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12/1(日)文学フリマ東京39日記
12/1(日)文学フリマ東京39当日。
わくわくなのかビクビクなのか、朝5時頃にホテルで目が覚めた。ひとまずシャワーを浴びて、身なりを整える。髭を剃る。
友人とは8時に浜松町駅で集合することになっていたのだけれど、7時にはホテルを出た。駅近くのカフェかどこかで、読書でもしようと思ったのだ。ところが、どこのカフェもまだやっていなかった。ビジネス街だからなのか、この近辺のカフェは、むしろ平日が7時営業で、休日の日は休みか、10時開店などの店が多かった。くそう。ぶらぶらと彷徨っているうちにタクシー乗り場は見つけたし、これで良かったことにする。
8時に友人と合流。タクシーに乗って東京ビッグサイトへ向かう。わぁーとかあぁーとか言いながら、東京のビル群を眺める。高層マンションが建つエリアに、青くて長い建物があった。あれはなんでろうねえ? と、友人と話していたら、タクシーの運転手さんが「ごみ焼却場です」と答えた。東京のゴミはスタイリッシュに焼かれている。
そうこうしているうちに、遊戯王の千年パズルをふたつ並べたみたいな建物が見えてきた。それが東京ビッグサイトだという。たしかに何らかの遊戯が行われていそうではある。
文学フリマには、設営ボランティアから参加することにした。スタッフの方が机や椅子をもう設置していてくれたのだが、番号表や、届いたオリジナルの本たちを配るのがまだだった。各地から配達されてきた、本の入った1300ものダンボールを、各ブースに配ることを命じられた。えげつない量だぜ。でも、こういうの好きよ。
まずは何十個とつまれたダンボールを一挙に床に下ろし、そこから番号順に並び替えてまたカートに乗せ、各番号への場所へと運んだ。総勢で30名くらいのボランティアの方が来ていたと思うのだけれど、みんな初対面とは思えぬような団結力を見せていた。単純作業は、頭を使わなくてよくて好きだし、荷物を運ぶのも筋トレの要素があって好き。それでも運ぶものは、それぞれの大切な商品であるので、素早くも大切にゆっくりと運んだ。後日、筋肉痛がえげつなかった。あと、よくわからないところに青あざができていた。
その後、出店準備開始。売る本を見えるように置いていく。参加者の中にはのぼりや、段ボールの棚を用意している人もいて、勉強になった。ひとり出店だというシクロさんが先んじて遊びに来てくれて、私たちのZINEを購入していってくれた。うれしい。
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12時。文学フリマ開始。わかっていたことだけれど、無名な私たちのところに立ち止まってくれる人は少ない。それにこんな広大な面積で、ブース数も無数にある。それでも何人か立ち止まってくれる人がいて、怯えながら本の紹介などをした。ところどころで、SNSで繋がっている方々が続々と遊びに来てくれて、それが救いになった。
途中、見知らぬ女性の方がブースに寄ってくれた。「荷物運びのとき、率先して仕切っててすごいと思いました」と言って、私のZINEを購入して行ってくれた。神様、こういうことってあるんですね。腐らず頑張ろうと思います。
合間合間に、仲間達にブースを任せて回りたいところを回る。先ほど購入してくれた女性のZINEのところや、シクロさんのところへ行く。しらいさんのところへ寄ると、「ちょっと見本の本を取りに行きたいから、店番お願いできない?」と言われ、店番を変わった。たった10~15分くらいの間だったけれど、次々とお客さんがやってきて5~6冊ほど売れていった。やっぱりすげぇ。
そうこうしているうちに、あっという間に17時になり、初 文学フリマ終了。思った以上に手に取ってもらえて嬉しい。大勢で押しかけて、隣の方に迷惑をかけたので、片づけを積極的に手伝う。「騒がしくしてごめんなさい」と謝った。
あとでインスタを見てみると、フォロワーの方が早速『駆け出すことができるかよ』を読んでくれて、ストーリーズにあげてくれていた。そのストーリーズでは、ZINEや文章をすごく褒めてくれていた。自己肯定感がただ下がり中だったから、泣きそうになった。
文フリに出てみると、他の出展者の作品の圧倒的なエネルギーに卒倒しそうになる。自分なんかヘナチョコに思えて、なんでZINEなんか出したんだろう、ってちょっと震えてしまった。
だけど、こうやって一人だけでも感想をくれたら、なんか全部チャラになった。それだけで出してみて良かったと思えた。今まで、アーティストとかが「ひとりに届けばいいです」とか言っているのを聞いて、ほんまかー? とかって疑っていたのだけれど、ほんまやった。ひとりだけの言葉で、こんなに救われるやもん。
とりあえず、文学フリマは本当に創作の熱がすごい。この熱に怯んでしまいそうだけど、書くことを続けていきたい。次回は、1/19(日)京都文学フリマにも参戦予定‼︎
★おまけ
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