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イラストエッセイ「私家版パンセ」0051 「旅のよろこび」 20240919
旅の喜びは二つあります。
一つは、見知らぬ風俗に触れること。旅は好奇心を満足させ、固定した観念を柔軟にし、運が良ければ自らの価値観を相対化するような未知との遭遇があります。
人間の成長は、必ず、例外なく、未知との出会いによって起こります。
(フィルターバブルの中に閉じこもっていることの危険性は、考えられているよりずっと大きいと思います。)
もう一つは家に帰る喜びです。
旅から帰ると、自分の家の素晴らしさをしみじみ感じます。
普段、当たり前と思っていたものが新鮮に、ありがたく思えます。
人は、大切なものを見つけに地の果てまで旅をしますが、その大切なものはずっと自分と一緒にあったのだということを学ぶんです。
これは「オズの魔法使い」のテーマでもありますね。
ドロシーは不思議の国を旅して、「故郷が一番いい」 There is no place like home. ということを学びました。
トールキンの「ホビットの冒険」は、「行きて帰りし物語」とも呼ばれています。
行くことと帰ること。旅はこの二つから成り立っているんですね。
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私家版パンセとは
ぼくは5年間のサラリーマン生活をした後、キリスト教主義の学校で30年間、英語を教えました。 たくさんの人と出会い、貴重な学びと経験を得ることができました。もちろん、本からも学び続け、考え続けて来ました。 そんな生活の中で、いくつかの言葉が残りました。そんな小さな思考の断片をご紹介したいと思います。 これらの言葉がほんの少しでも誰かの力になれたら幸いです。