第10話 Build Prototype
本連載は【「起業の科学」で起業してみた】の第8回目です。
「起業の科学」という田所雅之氏が書かれた、起業フレームワークの本をベースに、実際に起業してみるとどうなるか。私が人生を使用して検証します。
なお、本企画は田所氏の許可を得て連載しています。
今回の内容
Problem Solution Fit〜3-2Build Prototype〜
の章を実際に行なっていきます。
「起業の科学」【Build Prototype】の内容をマインドマップでまとめました。
プロトタイプを作る理由
下記理由でプロトタイプを作成します。
・高いレベルでのプロダクト像の認識一致
→複数人チームでプロジェクトを行なっている場合、なんとなくのイメージや機能一覧では全く別のものを想定している可能性があります。プロトタイプを作ることで、プロダクトのイメージをチームで共有することができます。
・カスタマーの潜在ニーズがつかめる
→いきなりカスタマーのところに行って、話を聞くときにただ単なる機能一覧や、エンジニアの話よりも、目に見えるプロトタイプを作る方がより潜在ニーズを引き出せる可能性が上がります。
・多様なパターンを検証できる
→プロダクトを作ってしまうよりもプロトタイプ製作にはコストがかかりません。よって多数のパターンを検証することができます。
・メンバーのモチベーションが向上する
→プロトタイプを作ると後もうちょいでいける気がして、チームのモチベーションが急上昇します。
○私の場合
プロトタイプを作成したことで、チーム内で疑問にもたれていた「なぜこの製品を作るのか」「なぜこのような機能にするのか」と言う課題を明確にすることができました。
また、プレゼンをするときに、プロダクトイメージをより明確に伝えられるようになりました。これにより、以前よりも具体的なフィードバックが得られるようになりました。
最初はペーパープロトを作る
納得いくまで、プロト案をベースに複数作る。その際にスピード感と精度のバランスを保つ。そして何より「チームで共有しながら作る」。今まで乗り気ではなかったメンバーも巻き込んで作っていきましょう!
プロトを構築する際の留意点
プロトを作成する際は下記に留意しましょう。
・最低限のUI/UXデザインの原則に沿って設計する
→似た要素はまとめる、箸を揃える など。基本原則は守る。
・カスタマーがプロダクトのUXに期待するメンタルモデルを想定する
→使用前、使用中、使用後にカスタマーが何を考えるかを文字に起こす。
・カスタマーにプロダクトの使い方を学ぶことを矯正しない
→カスタマーの負担が増えると、プロダクトとしてはいまいちなので、見てすぐ使えるようにする。
・市場ですでに受け入れられているプロダクトのUXを調べる
→カスタマーが普段接しているプロダクトを調査し、UXを参考にする。
ツールプロトを作る
ツールプロトを作成する際は下記に注意すること
・直感的に使用でき、使いやすいか
→ごちゃごちゃしたものは誰も使わへん。
・機能の優先順位は明確か
→核となるソリューションに注力すること。あればいい機能はPMF後に追加すること。
・デザインに一貫性はあるか
→ごちゃごちゃしたもんは誰も使わん。
・可逆性は担保されているか
→戻るボタンや、操作の取り消しが可能なこと。
○私の場合
下記のようになりました。ご意見ください。
今回のまとめ
以上より
「認知症患者家族が介護で抱える不安と孤独をSNSアプリで解消する」
というアイデアについて、プロトタイプを作成しました。
これにて「Problem Solution Fit〜3-2Build Prototype〜」を完了します。
本連載は「起業の科学」を元に実施しています。
パクらんといてくださいね!笑
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