DeepL翻訳のバグ誤訳紹介
今回は箸休めの記事です。
筆者はバグによって生成されたナンセンスな文章が大好きです。ナンセンスなのに、想像力を刺激してくれるので、あらゆる可能性があるように見えるからです。
一時期、バグ文章の情報ばかり調べていたことがあったレベルです。
今回はそんな私が気に入っている、DeepL翻訳で歌詞を翻訳していた時に出て来たとされる「無意味なバグ文章」を、勝手に付けた読み方と解釈を併せてご紹介いたします。
1. 埴が挫きなら匯違議に竃栖る(ハニがクジきならカイイギにソウスる)
埴輪が挫かれて、いろいろな違う意見の流れる場所に身を置いてしまったようですね。
漢字辞典オンラインによると、「匯」は水が流れるさま、「竃」は料理などに使うかまど、「栖」はあるところに住む、という意味だそうです。
私の勝手な考えでは、これまでの伝統を打ち破り(埴が挫き)、新たな視点を持つ(匯違議に竃栖る)、とも解釈できます。
古墳時代の埴輪職人の人怒りそう。
2. 埴が挫きなら埴を佚じられない(ハニがクジきならハニをヤス[ん]じられない)
また埴輪が挫かれたようですね。
漢字辞典オンラインでは、「佚」には色々な意味があるようですが、雰囲気的に、ここでは勝手に「楽しむ」を意味する「やすんじる」を採用しています。
私の勝手な考えでは、伝統を打ち破れば(埴が挫きなら)、古いものを楽しむことはなくなるだろう(埴を佚じられない)、という風に解釈できます。
新たな楽しみを見つけ、古いこだわりを忘れることができそうです。
3. 仝苧晩は壼く佩きたい(ドウチョバンはシキミくハきたい)
解釈が非常に難しいものが出てきましたね。
「仝」は「々」と同じ「繰り返し記号」ですね。
他の漢字については、漢字辞典オンラインによると、「苧」はイラクサ科の植物カラムシ、「晩」は夕暮れ、「壺(つぼ)」に似た形の「壼(しきみ)」は宮殿の通り道や女性の居所、「佩」は帯につける玉やしっかりと心に留めて忘れないという意味があるようです。
無理やり解釈すると、カラムシが繰り返される夕暮れに、宮殿の通り道を忘れないようにする、という風になります。
バグらしいバグ翻訳と言えます。
4. 笏つツ笏つツ笏つツ笏懷捉蜊主▼.(シャクつつシャクつつシャクつつブンカイソクリシュぎゃくさんかくピリオド)
かなりバグっていますね。
漢字辞典オンラインによると、「笏」は支配者が持つ細い板(旧約聖書のエステル記にも出てきましたね)、「懷」は「懐」の旧字体、「蜊」は貝のアサリ、「主」は重要なことや支配者を意味します。
「▼」は、一般的にゲーム「ポケモン」シリーズでキャラクターのセリフの終わりによく使われることで知られ、「.」は英文の文章の終わりを意味する記号です(例文: DeepL Translator is great, but sometimes it gets it wrong.)。
これを無理やり解釈すると、笏と伝統を心に留め、貝を捕まえることが重要である。と言えます(?)。
前半はまだ意味がわかりますが、後半はどういうことでしょうか。読者の皆様の解釈に委ねます。
おわりに
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
最後に私が「本物の音楽」として聴いている、「NANAさんの歌」をご紹介いたします。
力があり、多くの人に恵みを与えられるこちらの歌は、人生を変えるほどの力があります。
ミュージシャンとして何百曲も聴いてきた私が、どの歌手よりも一番良いと思ったほどです。
ぜひお聴きください。
参考サイト(出典など)
漢字辞典オンライン
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