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政治(経済・金融)講座ⅴ500「風が吹けば桶屋が儲かる:それが円安である」

先月ハワイ旅行して日常の消費物価小売価格が大変高いことに驚いた。概ね3倍の価格であった。3年前のパラオ旅行の時は、然程差がなかった。米価(カルフォーニア米)は日本の半額で売られていた。しかし、今後は、購買力平価と為替レートの関係からその内、適正価格に戻るであろう。

政治(経済)講座ⅴ456「為替相場の円安に怯えるな!ピンチはチャンス:産業空洞化から国内回帰と内製化が進む」|tsukasa_tamura|note

以前のブログで主張した内容と同じ主張の報道記事がありましたので掲載する。

        皇紀2682年10月27日
        さいたま市桜区
        政治研究者 田村 司

ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか! 「円安は日本に有利」を解説 高橋氏「円安の方が経済成長、GDPが伸びる」 青山氏「国内生産した方が競争力がある」

2022/10/26 15:30

© zakzak 提供 「円安」について語った高橋洋一氏

先週後半、1ドル=150円に突入する円安でメディアは大騒ぎでした。木曜日(20日)の夕方に150円台に乗せたので、翌金曜日の朝刊は3紙が一面トップ(東京最終版)で為替水準を報じました。記事を読むと、1990年8月以来32年ぶりの円安水準ですが、かつてほど輸出は伸びず、むしろ輸入コストが高くなるなどのデメリットが目立つ、とネガティブな指摘が並んでいました。


© zakzak 提供 「円安」について語った青山繁晴氏

この円安については、私が担当するニッポン放送の情報番組「OK! Cozy up!」(月―金午前6時~8時)でも何度も取り上げました。先週、数量政策学者の高橋洋一氏と、自民党の青山繁晴参院議員の議論が興味深かったです。

高橋氏は「円安の何が悪いの?」「経済学で言うと、自国通貨安は『近隣窮乏化政策』というもので、自国はいいけど他国は悪くなる状況。普通は他国から文句が出るが、いまは文句が来ないのでラッキーだ」と語り、今の状況は「日本に有利」と指摘しました。

確かに、ジョー・バイデン米大統領も先週、「ドル高容認」の発言をしました。

高橋氏はさらに、円安の方が経済成長する、GDP(国内総生産)が伸びると言いました。なぜなら、「円安では輸出関連が有利になって、輸入関連が不利になる。(内需中心の輸入関連企業と比べ)世界で競争する輸出関連の方がエクセレント・カンパニー(=超優良企業)が多い。差し引きすると、総合的にプラスになる。だから、どこの国も実は自国通貨安の方がGDPは伸びる」。

とはいえ、今は輸出よりも現地生産のウエートが大きくなっています。海外生産比率は1990年の4・6%から22・4%(20年度)。多くの企業が中国に生産拠点を移しました

この点について、青山議員は「中国はカントリーリスクの塊。そのようなところにサプライチェーンを依存したくないという思いは、日本だけではありません」といい、続けました。

(先週末閉幕した共産党大会を見ても)ますます(習近平総書記への)個人崇拝の道に進んでしまって、誰も何も言えなくなっている。そんななかで、経済だけがうまく資本主義で回るはずがありません。独裁の手助けをさせようとしているだけです。本来の『自由意志によって経済を司る』という考え方がまったくないので、巨大なカントリーリスクです

サプライチェーンの見直しは、経済安全保障の議論で度々登場します。円安になれば国内生産した方が競争力があるので中国に移した生産拠点を戻す動きが出てきます。

今までは技術流出や、関連法制が突如変わったり、邦人が拘束されるなど「リスクの部分」を強調してサプライチェーンの見直しを促す議論が多かった。でも、円安になれば「実利の部分」で自然と見直しが進んでいきます。つまり、円安は経済安保上も望ましいのではないでしょうか。

■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。


参考文献・参考資料

ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか! 「円安は日本に有利」を解説 高橋氏「円安の方が経済成長、GDPが伸びる」 青山氏「国内生産した方が競争力がある」 (msn.com)

政治(経済)講座ⅴ456「為替相場の円安に怯えるな!ピンチはチャンス:産業空洞化から国内回帰と内製化が進む」|tsukasa_tamura|note

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