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被写体はじぶんのまわりにいくらでもある。【2024年の後半をふりかえる】

「まばたきすると3月」と営業部にいたとき同僚とふざけてよく言っていましたが、時間がたつのはほんとうにはやいですね。あっという間に12月。

2024年の前半をふりかえるという記事を7月に書きました。

この記事とおなじように、2024年7月1日から12月15日までの後半を写真でふりかえってみます。写真は50枚セレクトしました。掲載の順番はほぼ撮った日付どおりに載せました。現像は当時のままです。


7月

平野レミさんの名物レシピ「牛トマ」。本を一緒に作らせていただくようになってからぼくも家でよく作るようになりました。牛肉、トマト、塩胡椒だけなのにめちゃくちゃうまい。湯むきしたトマトを潰すときはレミさんへのリスペクトを込めて素手で。


妻の誕生日。誕生日感をよりいっそう感じられる気がするので毎回ホールです。結婚してからずっと西荻窪のケーキ屋さんで買っています。


ソフトクリームをスプーンで上から食べていくと、中に空間がありました。


新入社員のときの研修でお世話になった書店さんで出会ったイラストレーターの小山義人さんと7年ぶりに飲みに行きました。7年前と同じ下北沢の四文屋で。装画などで活躍していてすごい!


気に入ってるうちの猫の写真。ぼくのMacBookのデスクトップもこれです。


今年同じ編集部に配属になった後輩を連れてデザイナーさんと本の打ち合わせへ。打ち合わせ終わりにデザイナーさんが教えてくれたソフトクリーム屋さんに行きました。


引っ越ししました。新しい家には屋上があるので夏はビールなど飲むととてもよい感じです。


イラストレーターのわかるさん、unpisさんとバレーをしましょう!と話をしてから半年、やっと開催できました。イラストレーター、デザイナー、ライター、フォトグラファー、編集者…いろんな方々が来てくれました。またやりたい。(ぼくはこのとき肉離れしました)


8月

あばれるさんは読書家です。取材の前に、あばれるさんが気に入ってくださいそうなエッセイを3冊(『岳物語』『ド・レミの子守歌』『オトーさんという男』)をプレゼント。その場でさっそく読みはじめていました。


凍ったレタス。新しくした冷蔵庫に慣れていなくて、間違えて冷凍室に入れていました。


会社を辞めた先輩と会社にまだいる先輩たちと一緒に中国で流行っているという羊串のお店へ。煙吸引のパワーがすごかった。久しぶりに安心して発揮できたぼくの生意気後輩ムーヴを受け入れてくれてうれしかった。


妻が撮影。写真を撮るときに被写体の気持ちを考えることは幡野さんから口酸っぱく教えていただきましたが、撮られる経験をするとそれが身にしみてわかる気がしました。このときは撮れられることがまったく嫌ではなかったです。


引っ越しで本をけっこう処分しましたが、梱包と棚に入れる作業はなかなか大変でした。読んでない本がたくさんあった。でも吉祥寺の百年さんいわく「本は買った時点で半分読んでいる」らしい。妙に納得しました。どんどん本買いましょ。


松屋のガラスの模様が机に映っていました。ずっとカメラを持ち歩いていても何も撮らない日もある。でも持っていれば松屋でこういうのも撮れる。


坂口恭平さんの『生き延びるための事務』を読んで、ずっとやろうと思っていた早起きお弁当生活をはじめました(and recipe 小池さんの影響でもある)。1ヶ月休みなく続けられたから、「なんだ簡単だ!」と気を抜いたとたん、一気にその習慣が崩れました。喫煙者が禁煙に成功して「いつでも辞められるわ」と思ってまたタバコを吸い始める、みたいなことですね。


9月

レミさんの家には仏壇はなくて、篠山紀信さんが撮った和田誠さんの写真と谷川俊太郎さんが和田誠さんのために詠んだ詩が飾ってあります。和田さんが手がけたハイライトのパッケージや愛用の腕時計も置いてある。花もたくさん飾ってある。撮らせていたただいた写真は平野レミさんの『私のまんまで生きてきた。』収録しました。


