからの預金に偏重していたSVBは、大口の預金引き出しが殺到しやすく、今回は「特別な例だ」との指摘もある。金融市場では、SVB破綻を受け、世界的に銀行株が下落し、リスクオフから国債が買われ、長期金利が低下した。第2、第3のSVBが出てこないか、しばらくは市場の疑心暗鬼や警戒感は続くだろう。

早期にシステミックリスクを抑えられるか

2023年1月からインフレ率が再加速し、再びタカ派色を強めていたFRBにとっては、SVBの経営破綻を受けて新たな難題を抱えることとなった。

パウエルFRB議長は3月7日の議会証言で「政策金利を従来想定より高い水準に引き上げる公算が大きく、必要があれば利上げペースを加速させる用意がある」と述べた。そのため、3月21〜22日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)では、前回の0.25%から0.5%へ利上げ幅を拡大させるのではないかとの見方も出ていた。

今回の破綻劇は、急速な利上げは金融市場のシステミックリスクを顕在化させる可能性があることを改めて示したが、今後の金融政策にどんな影響を与えるのか。

FRBとしては、財務省、FDICとのタッグで緊急対応策を躊躇することなく連打し、早期にシステミックリスクを抑え込むことが最優先だろう。そうすれば、金融政策への影響は極力避けられ、これまでどおり高インフレ退治に集中することができる。

一方で、システミックリスクを恐れるあまり、金融政策で弱気の姿勢を示し、結果として高インフレを長期化させることは最悪のシナリオと言えるだろう。高インフレが再び過熱すれば、その後再び強化に転じざるをえない金融引き締めにより、将来の景気後退や金融市場の混乱はより深刻なものとなってしまうからだ。

ただ、蓋然性は高くないものの、もう1つのシナリオも残されている。それは、SVBのような金融機関の信用不安や破綻がくすぶり続け、政府・FRBが金融引き締めと破綻処理を同時に進めるというものだ。仮にそうなれば、1980年代の状況が再現されることを意味する。

米銀行がリーマンショック後最大規模の経営破綻 今後の影響は? 専門家「リスクを避けるため“円を買う”傾向でてくる」

ABEMA TIMES によるストーリー • 3 時間前

10日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は4日続落となり、300ドル以上値下がりした。背景にあるのは、IT系スタートアップなどへの融資で知られる、アメリカのシリコンバレー銀行の経営破綻だ。

米銀行がリーマンショック後最大規模の経営破綻 今後の影響は?
専門家「リスクを避けるため“円を買う”傾向でてくる」© ABEMA TIMES

【映像】今後の影響を専門家が推測

FRB(=連邦準備理事会)の利上げが続き、企業の資金調達が難しくなる中、顧客からの預金の引き出しが相次いだことが原因とみられている。

アメリカの銀行としてはリーマンショック以降、最大規模となる今回の破綻。今後の影響について、専門家は以下のように述べている。

「すぐさま銀行全体がばたばた倒れる状況ではないが、世界的に金融の不安が出てくるとリスクを避けるために“円を買う”傾向が出てくるので、円高によって輸出企業の収益が悪化するとアメリカ以上に日本の株が下がりやすくなる」(野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏)

(『ABEMAヒルズ』より)

米市場、信用不安収まらず=金融株下落、懸念払拭に躍起―米銀破綻

 【ニューヨーク時事】シリコンバレーバンク(SVB)など米国の中堅銀行2行の破綻に伴う信用不安が収まらず、13日のニューヨーク金融市場では、金融株の大幅下落が続いた。特に地方銀行株の下げがきつく、カリフォルニア州の中堅地銀ファースト・リパブリック・バンクが6割超、地銀持ち株会社ウエスタン・アライアンスも5割近く急落した。各行は経営への懸念払拭(ふっしょく)に躍起になっている。

米ニューヨーク証券取引所近くにあるウォール街の表示=
ニューヨーク(EPA時事)© 時事通信 提供

 ファースト・リパブリックは13日、他行などから計700億ドル(約9兆3000億円)の融資枠を確保したと発表し、潤沢な資金があると強調した。ウエスタン・アライアンスは「預金流出は緩やかになっている」と説明し、市場に冷静な対応を求めた。

 米連邦準備制度理事会(FRB)などは前日、破綻2行の預金を全額保護し、銀行向けの新たな資金供給の仕組みを発表。一方で「投資家は保護しない」(バイデン米大統領)との姿勢も明確にした。市場では「金融システムのリスクを示すものではない」(英調査会社)と冷静な見方もあるが、破綻が続けば投資家の損失は必至で、疑心暗鬼が広がっている。

