3ヶ月で退職意向を伝えた私が業務を広げていく中で仕事が楽しくなった話
こんにちは、こんばんは。株式会社スカイディスクのつかもとです。
2022年4月からスカイディスクにジョインし、飽き性な私が、なんだかんだ2年以上スカイディスクで働いています。
現在は経営企画兼アライアンス担当として、出資者対応や資金調達、自治体や金融機関・大手企業からスタートアップまで様々な企業との連携と、社内ではウェビナーコンテンツの人という認知もされているのかなと思います。最近はアクセラレーションでの特別賞受賞や、地域の共創プログラムに採択されるなど、活動に対する成果を感じています。
こんなことをやっている私ですが、実は入社当初とは全く異なる業務を担当しており、私自身このような役割を担うことになるとは想定していませんでした。業務範囲の広い私ですが、ある意味でスタートアップならではな働き方を体現しているのではないかなと思っています。
このnoteは下記のような方に読んでいただきたいです!
キャリアとしてスタートアップを選択しようとしている方
スタートアップで働く心構えを知りたい方
何となくスタートアップに魅力を感じている方
「仕事がつまらない」と3ヶ月で退職意向
今や社内で知らない人もいるかもしれないですが、当初私は経理として入社しました。今では経理業務は月に2時間くらいしか携わっていません(笑)
学生時代から税理士資格の勉強をしていたこともあり、新卒で九州ではそれなりの規模の税理士法人に就職し、2年半ほどお世話になりました。その後、何を思ったのか(考えた上ですが、当時の考えは割愛します)求人広告の営業に転職しました。家庭環境の変化があったこと、これまで自分が本気で勉強してきたことを活かさないのはもったいないのではないかと思い、1年半ほどで退職。縁あってスカイディスクの経理として入社することになりました。
スカイディスクの仲間には怒られるかもしれないですが、入社後1ヶ月足らずで思ったことは「仕事がつまらない」という感想でした。
これまで税理士法人で30社を超える個人事業主/企業の月次決算から税務申告まで担当させていただいていたこともあり、複数人数で1つ会社の経理を見るという企業全体の会計・税務が担えないことに対して将来への漠然とした恐怖心を感じたのだと思います。これは経理職が良くないと言いたいわけではなく、単に私の自己理解と職種への理解が不足していたことに由来するギャップだと感じています。
飽き性で忍耐強くない私は入社して3ヶ月ほどで、同じタイミングでジョインした上司である当時のCFO(現在のCSO)に退職意向を伝えました。
言われたことは「そっか、じゃあ経営企画やってみない?」でした。経営企画がどんな業務なのかもいまいち分からないまま、退職前にやれることをやってみようとの思いで「やります」と答えていました。
ここから私のスカイディスクでの働き方は大きく変わりました。
仕事の広がり
当時、資金調達を早急にしないといけない時期だったのもあり、エクイティ・デット調達のため、投資家や金融機関とのコミュニケーションが始まりました。正直、当時はエクイティ・デットの意味も分かっておらず、MTG中は繰り出される呪文のような横文字をひたすらメモするのが精一杯でした。MTG後にネットで調べながら内容を振り返り、投資・融資する際の懸念はどこなのかを模索する日々を送っていました。
代表の内村が書いたnoteを読むと分かってもらえると思いますが、当時かなり崖っぷちで、資金調達できないなど許される状況ではありませんでした。相手は投資のプロ。日々、様々な企業のバリュエーションを評価している相手からの確認事項や、突然の質問対応は未経験の私にとってはかなりプレッシャーのある業務でした。
同時期、コーポレート部門の退職が相次ぎ、人手が足りなかったのもあり、経理総務をやりながら経営企画の業務をさせてもらいました。自ら志願してコーポレート部門の採用にも携わらせてもらいました。
資金調達も一段落し、出資者とのコミュニケーションや出資者からご紹介頂く企業とのやり取りを進める中で、アライアンスとしての業務にも携わるようになりました。
サービスのPMFを進める中で、社外との連携によるリード獲得が重要なのではないかという議論が上がってきたこともあり、正式にアライアンスチームが設立されました。チームと言っても私1人だった(現在は3名)のですが、アライアンスとしての目標設定も必要だろうという経営陣の判断だったのだと思います。こうして経営企画兼アライアンスという今のポジションに至っています。
改めて自分の業務を振り返るとかなり長い期間のように感じますが、入社から1年ちょっとの出来事です。
何を武器にするか
業務が変わっていく中でぶち当たった壁はいくつもあります。
一番の壁は「自分自身」です。
