『すぐれたビジネスはシンプルに表せる』が期待以上の良書だった。
音楽配信サイト「CDベイビー」の創業者による経営論をまとめた1冊です。
正直、著者もサービスも初耳でした。ただ、購読している書評メルマガの紹介文に惹かれ、読んでみることに。
読み終えた感想としては、期待以上の良書でした。今年読んだなかでもトップ3に入るかも。
読みながら、心のなかで「たしかに!」を連呼していました。小難しい理論はなく、実体験に基づくシンプルなビジネスの原理原則がとても腹落ちしました。
備忘録を兼ねて、印象に残った内容を抜粋します。
既存顧客へのサービス向上に全力を注ぐ
当社では既存顧客の売上減少をカバーするため、新規開拓に注力しています。しかし、「既存顧客の満足度向上をやりきれているのか」を、改めて考えさせられました。
自分のスキルをシェアすることから始める
やるべきことに全力で向き合うなかで、できることが増え、それをシェアすることで新たなビジネスチャンスにつながる。あれこれ妄想する前に、目の前の課題解決にもっとリソースを割こうと思いました。
本当にターゲットにしたい1%を大切にする
ついつい万人受けを目指しますが、フェーズによっては絞る勇気も必要だと思いました。
悪いサービスはセコい考えから生まれる
金言でした。短期的な利益を求めたサービスの改悪は、長期的にはマイナスでしかないことを再認識できました。お客さまに喜んでもらうための投資は、惜しまず続けていきたいです。
お金に執着しない
言い得て妙だなと。「自分のため」の行動は相手に見透かされてることを肝に銘じます。
1人のミスで、全員を罰しない
自分も普段から意識しています。起こりうる可能性が限りなく低いミスで、不必要にルールを増やさないよう気をつけたいです。
喜んでもらうためのひと手間をかける
付加価値につながるひと手間をかけることが、中小企業の生き残る道だと思っています。ウェットな関係構築も大切にしたいです。
役員になってからは、本当に気をつけています。思いつきやノリで発言しない。影響範囲を意識したいです。
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