 リスク回避姿勢を強めた投資家は、相対的に安全資産とされる債券市場に殺到し、米国債価格の上昇と利回りの低下を招いた。長期金利の指標となる10年債の利回りは一時3.4%台と、約1カ月半ぶりの低水準となった。2年債も一時4%を下回り、昨年9月以来の水準に低下した。安全資産として、金に対する需要も高まり、ニューヨーク市場の金先物相場は13日に約1カ月半ぶりの高値となった。 

米銀破綻、国内金融システムに重大影響及ぼす可能性低い-鈴木財務相

占部絵美 によるストーリー • 6 時間前
(ブルームバーグ): 鈴木俊一財務相兼金融担当相は14日、米国のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクの経営破綻について、「現時点では今回の破綻が日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は低い」との認識を示した。閣議後会見で語った。
  鈴木財務相は足元の金融市場ではリスク回避的な動きが指摘されているが、米国当局は信用不安を拡大させないための措置を迅速に講じており、「現在の日本の金融機関は総じて充実した流動性、資本基盤を維持しており、金融システムは相対的に安定している」と説明。その上で「今後も国内外の経済・金融市場の動向やそれが日本の金融機関に与える影響について注視していく必要がある」と述べた。
  日銀の金融政策への影響に関しては、「金融市場等の状況を含めさまざまな要因を考慮しつつ実施されるものと考えている」と指摘。「具体的な手法は日銀に委ねるべきもので、金融政策についてコメントは差し控えさせていただきたい」と語った。
  米財務省と連邦準備制度、連邦預金保険公社(FDIC)は金融システムの安定を確保するため、両行の全預金者が全額払い戻しを受けられる措置を講じた。通常、預金保険で保護される上限は1口座当たり最大25万ドル(約3350万円)。
  バイデン米大統領は13日、両行の経営破綻を受けて動揺が広がる中、議会に対し銀行規制強化のほか、両行破綻を巡りしかるべき人の責任を明確化させるよう求める考えを示した。また、「両行への投資家は保護されない」とも述べた。
  両行の破綻の影響は日本市場にも波及しており、14日の東京株式相場は3営業日連続で大幅下落して取引を開始。TOPIXの下落率は一時3%を超えた。前日の米株式市場では銀行株へのエクスポージャー削減を投資家が急ぎ、業界全体に混乱が拡大。複数の銀行株が記録的な大幅安に見舞われ、取引停止が続出した。  
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©2023 Bloomberg L.P.

米銀行の相次ぐ破綻受け、ゴールドマン「来週 利上げない」

テレ朝news によるストーリー • 8 時間前

 アメリカで銀行の経営破綻が相次いでいることを受けて、大手投資銀行が、来週の金融政策の会合で利上げは行われないとの見方を示したと報じられました。

米銀行の相次ぐ破綻受け、ゴールドマン「来週 利上げない」© テレビ朝日

 ロイター通信によりますと、大手投資銀行「ゴールドマンサックス」は、FOMC=連邦公開市場委員会が22日の会合で、利上げを行わないと予想しているということです。

 アメリカでは、IT系スタートアップ企業などを顧客に持つ、シリコンバレー銀行やシグニチャー銀行が相次いで破綻していて、預金流出に直面する銀行に流動性を与える必要があるとしています。

 ただ、信用不安が収まれば5月以降の利上げは実施されるという見方は変更していません。

 このところアメリカの強い経済指標の発表が相次ぎ、アナリストの間では再び利上げを加速すると予想されていましたが、シリコンバレー銀行破綻などの混乱を受けて利上げ観測は大きく後退しています。

