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小説家プロジェクト

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小説を書いてみよう。 思いついたものから。
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2024年9月の記事一覧

【短編】狼少女とアイドル-前編

そこは狼のいる森の中だった。 アイドルとしての人気が絶頂に達したとわかったときに引退し、…

じょーじ
4か月前
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小説『小説家』 第六話

第六話 『男は焦りとは無縁だった。』 「おっちゃん、ほんまにこの一節を書いた人なん?  め…

じょーじ
4か月前
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【短編】続・Cathyの手紙

※これは続きです(前編はこちら) 『三年次終了後の夏期休暇中の手紙』 施設の皆様、 長らく…

じょーじ
4か月前
12

【短編】Cathyの手紙

『大学入学に際して書いた自己説明文』 私は狼に育てられました。 3歳で森に捨てられ、12歳…

じょーじ
4か月前
18

「天才とホームレス」 第22話 『祭りのあととアイデア』

祭りは大成功だった。 「だから来月、またやろう」とパウロ神父は無邪気に笑った。 旧約聖書…

じょーじ
5か月前
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【短編】獣と共に住み

男は山の中にいた。 洞窟の中に藁を敷き、野の獣と共に住み、牛のように草を食べ、天の露で喉…

じょーじ
5か月前
15

「天才とホームレス」 第21話 『ゴスペルライブとライブペインティング』

とてつもない勢いで、大きな絵を描き切った後で、 リコさんは僕とてっぺいに言った。 「あなたたちが天才くんたちね!  今日はありがとう! あなたたちが作ったお祭り、最高よ!!」 汗だくのリコさんは美しかった。 僕らをぎゅっと抱きしめてくれた。 祭りは10時ごろから始まった。 ゴスペルライブとライブペインティングは、午前と午後に分けて2回やる。 午前はリコさんという人が描き、午後はそのリコさんの夫が描くのだ。 そして一つの絵を完成させるらしい。 河川敷には、徐々に人が増え

「天才とホームレス」 第20話 『眠れない夜とゴスペル』

僕は眠れなかった。 祭り当日、日曜の朝。 目はギンギンだ。 ワクワクして、ではなかった。 …

じょーじ
5か月前
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