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「ヨシダソース創業者ビジネス7つの法則」は、感覚的に理解してたことが言語化された良書だった
久しぶりに、学びが深かったビジネス書について書きます。
ヨシダソース創業者による経営論をまとめた1冊です。
失礼ながらこれを読むまで、社名も著者も知りませんでした。読もうと思ったのも、Kindle Unlimitedの対象書籍でたまたま目に留まったから。
しかし、いざ読み始めると、おもしろくて一気に読み終えました。ビジネスの原理原則を学べる良書です。自分のなかで感覚的に理解していたことが、綺麗に言語化されていました。
というわけで、特に印象に残った内容を抜粋します。
マイナスの自己暗示にかかっていないか
過去の失敗や欠点ばかり気にしていると、マイナスの暗示にかかってしまう。
自分を認められるかどうか、何かに挑戦できるかどうかは、「過去の自己暗示をいかに解くか」にかかっている。
たしかに、過去の失敗をできない理由に置き換えてることはあるかもしれません。振り返りの習慣は大切にしつつ、無意識のうちに選択肢を狭めていないかは注意したいです。
強迫観念ではなく、ポジティブな目標設定を
ネガティブな思考をポジティブなパッションに変換しなければ、いつまでたっても本気になれないまま、くすぶりつづけることになる。
「3万ドルを返さなければいけない」という強迫観念に駆られるよりも、「1万本のソースを売る!」というポジティブな目標を設定すると、モチベーションは断然上がりやすくなる。
マネジメントにおいて大事な考え方だなと。同じ目標でも、「目標に追われてる」と感じるか、「目標を追いかけてる」と感じるかではまったく違います。
「かたづけしなさい!」より「かたづけ競争な!」のほうが、主体的に動く子供の姿を思い出しました。
発想を切り替える前に、軌道修正の可能性を模索する
僕が言いたいのは、失敗したからといって、発想をがらりと切り替えてしまうのは、早計だということだ。
ほんの少し軌道修正をしたり、形を整えたりするだけで、時代に合うものができる可能性があることも忘れてはいけない。
納得です。自分自身も、前職のIT業界ではスタンダードな取り組みを、家業の製造業に転用することで、生産性向上につながった成功体験がいくつかあります。
ゼロから考えるより、組み合わせを変える意識が大切なのかもしれません。
反対されたくらいで意見を引っ込めるのなら時間の無駄
僕はよく、銀行が反対することにこそチャンスがある、と冗談半分で言うのだが、要は新たな物事に臨む際は、それなりの覚悟必要だということを言いたい。周りに少々反対されたくらいで意見を引っ込めるのなら、悩むだけ時間の無駄だ。
厳しいメッセージですが、仰る通りかと。新しい提案は反対されてからが勝負だと思っています。反対意見は次回までの宿題という感覚です。
若者から積極的に学ぶ
話を聞いたライダーたちは、はっきり言ってしまえば、そこらの不良少年と変わらない”ガキ”たちだった。だけど、そんなことは言っていられない。この業界では、何も知らない僕のほうが後輩なのだ。
「最近の若者は」というセリフは、若者を批判しているようでいて、そんな社会を作ってきた自分たちの世代を批判していることに気づかないのだろうか。
インプットに貪欲な人ほど、誰に対しても謙虚な印象です。自分も間もなく40歳を迎えますが、老眼になっても老害にはならないよう肝に銘じます。
「パッション」と「ほれる」を混同しない
物事に取り組むからには、徹底的に情熱を注ぐべきだと再三述べてきたが、「パッション」と「ほれる」ことを混同してはいけない。
プロジェクトにほれる最大の怖さは、見切りがつけられなくなる点だ。
ビジネスは否定できなくなったら、ほれている証拠。
今回読んだなかで、いちばん刺さったメッセージです。自分が主導するプロジェクトは複数ありますが、客観視する時間や第三者のフィードバックをもらう時間を、もっとつくろうと思いました。
弱みは補ってくれる人材を加えることで克服する
空手の場合、弱点を克服するためには、自分がひたすら練習するしか方法はないが、ビジネスは自分の弱い部分を補ってくれる人材を加えることで補強できるから、よっぽど話は早いし簡単だ。
同じ武道経験者なので、この例えは非常にわかりやすかったです。もちろん程度にもよりますが、多くの時間を割いて弱みを補うなら、適任者を見つけることを優先したいと思います。
働く目的は「家族」のため
周りの人によく聞かれるけど、会社を大きくすることは僕の目的ではないし、ビジネスの世界で一番になってやろうという気もさらさらない。
ビジネスだけの人間にはなりたくないし、大事なものを犠牲にしてまで一番になりたいとは思わない。
僕にとって大事なものとは、言うまでもなく家族だ。
家族があって、仕事があって、社会がある。その順番が入れ替わってしまったら、何のために苦労して働いてきたのかわからなくなってしまう。
後継者として家業に戻ってからは、責任範囲は広がり、背負うものも増えました。ただ、何のために働くかを改めて考えてみると、最優先は「家族」だなと。身近なところから影響の輪を広げていくのが理想です。
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