個人投資家hina:「銀行株と時間が経ってからが怖い金融不安」【FISCOソーシャルレポーター】

株式 によるストーリー • 1 時間前
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「hina」氏(ブログ:hinaの株ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
-----------※2023年3月13日15時に執筆『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送の人気番組【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】にレギュラー出演中。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。増刷中です。・米国市場先週末のNYダウは-345ドル、-1.08%の31909ドル。NASDAQは-199ポイント、1.76%の11138ポイントと下落しました。米SVBフィナンシャルの破綻の報道で株式市場は売られていきました。米政府や米財務長官などから、金融システム安定についての動きがあったことで、大きな崩れになることはなく-1%台の下落で済んだ、くらいの下げ方になりました。休日中はSVBフィナンシャルの破綻のニュースが大量にスマホのニュースなどに流れてきていました。
本日の朝になると、SVB銀行の預金を全額保護というニュースが流れてきました。日本でもペイオフで、預金は1000万円までは預金保険の対象となり保護されます。この金額が米国では25万ドル(日本円にして3000万円ちょっと)が保護されるということで、それを超える預金については保護されないこととなり、これが金融システム混乱につながっていくのでは、とみられていました。
預金全額保護を打ち出すことによって、今回の米銀行の破綻劇から広がりそうだった金融不安の火消しにかかった格好です。これが発表されたのは、日本時間今朝の6時過ぎでした。アジアの金融が開く時間より前にこれを打ち出すことで、金融の世界的混乱を止めるという意識はあったのでは、という時間帯の発表でした。ゴールドマン、3月の米利上げもはや想定せず-今後の不確実性に言及。とのことから、米ゴールドマンからは、3月のFOMCでの利上げはなくなったのでは、との見方が出されていました。また米国の金利は、インフレとの戦いで再び利上げ幅が引き上げられる懸念もありました。しかし、今回の銀行の破綻で、金利の上げはできなくなるのでは、との見方です。
銀行の破綻で、2008年に起きたリーマンショックのような大きな金融不安を懸念する声もありますが、今回の破綻劇で米金利の上昇が抑制されるのであれば、米株式市場にとっては悪くない流れなのでは、との見方もあります。そのような見方もあってか、日本市場の場中に行われている時間外の米NYダウ先物は先週末のNYダウの下げ幅以上の上昇となっています。ゴールドマンの出した金利の見通しが当たるのか同課は今の時点ではわかりません。時間外の米国ダウ先物は、日本時間13日の14時現在では+400ドルぐらいの上昇となっていますが、この流れが今晩の米株市場まで続くかは定かではありません。
銀行破綻から起きる金融システム不安は、預金の全額保護でだいぶ軽減された格好です。銀行破綻で米金融当局の金利上げが抑制されるのなら、それが株式市場にとってはプラスとなる可能性もあります。本当にこの流れが実現するかは今後の流れを見ないとわかりません。今は、金融不安が増大する可能性の高い時期にあると思いますので、リスクを取りすぎないようにポジションを減らし気味にしておきたいなと思います。
・日本市場日経平均は大幅安となっています。時間外の米株先物が上昇に転じていることで、日本以外のアジアの株式市場は高くなっているところがほとんどです。しかし、日本株だけは弱めで推移しています。本日は、前引け段階でTOPIXが‐2%超の下落となり、久々に日銀のETF買いが入っているのでは、とみられています。後場から日銀がETFを買っているかも、という話になっても日本株はほとんど切り返すこともなく、弱めで推移しています。どうして日本だけがこんなに弱いのか?明確な答えは見出せそうにもありませんが、メガバンクなどの弱さを見ていると、相当なリスクオフの動きが出ているというのは間違いなさそうです。
・銀行株は弱い米国の銀行破綻で金融システムの不安があるわけですが、それだけでは説明がつかないくらいの売り物が日本の銀行株群にきている気がします。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>などは、ここまで「米国の金利上昇」や「日本の金利正常化に対する期待」、「高配当株物色」などの要因で去年からずっと上昇が続いてきました。米国の金利上昇は今回の米国の銀行破綻で少し上昇が抑制される可能性は出てきました。日本の金利については、先週の日銀金融政策決定会合で金融緩和の現状維持が決まり、しばらくは金利上昇はなさそうということで、日本の長期金利は再び下落してきています。高配当株物色については、3月末の配当権利取りの時期は近づいてきていて、もしかしたらピークの時期は過ぎてきているのかもしれません。以上、米金利の上昇一服、日本の長期金利の下落、配当権利取りの動き一服、この3つが重なったからなのか、本日も先週末金曜日に続いて大幅安となっています。日本の銀行株がとても弱いことが市場の足を引っ張るような形になっているようで、日経平均は弱めで推移するという格好になっています。米国の金融システムの不安という材料がくすぶっているうちは、あまり強気になれないところだろうという気はしています。
今回の金融不安がリーマンショックのような大きな下げにつながっていくかは今の時点ではわかりません。リーマンショックの時、日本市場が本格的に下がり始めたのは、リーマン破綻が明らかになってから20日ほど過ぎてからでした。金融不安などは時間が経ってからでないと、どのぐらいの影響度があるかは見えてこないものです。
ですので今は、安くなったからというだけで買いを増やしていくというのはまだ早いのでは、という目線で見ています。
執筆者名:hinaブログ名:hinaの株ブログ