吉祥寺の家を引っ越してから初めてアップリンクへ。今ではいろんなところで見かける伊吉コーラですが、ここの導入は早かったとおもう。


あっというまに10万部を突破した『口に関するアンケート』のお祝いでくす玉を準備。営業の先輩がとても楽しそうでした。いい会社だ。

10月

家の屋上を有効活用しよう、ということで屋上にテントを張って寝ました。雨に濡れたのでそのまま屋上に置いて乾かしていたらテントが風に飛ばされて隣の家の庭へ……。お菓子を持って妻と謝りに行きました。トラブルにならなくてまじでよかった。


きれいな寝癖がついていました。


幡野広志さんのワークショップで and recipe 小池さんがつくってくださったメンチカツがめちゃくちゃうまかった。ひき肉を使わずに、じぶんで肉(細切れなど)を細かく切ってつくるというもの。僕も真似してつくりましたがめちゃくちゃおいしくできました。得意料理にする。


幡野さんが引っ越し祝いにお櫃をくださいました。お米がおいしくなっている気がします。


在宅勤務しているようすを見守ってくれます。たまにちょっかいを出してくるのもうれしい。


人が家に来てくれるときはたいていつくる、アスパラにベーコンを巻いたあと春巻きの皮でさらに巻いて揚げるという平野レミさんのレシピ。味付けしなくてもそのままでめちゃくちゃうまい。つくってみてください。


会社の先輩が家に遊びに来てくれました。アスパラベーコン春巻きは子どもたちにも人気です。手で持って食べるのもどうやらたのしいらしい。


鳩サブレー缶を買いました。かわいい。


小原晩さんと伊藤紺さんのトークイベントに行きました。荻窪ルミネ屋上のスペース。用意されていた椅子に座れなかったのでイベント開始前まで立っていたけど、下が芝生だからいいやと思ってそのまま座って聴きました。イベントが終わって立ち上がったときお尻が濡れていることに気がつきました。


光の感じがかっこよかった。


はじめて歩く道はおもしろい。かっこいい歩道橋を見つけました。ぼくは歩道橋とかそういうものが好きらしい。


福生にはじめて行きました。アメリカを感じました。


11月

子どもに会うとぼくは口を大きく開ける変顔をよくします。この子はぼくの顔を見てマネしてくれました。


読書をする姿はうつくしいですね。


ギリギリ人がすれ違える幅の通路で、少年が一生懸命に壁に身を寄せてすれ違うスペースを作ってくれました。彼はきっと友達がおおいとおもう。


妻が誘ってくれたので岐阜の芸術祭に行きました。予備知識なしで行ったけどたのしめました。津野青嵐さんの作品。


その岐阜の芸術祭で田中泯さんのオドリを見ました。屋外で、木の合間に入って寄りかかったり、草むらに寝転んだり、たしかな鬼気迫るものがあった。泣いている人もいた。妻もちょっと泣いていた。終演後の待機スペースから田中泯さんが「踊りながらベソかくなんてはじめてだ」とおっしゃっているのが聞こえてきました。


平野レミさんの新刊『私のまんまで生きてきた。』の取材中。横からぼくも写真を撮っていたらレミさんが気づいてくださいました。


お弁当生活は途切れ途切れではありますが継続中。お弁当つくるのはたのしいし、じぶんでじぶんの料理をおいしいとおもうタイプだし、妻にも感謝されるのでいいことだらけです。あとはなんとか朝はやく起きるだけ。


妻が撮影。猫をよく抱きしめているけど、ぼくからは猫の顔がいつも見えない。気持ちよさそうな顔をしているのがわかって安心しました。


あ!と思ってからパッと撮りましたがこれが限界でした。反射神経や予測力をもっと鍛えたい。そんなぼくの焦りはしっかり写真に写っている気がします。


ラジオじゃないと届かない』の打ち合わせをしていたときは何度も赤坂に行っていたのに、なぜか行けていなかったバナナマン設楽さんおすすめの「かおたん」にやっと行けました。ぼくは餃子と肉野菜炒めと瓶ビールを頼んだけど、目の前で待機しているエビチリがめちゃくちゃうまそうでした。また行こう。


12月

京都でよく食べていたタマゴサンドを妻に紹介しました。うまかったらしい。


干し柿やってみたいなあ!


