
吾輩のご主人は日課のジョギングを辞めてしまったのである。
吾輩のご主人は日課のジョギングを辞めてしまったのである。
と言っても、
そのジョギングを真剣に取り組んでいたのは、
ずいぶん前の話で(おおよそ2年前くらい?)、
むかしはそりなりに体型を気にして、
「あーーー、1キロ増えてる」とか……
「クソ、なんで3キロも増えるんだよ」とか……
その度に一喜一憂しては体型維持のために、
自主的に食事制限をしたり、
帰宅してから走り込んだりと、
何かに取り憑かれたように、トレーニングに明け暮れていたのだが、
ここ最近はまったくそんなことをすることもなく、
ブクブクと太ってしまったのである……。

とはいえ、
ちょっと前までは、3、4時間も、歩きに出かけたりはしていたが……
年齢にともに減少する基礎代謝の低下のせいなのか、
ここ最近は、どれだけ時間をかけて運動をしても、
一時的に体重が落ちるだけで、
次の日には元に戻ってしまうらしく、
ふだんストイックなご主人も、さすがに嫌気がさしたようで、
そもそもの運動をすることを諦めてしまったのである……。

そのせいもあり現在では、
(ここはご主人のプライバシー保護のために、詳細は控えるが……)
過去のスマートな姿はどこへ行ってしまったのか、
見るも無惨に太り散らかしてしまった……。

まあ、ここはご主人の名誉のために、
吾輩から補足しておくが、
ご主人は一つのことしかできないのである。
できないというか、一つのことに集中してしまうと、
ほかのことに意識が向けられないタチのようで、
現在は執筆活動に全神経を注いでいるせいで、
ジョギングは二の次になっているのである……。

というか、
ご主人が太りはじめたのは、今にはじまったことではなく、
責任者として働いていたときには、
24時間、365日、全神経を仕事に注いでいたせいで、

過度なストレスで暴飲暴食を走ってしまい、
会社員を辞める1年くらい前から、
徐々に、その傾向は体型に表れてきており
、
ここまで悪化するまで、体重が増加してしまったのである。

幸い精神的に病むことはなかったので、

それは不幸中の幸いなのだが、
「二度と会社員として、働くことはない!!」
と、確固たる決意を胸に、フリーランスの道を歩み出したのである。

とはいえ、
会社で仕事をすることしか能のない男が、
いきなり独立をするといっても、
何をすればいいのかも、現時点では手探りな状態らしく、
とりあえず、ずっと趣味で書いていた小説を、
ちゃんとした仕事にしようと、
現在は家に引きこもって、執筆活動に奮闘しているのである。

吾輩のゴハンのためにも、どうにか頑張ってほしいのである!!
ほんとはご主人の体型の状況を
報告しようと思って書き始めたのだが、
いつのまにか記事の主旨が変わってしまったのである。
せっかくご主人のメタボ腹を笑いのネタにしようとしたのに、
これでは、ネタにならないのである……。

まあ、毎日、ご主人が家に居てくれるので、
それはそれで吾輩としては大助かりなのである。
死ぬほど〝吾輩の遊び相手〟をさせてあげるのである!!