金小売価格が連日最高値更新 米金融システム懸念で需要増

共同通信社 によるストーリー • 5 時間前

 地金大手の田中貴金属工業(東京)は14日、金価格を1グラム当たり前日比50円高の9050円に設定した。国内の金小売価格の指標として2日連続で過去最高を更新した。金は、金融危機や戦争など有事の際でも価格が暴落しない安全資産とされる。米金融システムに対する懸念から需要が増えつつあることを反映する価格設定となった。

 日本取引所グループ(JPX)傘下の大阪取引所に上場する金先物も上昇した。指標の価格は13日夕から14日早朝までの夜間取引で一時1グラム当たり8176円に急騰し、取引時間中の過去最高値を更新した。その後の14日の通常時間帯取引でもほぼ同水準で推移した。

中国新興企業、SVBに代わる銀行探しに奔走

Reuters によるストーリー • 2 時間前

[上海/香港 13日 ロイター] - 中国のスタートアップ企業や企業家、ベンチャーキャピタル(VC)にとって、米シリコンバレー銀行(SVB)は外資系銀行として主な取引先だったため、同行の突然の破綻はこの業界に衝撃を走らせた。米当局が預金の全額保護を打ち出したにもかかわらず、これらの企業はSVBに代わる銀行探しに奔走している。

中国新興企業、SVBに代わる銀行探しに奔走© Thomson Reuters

より大きな米銀に目を向ける企業がある一方で、招商銀行や中国工商銀行など中国の一部銀行が早速SVBの後釜に入ろうと動き始めた。

これらの銀行はかねてよりSVBと同様の口座サービスを提供してきたが、その牙城を崩すのに苦心していた。SVBは20年以上前から中国で事業を展開し、中国企業との合弁企業もあり、アーリーステージ(起業直後の段階)の中国スタートアップ企業の間で支配的な地位を確立している。

杭州市の銀行プラットフォーム・スタートアップ企業、QBITのウー・ユージュン最高経営責任者(CEO)はこの3日間、口座開設の問い合わせが通常の6倍に増えたと明かした。大半はSVBの顧客企業からの問い合わせだった。

米国に本社があり、主にアジア中小企業と取引するCBインターナショナル・バンクは、SVBから引き出した資金を早急に預けたいという問い合わせを多く受けていると説明した。

一部の中国VCからは困惑の声が聞かれる。SVBはアーリーステージ企業に特に優しいといった強みがあるからだ。

SVBに預金があるVCの幹部は「安全に口座を開いてくれる銀行をまだ探している最中だ。ベンチャーキャピタルに優しい銀行は多くない」と語った。

中国投資銀行大手の幹部は「資金を引き出すのが最も簡単な選択肢だが、米国でSVBに匹敵する水準のサービスを提供してくれる銀行は他に見当たらない」と打ち明けた。

だが上海のスタートアップ企業創業者、スティーブン・チェン氏は「SVBが空けた穴は次の銀行が埋めるだろう。これはチャンスだ」と語った。

東証続落、一時700円超下げ 米国で銀行破綻相次ぎ懸念広がる

毎日新聞 によるストーリー • 5 時間前

 14日の東京株式市場の日経平均株価は続落し、前日終値比で下げ幅は一時700円を超えた。米シリコンバレー銀行(SVB)などの経営破綻が相次いだ影響で米国の景気後退への懸念が広がり、リスク回避で幅広い銘柄に売りが膨らんだ。

東京証券取引所=和田大典撮影© 毎日新聞 提供

 午前の終値は、前日終値比530円32銭安の2万7302円64銭。 米国の金融不安は日本にも波及。メガバンクを中心とした銀行や保険株が大きく売り込まれた。米国での利上げ観測が後退し、円高・ドル安が進んだ影響で、自動車など輸出関連の銘柄にも売り注文が広がった。 鈴木俊一金融担当相は同日の閣議後記者会見で「日本の金融機関は総じて充実した流動性、資本基盤を維持しており、金融システムは安定している。現時点では今回の破綻が日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は低いと考えている」と述べた。【佐久間一輝、松倉佑輔】

