「暇が心を育ててる」
僕は暇が嫌いだった。
すぐに何かで埋めたくなった。
だけど暇になってから、やっとわかった。
暇が心を育てるんだ。
フィンランドの人たちは、
夏になるとバカンスに行き、
誰もいない森に行って、
ブルーベリーとか食べながら、
1ヶ月ぐらい過ごすらしい。
そうすると全員が、
創作活動を始めるんだって。
僕もそうだ。
暇になってから、
暇を作るようになってから、
創作意欲が止まらない。
創作意欲は生きる喜び。
生きているって興奮がある。
心がどんどん広がっていく感じ。
今、僕たちは、
暇をなくす術をたくさん持っている。
暇はどんどん嫌われる。
だけど思う。
面白くない授業中が一番、
ノートの隅のアートが進む。
何もできない風呂の中が一番、
いいメロディーを思いつく。
暇が心を育ててる。
どんどん暇をなくしたら、
心もなくなっていくのかも。
心を亡くすと書いて忙しい。
大丈夫。
暇な時にも意味がある。
よかった。