大学を卒業して社会人になるときに感じる、自分が社会人になれるのか、自分にやれるのか、みたいなあんな感じの漠然としたものだと思います。業務の本質を掴めず、暗闇をただがむしゃらに走っている感覚で、そんな状況に対するストレスが大きかったんだろうと思います。
ある時、上司に「ゲーム感覚で仕事をしている」と話したことがあります。上司からすれば舐めた若手社員と思ったかもしれないですが、事実ですし、遊び心のある人なので大丈夫だとも思っています(笑)
私自身、あまりゲームをするタイプではないのですが、イメージしているのは単純なシューティングゲームのようなものです。
これまでやったことのある、馴染のある業務を「雑魚キャラ」と置いて、これまでやったことのない、初めて挑戦する業務のことを「ボス」と置いています。(自分の伸び代を期待してあえてラスボスとは言いません(笑))
雑魚キャラであれば、自分の持っているピストルレベルで太刀打ちできます。狙い所がわかるからです。ただ、ボスはそうはいかない。
続けざまに「私もライフルやバズーカがほしい。持たないといけないと思っている。」と話しました。今のピストルでは戦えないと。
つまりは業務に自分の能力が見合っていないと思っていたんだと思います。
実際今でも思うことはよくあります。
返答は「確かにバズーカは今持っていないよね。でも狙い所とタイミングを工夫すれば今君が持っているピストルで充分戦えるはずだよ。」でした。
さらに「歩いていて拾った小枝が武器になるかもしれない。どうやったらアイテムを武器として使えるのか考えて使ってみなよ。」と言われました。
なるほどな、と思いました。
ピストルは弱小武器だと思っていたけど、自分がピストルで倒せると思っている雑魚キャラ(馴染みのある業務)も元々はボス(初めて挑戦する業務)だったじゃないか。
そして業務を進めていくうえで、武器は何もピストルやバズーカに限ったものでもないということ。小道で拾った小枝や小石も使い方を工夫すれば武器になる。
取引先から聞いた話、ニュース記事、社内Slackで他チームが議論している話題、どんなアイテムも武器として使えないか考えてみれば良い。
クライアントとのMTGに興味があれば一緒に入れてもらってアイテムを手に入れれば良い。
業務のはみ出しを積極的にやっていくことでアイテムを手に入れる。
そしてそのアイテムは工夫して武器に昇華する。
1つの例として下記のようなことを実践しています。
誰かが話していたこと、もらったコメントで自分にも話せそうと思ったことはSlackの自分宛てのDMにメモしておく。
次のMTGでメモの中から1つは話題に出してみる。
反応がよかった、共感をもらえた話題については武器として獲得。
ポイントは自分にも話せそうと思ったことからトライすることです。自分に納得感がないと、不器用な私は相手からの反応を取りこぼして武器を獲得し損ねます(笑)
そして、がむしゃらに活動してきた成果としてリコー主催のアクセラレーションプログラムに採択、成果発表で特別賞の受賞に至りました。期間中の活動はもちろんですが、このような場で登壇するということも、この時初めての経験でした。最近では様々なイベントで登壇する機会も増え、会社やサービスを知って頂くための活動ができ始めていると感じています。
また、直近では愛知県が行う事業共創プログラム『AICHI CO-CREATION STARTUP PROGRAM 2024』にスカイディスクが採択されました。このようなプログラムへの参加は会社やサービスのことを知ってもらう機会を増やすだけでなく、個人的にはスカイディスクの仲間が「良いサービスを作っている/提供している」と感じてもらうきっかけになれば良いなと思い、積極的に応募するようにしています。
実は活動を通じてスカイディスクが提供する「最適ワークス」をTVで取り上げていただくことにもつながっております。ご興味のある方はYouTubeでも配信されますのでご確認ください!
最後に
正直、武器を武器として使いこなせてないことは多いですし、得たアイテムを武器と認識できていないことも多いと思います。
自分自身が壁になることも全くなくなったわけではありません。
初めてやることは人間誰だって怖い。今でも初手はビビります。
しかし、業務をはみ出せば、何かしらアイテムを手に入れられるかもしれない。
そういう一種のゲーム感覚のようなワクワクはスタートアップならではだと思っています。
ぜひお話しましょう!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
近い業務を担っていたり、連携できることがあるかもと思われた方で、
ぜひ情報交換を!という方はぜひお声掛けください。
また、多くのアイテムを手に入れたい方、業務を思いっきりはみ出してみたい方、
スタートアップでのキャリアに興味がある方、スカイディスクで働くことに興味を持ってくれた方は是非ご連絡ください!