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イラストエッセイ「私家版パンセ」0016 「人間はひとつぶの種(たね)である」 教育論 20240614
人間は種です。
彼がリンゴの種ならば、正しい土壌に植えられ、水を与えられ、世話をされた時、たわわにリンゴの実をならせるでしょう。
しかし決して梨の実をならすことは出来ません。
もし正しく世話をされないならば、彼は実をならせるどころか、芽を出すことさえできないでしょう。
明日
はきだめに えんど豆咲き
泥池から 蓮の花が育つ
人皆に 美しき種子(たね)あり
明日何が咲くか
安積得也
この詩を刻んだ石碑が、ぼくが30年間務めたキリスト教主義の学校の入り口に立っていました。
でも、昔の生徒はやんちゃでね。
いろんな事件を起こしてくれました。笑
それである先生が、この詩になぞらえて、こんな風に呟いたことがあります。
人皆に 悪しき種あり
明日 何をしでかすか
これが歴史的教育者と普通の先生の分かれ目ですね。 笑
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私家版パンセとは
ぼくは5年間のサラリーマン生活と、30年間の教師生活を送りました。
その30年間、子供たちが元気になれるような言葉はないかなと考え続けて来ました。
そんな風にして考えた小さな思考の断片をご紹介します。
これらの言葉がほんの少しでも誰かの力になれたら幸いです。