5年債落札、三菱UFJMS証6793億円・大和4056億円=市場筋

Reuters によるストーリー • 3 時間前
[東京 14日 ロイター] - 市場関係者の推計によると、5年利付国債入札における大口落札先は以下の通り。
三菱UFJモルガン・スタンレー証6793億円、大和証4056億円、SMBC日興証1531億円、野村証1471億円、みずほ証1440億円、シティグループ証800億円、バンク・オブ・アメリカ418億円、岡三証192億円、ソシエテ・ジェネラル証160億円、東海東京証136億円、クレディ・アグリコル83億円、SBI証10億円──など。

米当局の銀行救済策、アックマン氏とガンドラック氏はトラブル警告

Ruth Carson によるストーリー • 昨日 22:13
(ブルームバーグ): シリコンバレー銀行(SVB)の破綻と米政府による預金者救済が、経済から米金利の見通しにまで、市場でさまざまな観測を呼んでいる。

Bill Ackman, chief executive officer of Pershing Square Capital Management LP, speaks during a Bloomberg Television interview in New York, U.S., on Wednesday, Nov. 1, 2017. Ackman discussed his proxy fight at Automatic Data Processing.© Bloomberg


  当局は米金融システムの健全性に対する不安を抑え込むため急きょ行動し、預金を全額保護するとともに通常より緩やかな条件で銀行に貸し付ける「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」を設定すると発表した。
  新たなプログラムで米連邦準備制度は、証券を担保に額面の100%の金額を最長で1年貸し付ける。通常の場合のような担保掛け目を適用しない
  市場参加者は当局の行動について、短期的にはセンチメントを支えるが、長期的にはモラルハザードにつながりかねないと指摘。著名投資家も警告している。
  パーシング・スクエア創業者のビル・アックマン氏は、さらに多くの銀行が破綻する可能性が高いとし、ダブルライン・キャピタルの最高投資責任者(CIO)、ジェフリー・ガンドラック氏は米国債市場が差し迫ったリセッション(景気後退)を示唆しているとコメントした。
  両氏やストラテジストの発言は以下の通り。

アックマン氏

当局の介入にもかかわらず、さらなる銀行破綻がある公算が大きい。しかし、政府がどのように対応するかの道筋は明らかになった。政府は正しい行動をとった。これはいかなる形の救済でもない。失敗した人々はその報いを受けるだろう。取引銀行をきちんと監視していなかった投資家や債券保有者は全てを失うだろう

ガンドラック氏

私の理解が正しいなら、連邦準備制度は額面よりも価値が40%低い証券を担保に額面と同額の融資をするということだ。ひどい話だ 

TDセキュリティーズの金利戦略世界責任者、プリヤ・ミスラ氏

SVBが買収されても銀行システムの流動性と資本状況への懸念は残るだろう。BTFPプログラムは銀行に流動性を供給する。センチメントを支える効果は大きいはずだ

ラボバンクのストラテジスト、マイケル・エブリー、ベン・ピクトン両氏

米当局が緊急支援策をいま提供すれば、資産や金利で痛みを被っている人は皆、当局が金融環境の事実上の大幅緩和を容認したと考え、モラルハザードが高まるだろう
原題:Gundlach, Ackman Weigh Fed’s US Bank Rescue Impact on Markets(抜粋)
--取材協力:Adam Haigh、Cormac Mullen、Joanna Ossinger、Ronojoy Mazumdar.
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©2023 Bloomberg L.P.

シリコンバレー銀行破綻で投資家はどう動くべきか 不安定な相場に備える「3つのステップ」

マネーポストWEB によるストーリー • 1 時間前

 3月10日、米・中堅銀行のシリコンバレー銀行が経営破綻し、株式市場ではリスク回避の姿勢が高まった。もちろん、このまま世界的な暴落に一直線に向かうというわけではないだろうが、こうした相場が不安定になっている局面で、個人投資家はどのように投資に向き合っていけばよいか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんが解説する。


経営破綻した米中堅地銀シリコンバレー銀行の本社(AFP=時事)© マネーポストWEB 提供

 FRB(連邦準備制度理事会)による金融政策の行方が主な焦点となっている中、新たなリスクが舞い込んできました。米中堅銀行のシリコンバレー銀行の経営破綻です。2008年のリーマンブラザーズの破綻以降、最大規模となる銀行の経営破綻とあって、金融システム不安への懸念の声も聞かれます。

