政治講座ⅴ1172「『三跪九叩頭の礼』を求める中国の無礼」
中国大陸では清⇒満州国(大日本帝国支援)vs中華民国(現台湾)vs中国共産党(現中華人民共和国)の三つ巴の錯綜した三国志のような世界であった。今の中国大陸の勝者は中国共産党(中華人民共和国)となったが、清王朝(女真族)の悪い風習(因習)の「三跪九叩頭の礼」を求めるのである。それがこの外交でも無礼な態度に現れている。日本では一番忌み嫌う「上から目線」を外交で見せたことである。さて、米国はこの侮辱(無礼な態度)にどのような反応を見せたのであろうか。それが、後述するバイデン大統領の「習近平氏は独裁者」という表現であろう。侮辱を受けての発言と思われる。マクロン仏大統領に見せた歓待とは真逆である。これを侮辱と捉えたことは当然であろう。もう、米中は後戻りのできない不信感の関係に堕ちったことは想像に難くない。
戦狼外交の失敗である。思えば温家宝の微笑外交が懐かしい。しかし、その微笑が戦狼に化けて君子豹変したのである。今回はその報道記事を紹介する。
皇紀2683年6月22日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
習近平氏、ブリンケン国務長官を「格下」扱い 席位置で中国とアメリカの関係性示す?
【北京=新貝憲弘】19日に行われた習近平(しゅうきんぺい)国家主席とブリンケン米国務長官の会談で、習氏がブリンケン氏を「格下」扱いする演出が話題になった。米国との立場を内外に示す狙いがあったとみられる。
20日付の中国共産党機関紙、人民日報系の「環球時報」は、向かい合った長テーブルに並ぶ米中双方の閣僚の間に、習氏が議長役のように座った写真を掲載した。中国要人との会談では、相手との距離や位置関係などが両者の関係性を意味する場合があり、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏と習氏が16日に会った際には隣り合わせに座って親密さをアピールした。
海外メディアに習氏とブリンケン氏の会談の情報が入ったのも開始の45分前で、環球時報は両者の会談を海外メディアが「驚き喜んだ」と報じ、米側の求めに習氏が応じた形を強調。その上で「中米関係が安定するかは、とりわけ米側の言行一致にかかっている」とけん制した。
バイデン米大統領、中国の習近平国家主席を「独裁者」と表現
Reuters によるストーリー •
[ケントフィールド(米カリフォルニア州)/ワシントン 20日 ロイター] - バイデン米大統領は20日、米カリフォルニア州での資金調達イベントで中国の習近平国家主席を独裁者と表現した。
前日には、ブリンケン米国務長官と習主席が両国間の緊張緩和に向け北京で会談を行っていた。
バイデン氏は中国の偵察気球が2月に米本土上空に飛来したことについて「貨車2台分のスパイ機器を載せた気球を私が撃ち落とした際、習近平氏がひどく気分を害したのは、彼が気球の位置を把握していなかったからだ」と発言。
その上で「これは独裁者にとって非常にきまりが悪い。何が起きたか知らなかったのだから。(気球は)あの場所を飛行しているはずではなかった。コースを外れたのだ」と述べた。
米中間ではこの問題や米国と台湾の当局者往来などを背景に緊張が高まった。
バイデン氏は中国が経済的困難を抱えているとも指摘した。
さらに、習氏が日米豪印4カ国による安全保障の枠組み「クアッド」に懸念を抱いていたとし、クアッドで中国を包囲する意図はないと同氏に伝えたと説明。習氏は自分を窮地に追い込むからやめるようバイデン氏に電話で伝えてきたという。
バイデン大統領「習氏は独裁者」 緊張緩和に影響も
共同通信社 によるストーリー • 6 時間前
【ワシントン共同】バイデン米大統領は20日、西部カリフォルニア州の選挙イベントで演説し、中国の習近平国家主席を「独裁者」と呼んだ。ロイター通信が伝えた。米中関係では、ブリンケン国務長官が18~19日に訪中して本格的な対話再開に向けて取り組む考えを示したばかり。バイデン氏の発言は、両国の緊張緩和に水を差す可能性もある。
バイデン氏は、2月に中国の偵察気球が米本土に飛来したのはコースを外れたもので、習氏がとても恥ずかしいと思っているとも指摘した。
バイデン氏の発言はこれまでに繰り返し物議を醸してきた。
中国、米大統領「独裁者」発言に強烈な不満
共同通信社 によるストーリー • 1 時間前
【北京共同】中国外務省の毛寧副報道局長は21日の記者会見で、バイデン米大統領が習近平国家主席を「独裁者」と呼んだのは外交儀礼に著しく反すると述べ「強烈な不満と断固とした反対」を表明した。
参考文献・参考資料
習近平氏、ブリンケン国務長官を「格下」扱い 席位置で中国とアメリカの関係性示す? (msn.com)
バイデン米大統領、中国の習近平国家主席を「独裁者」と表現 (msn.com)
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