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体育にまつわる馬鹿話2選

私は、けっこう運動音痴だ。
持病のため、参加できる種目・範囲に制限があったことも関係しているのかもしれないが、そのせいだけとはとても思えない。私の運動音痴は、生まれ持った性質によるものだと思う。
それに加え、ルールを説明されてもイマイチ理解できていなかったりもする。運動神経以前の問題かもしれない。

こんな私なので、体育にまつわる失敗話はたくさんある。なので、今回はその話をいくつか書きたいと思う。


①まんまと罠にハマり、敵にパスを回す

小学校3年生、体育の授業。クラスの女子でバスケをした。
私はバスケが好きだった。特に、ドリブルしながらコーンをジグザグに進むという、基礎練習が好きだった。面白かったからだ。

この日はゲーム(試合)をした。チームが分かるように、それぞれ色違いのゼッケンを着け、いよいよゲームが始まった。
ドキドキの中にワクワクがあった。私はとりあえず、ボールのある方へユラユラと向かった。

なんと、パスが回ってきた。いざボールが回ってくると、あららら どうしましょうといった心境になる。
えーっと、えーっとと思いながらオロオロしていると、天使の声が聞こえた。

「つぐ!こっちこっち!」

声の主は、運動が得意なあっちゃんだった。
ああ、彼女にパスを回せばいいのだ。そうすればきっと、彼女はゴールしてくれるだろう。私はそう思った。そして、あっちゃんにパスを回した。

彼女はボールを見事にキャッチし、ドリブルしながら走り出した。
敵チームのゴールに向かって、走り出した。
そして、ゴールを決めた。

彼女は、敵チームだったのである。

私は、ゼッケンの色が違うのに、彼女にパスしてしまったのである。
後でそのことに気付いた私は、「やっべー」と思った。
幸い、怒るような人はいなかった。

ちなみにこの罠には、その後の体育の授業でもう1回引っかかった。前回の私の失態を見たあっちゃん以外も、この罠を使いよったのだ。
2回引っかかれば、さすがに敵チームの「つぐ!こっち!」にも引っかからなくなった。成長である。
罠に引っかからなくなった私を見たあっちゃんが、「成長したな」という目でこちらを見ていたような、気がしなくもない。


②ルールが理解できず、とりあえず三塁へ走る

中学1年生、体育の授業。ソフトボールをした。
先生がルールを口頭で説明している。意味がさっぱり分からなかった。
体育の教科書のソフトボールの章を斜め読みしてみても、やっぱり分からなかった。

なんだかさっぱりよく分からない中で、ゲームが始まってしまった。
なんだか知らないけれど、私の打つ番になってしまった。
ボールを打ったら、どこに行けばいいのかも分からない。何がアウトで、何がセーフなのかも分からない。頭はパニック状態だった。

そんな中でもボールは飛んできた。飛んできたからには、とりあえず打つしかない。

えーい!もうどうにでもなれー!
カキーン!

私はとりあえず走った。先生が何か言っているような気がした。周りがどよめいているような気もした。

そこからの記憶がハッキリとは残っていないのだが、多分あの時、「逆、逆!こっちは3累だ!」といったようなことが叫ばれていたに違いない。私は即刻、アウトだっただろう。

それよりも、体育館内でソフトボールをした日に、うっかり走りすぎて壁に激突してしまったあの子のことの方が記憶に残っている。あの子に怪我はなかった。
勝手に仲間認定してしまったのだ。すまん。

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あと3つ書こうと思っていたが、思ったより分量が大きくなったので、続きはまた次回。


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