 どの程度のリスクになるかは、現時点でまだはっきりとしたことがわかっていません。だからこそ投資家は、今のうちにリスクをチャンスに変える準備をしておくことが重要です。

 そこで、今回はリスクをチャンスに変えるための準備の3ステップをご紹介します。

【ステップ1】リスクをコントロールする

 リスクというのは「不確実性」を指します。今回の銀行破綻によって、株式相場が下落するかもしれないという不確実性が生じ、マーケットのリスクが上昇しています。こうした局面では、株などのリスク資産を売却するなどして、自分がとっているリスクをコントロールする必要があると考えます。

 私の場合は、今回の報道があった直後に一部の個別株を機械的に売却して、現金余力を高めました。リスクをどの程度減らすかは、資金量や元々とっているリスクの程度、投資スタンスによって異なるので、ご自身で検討してください。

機械的に売ると損切りになってしまう」という方もいるかもしれませんが、リスクコントロールには、それを超える2つのメリットがあります。

 メリットの1つ目は、冷静になれる点です。資金を安全な資産にシフト(今回の場合には現金)するだけでマーケットに対する不安心理が和らぎ、俯瞰して分析することが可能になります。

 また2つ目のメリットは、買い余力が増え、今後のチャンスに備えることができる点です。もし暴落に巻き込まれてしまうと、売ることも買うこともできず、身動きが取れなくなります。いったんリスクを減らせば、買い余力が増えることで、下落時の買いを実行することが可能になります。

【ステップ2】テールリスクを計算する

 今回のシリコンバレー銀行の件が、金融システム不安まで発展しリーマンショックのような暴落が起こるかは現時点ではわかりませんが、その可能性は平時よりも高まっているといえるでしょう。

 そこで、万が一に備えて「テールリスク(最悪のリスク)」を計算しておくことが鍵になります。計算の一例としては、過去の大きな暴落局面における下落率と下落期間です。ここでリーマンショックとITバブル崩壊時のS&P500を例にテールリスクを考えてみます。

・リーマンショック

 …高値(2007年10月)から安値(2009年3月)まで1年5か月で▲57.69%

・ITバブル崩壊

 …高値(2000年3月)から安値(2002年10月)まで2年7か月で▲50.5%

 この2つの事例は、米国の株式市場の長い歴史の中でも、特に下落率の大きかった例であり、テールリスクの参考になると思います。もしも、今回の問題が他の金融機関に波及して金融システム不安につながるならば、「高値から50%以上下落する可能性もゼロではない」という、テールリスクも頭に置いておきましょう。

【ステップ3】“大底の型”が出るまでじっくり待つ

 今後、もし大きな急落がきたら安値で買うチャンスになるものの、どこで買えば良いのでしょうか。

 大底を完全に予測することは不可能です。だからこそ、チャートで“大底の型”の出現を待ちます。ここでいう大底の型というのは、テクニカル分析におけるダブルボトムやトリプルボトム、また逆三尊のチャートパターンなどです。そのほかにも大底の型はいくつかあるので、今のうちに大底の型についていくつか引き出しを持っておくことが大切です。大底となるべく近い位置で買うことができれば、「損小利大」が実行できる、合理的な投資機会となります。

 ただし、焦りは禁物です。「頭と尻尾はくれてやれ」という相場格言があるように、大底と天井を正確に当てて、利益を全て享受することは困難を極めます。大底を待ってからでも遅くはありませんので、じっくりと待ってから買うようにしたいところです。

 今回は、リスクをチャンスに変える方法ついて考えてきましたが、まずは冷静になって買い余力を増やし、テールリスクを計算した上で、大底の型をじっくりと待つ。「損小利大」という合理的な投資機会が訪れた場合に、そのチャンスを逃さないように準備しておくのが大事です。

 相場格言に、「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」というものがあります。この相場格言からも、暴落が来て総悲観になっている時こそ、冷静でいられるかが重要であることがわかると思います。どんな相場も、上がり続けることも下がり続けることもありません。急落時こそチャンスと捉えて、余力を持って、投資機会を待ちたいものです。

【プロフィール】

森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote()を日々更新中。

参考文献・参考資料

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米銀行がリーマンショック後最大規模の経営破綻 今後の影響は? 専門家「リスクを避けるため“円を買う”傾向でてくる」 (msn.com)

米市場、信用不安収まらず=金融株下落、懸念払拭に躍起―米銀破綻 (msn.com)

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