この時期の京都はとにかく人が多い。ぼくは人混みが嫌いなので、写真を撮る気にぜんぜんなれなかった。でもこの外国の人は一心不乱に写真を撮っていた。幡野さんはよく「外国の人になったつもりになって写真を撮るといい」「感動のハードルを下げる」とおっしゃいます。このあたりのことはぼくにはまだ身についていないんだろうなあ。でも気持ちがのらないときは写真を撮らなくてもいいか、とも思いました。


甥に「何歳?」ときいたら「にさい」と教えてくれました。いままで見た中でいちばん一生懸命な「2」でした。



彼のせいでイスが毛だらけです。気持ちよさそうなのでいいか。


はじめての文学フリマ。少しの時間しかいられなかったけど盛り上がりを体感できました。人すごかったなあ。本ってすごいよ!


文学フリマの西荻窪URESICAのブースにも寄りました。お店に行くたびに「体調大丈夫?」ときいてくださるダイさん。うちの猫を紹介してくださったのもURESICAのおふたりです。



and recipe 小池さんにつくり方を教えていただいてからずっとつくりつづけているにんじんピクルス。毎回の食事にも、お弁当にも、めちゃくちゃ活躍しています。


去年から突然はじまった大学の同級生との忘年会。今年で2回目。帰り際に集合写真を撮ってくれたお店の方。



ストウブの鉄鍋でごはんを炊くようになってから、6年つかっていた炊飯器は処分しました。こっちのほうが確実においしい。冷凍してもおいしいです。



もうすぐ写真をはじめて丸2年。写真を撮れなくなった時期もあったけど、カメラを毎日持ち歩いて、たのしくつづけられています。2024年下半期は引っ越しの準備や片付けがあってあんまり旅行ができませんでした。だからなのか、今回セレクトした写真は、家の中とか、近所とか、みのまわりで撮ったものが多かった。でもむしろ、みのまわりで撮った写真のほうが好きだなあと思います。

わざわざどこか遠くに写真を撮りいかなくても、被写体は自分のみのまわりにいくらでもある。そんなことはわかっていたつもりだったけれど、ふりかえり記事を書いてみてあらためて明確にわかった気がします。




【お知らせ】

★「写真をはじめました!」というマガジンをつくっています
幡野広志さんのワークショップを受けて、『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』の編集担当をさせてもらって、じぶんでも写真を撮るようになりました。そこで気づいたことを書いています。

「1000字と1枚」というマガジンをはじめました
エッセイの本を今後も編集者としてつくっていきたいぼくが、じぶんでも文章を書くことで、ふだんとはべつの角度から気づきを得たいという気持ちではじめました。気軽な気持ちで書いています。

★幡野広志さんの『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』ぞくぞく重版中!
幡野さんが「できれば触れたくなかった」という、写真についてはじめて書いた本。大好評のワークショップをベースに幡野広志さんが渾身の書き下ろし。初心者の方にぜひ読んでいただきたい1冊です。幡野さんの写真も多数。カバーとそれぞれの章トビラのイラストはヨシタケシンスケさんです。

★最新担当作・平野レミさん『私のまんまで生きてきた。』
はやくも3刷! 平野レミさんの魅力をぎゅうううっと濃縮した本です。ありのままの自分で気持ちよく生きるためのヒントが詰まっています。心からおすすめ。元気でます。写真もたくさん入っています。



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