第6話 課題仮説を構築する
本連載は【「起業の科学」で起業してみた】の第6回目です。
「起業の科学」という田所雅之氏が書かれた、起業フレームワークの本をベースに、実際に起業してみるとどうなるか。私が人生を使用して検証します。
今回の内容
Customer-Problem Fit〜2-1課題仮説を構築する〜
の章を実際に行なっていきます。
「起業の科学」【課題仮説を構築する】の内容をマインドマップでまとめました。
課題仮説?は?
聞きなれない言葉「課題仮説」。お客さんがこんなことに困ってんちゃうかなぁってのをみんなで考えるっちゅうことです。存在しない困りごとに対して話を進めちゃうと、誰も使わへん製品を作ってしまいます。
だから、誰のどんな苦しみを解決するのかってのをペルソナやエンパシーマップやいカスタマージャーニーで深掘りしていきます。
ペルソナとは?
誰に売るのか。の誰を具体的にイメージした人物像(29才、大阪在住、男性、趣味:ティンホイッスル、練習時間:週に2時間 など)。
なんでペルソナを作るのか。それは、 尖ったサービスを作ることができるから、そしてチーム内での意識統一を行えるからです。
ペルソナの作成
ではどのようにペルソナ(人物像)を作っていくのか
下記項目について一つずつ楽しく埋めていきます。
・年齢、名前、職業、性別、趣味、生活スタイル現在の居住地、出身地など
・日々の出来事にどういう印象を持ち、どういう性格の人か
・普段はどのようなメディアから情報を集めているのか、最近気になっている話題は何か
・何を課題に感じているのか
・何を達成したいのか
・インサイトを探る
・行動の特徴は?スマホなどのITリテラシーは?
○私の場合
名前:佐藤 良美
年齢:55才
出身:大阪
性別:女性
趣味:占い
職業:専業主婦
生活:専業主婦、介護中心の暮らし。月に1回の占い教室が唯一の癒し
課題:介護の大変さを共有する人がいない
ITリテラシー:スマホは毎日娘や友達とLINEしている
インターネットでググって情報収集している
介護:前頭側頭型認知症の父を介護
毎週土曜日にデイサービスに通っている
のようなペルソナを想定しました。
エンパシーマップとは?
エンパシーマップとは、対象となるペルソナ(人物像)の深掘りに使用するフレームワークです。ペルソナの心の内を暴いていきます。
エンパシーマップを作る
下記項目について、ペルソナさんの心の内を妄想していきます。妄想は楽しいですよね!
・何を考え、どう感じているか (Think)
どういったことに心配しているのか
・ 何を聞いているか(Hear)
周囲の友人、上司やインフルエンサーは何といっているか?
・何を見ているか(See)
生活環境や交友関係は?
市場をどうみているか?
・何を言い、どう行動しているか(Say)
周囲に対する振る舞い方は?
・どんな痛みを感じているか(Pain)
恐れ、障害、不満
・何を得たいか(Gain)
欲しいもの、必要なもの、成功指標は何か
○私の場合
こんな感じです。真ん中に顔写真や似顔絵を貼っておくとよりイメージしやすくなります。
カスタマージャーニーとは?
カスタマージャーニーとは、現在カスタマーがどのような心理状態で、どのようなステップを踏み、ある行為を完遂しようとしているのかをカスタマーの動きに沿って明らかにしていくもの。
ペルソナとエンパシーマップで作った人物が、普段何をしているのか、また何を思って行動しているのかを描くものです。
カスタマージャーニーを作ってみよう!
カスタマージャーニーは下記手順で作成していきます。
⓪ペルソナを確認する
上で作成したペルソナ(人物像)を再確認します。
①ペルソナの目標を考える
ペルソナのやりたいこと、理由を明確にします。
②ステップを書き出す
目標達成のためのステップを書き出します。
③詳細な行動を書き出す
ステップごとの詳細行動を書き出します。
④行動の裏にある思考を書き出す
全ての行動の裏側にある心を書き出します。
⑤タッチポイントを書き出す
ペルソナと接点を持つ要素を書き出す(人、店、ウェブサイト、アプリ、SNS、業務システムなど)。
⑥感情を書き出す
感情の波を可視化する
⑦現状の課題を書き出す
全ての項目を記入したのち、ペルソナが直面している課題が何かを抽出する
○私の場合
上のようなカスタマージャーニーを作成しました。
作成に関しては実際の介護者の方のお話や、ネットのブログやツイッターなどを参考にしました。
今回のまとめ
以上より
「認知症患者家族が介護で抱える不安と孤独をSNSアプリで解消する」
というアイデアについて、ペルソナ、エンパシーマップ、カスタマージャーニーを使用してターゲットの深掘りを行いました。
これにて「Customer-Problem Fit〜2-1課題仮説を構築する〜」を完了します。
本連載は「起業の科学」を元に実施しています。
パクらないでくださいね!笑
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