RRRをご存じか?
年明けにnoteを始めたものの、始めただけで満足して結局3週間近く放置してしまった。
もう1月終わるやん。
ということで気を取り直して、今一番好きな映画について書いてみる。
突然ですが皆様、『RRR』という映画をご存じか?
今めちゃめちゃ話題のインド映画である。
最近テレビやラジオでも紹介されているらしいので、観たことはなくてもなんとなく知っているという人は多いかもしれない。
この映画本当に面白いから、まだ観ていない人は是非観てほしい。
もし近所でやっているなら、IMAXがおすすめ。
『バーフバリ』という映画の監督(S.S.ラージャマウリ監督)の最新作だが、バーフバリを観たことある人でRRRを観たことない人は余程の理由がない限りいないだろうから(個人の推測)、これはバーフバリもRRRも観たことない人へのメッセージになるんかな。
だってバーフバリ観てバーフバリ!バーフバリ!ってなった人は、もう必修で観てるやんな。知らんけど。
で、ネタバレがちょっとも許せない人は、読まない方がいいと思う。
別にバンバンネタバレするつもりはないけど、公式サイトに乗っている情報とかあらすじさえも聞きたくない人は絶対読まないほうがいい。
ネタバレの範囲の感覚は人によって全然違うからね。だから、さようなら。
ということでここから、RRRをお薦めしていきます。
まず、何にも知らない人はあらすじを知っておかないと、私が何を書いても意味が分からないと思うので、ものすごく簡単なあらすじを。
舞台はイギリス植民地時代のインド。
英国軍にさらわれた少女を救うと誓ったビームと、ある大義のため英国政府の警察とになったラーマ。
二人はお互いの事情を知らぬまま、親友となる。
彼らが選ぶのは友情か使命か。
そんな話です。ちなみにこの二人は実在したインド独立運動の英雄がモチーフになっているらしい。
もしインド映画を観たことがない人は、知っておいた方がいいことってある?丸腰で観て楽しめる?と不安を感じるかも知れない。
でも何にも知らずに観ても面白いから大丈夫。
すごく分かりやすいストーリーだから、気になったことがあれば一旦観た後に調べて補填すれば問題なし。
大事なことは何回も繰り返し言ってくれるタイプの映画です。親切設計。
もちろん歴史や文化に詳しければ詳しいほど楽しめるはず。
それはインド映画に限らずですね。
事前に知っていた方がいい情報ナンバーワンは、映画の長さだと思う。
本編が179分ある。3時間。
でもこれもたぶん大丈夫。
底知れぬパワーを3時間浴び続けると、膀胱の存在を忘れます。
私は忘れた。2時間の映画でも不安な時がある私が、一度も自分の膀胱の存在を思い出さなかった。暇な時間一切ない。
もし不安な人は、事前にお餅を食べると良いらしい。
それでもダメなら、トイレに行こう!我慢しすぎないように。
ここからはあんまり内容に触れずに、RRRで私が好きなところをいくつかピックアップしてみた。
①必ず使命を果たすという揺るぎない信念
ビームとラーマ、それぞれが違う使命を持っているが、もうその使命への想いの強さったらない。
何があっても屈しない。絶対に使命をやり遂げる。もしその過程で命を落としてももはや本望。誰にも邪魔させやしない!!!という熱い気持ち。
執念深く、決して諦めない心。
お互いの使命を知らないまま、どんどん心を通わせていく二人をハラハラしながら見守ろう。
②初対面から完璧なバディ、全く違う境遇で生まれ育った2人が奏でる兄弟愛
二人の出会いのシーンの凄さは観た人にしか分からない。
初めて目があった瞬間から、お互いのことを理解し合うあの感じ。最高のバディ!
あのジェスチャーであの作戦を?!すごすぎ〜。
想像しやすくするためにあえて言うとファイト一発!の100倍すごい感じのシーンです。
森で育った素朴なビームと、故郷を背負って邁進するラーマ。
性格含め、全く性質の違う二人が友情を超えて、もはや兄弟のように戯れながら絆を深めていく…
二人が交わす視線の温かさと優しさに、あなたもきっと心打たれることでしょう。
激しいアクションがある一方で、ほのぼの一緒にビリヤニ食べたりするシーンもあって、このメリハリにやられる。
ほんで余談やけど二人ともまつ毛が1.5メートルある。
③圧倒的強さ
観れば分かる。強い。
腕の力とか体幹とか足の踏ん張りとか、どうなってんの?ってくらい強い。
かなり危険な作戦立てて実行しちゃうんやけど、自分達が強くないと全く成立しない内容でびっくりする。
この映画は見どころだらけやけど、迫力満点のアクションは絶対に外せない。
とんでもないものを見ちゃったなって思うはず。最強の肩車とかね。
エネルギーの塊ですわ。
強いってかっこいい。爽快。
身体もメンタルも眼差しもめっちゃ強い。
※結構人が死にますが、ものすごくグロいシーンとかはないのと、テンポが良いので引きずってしんどくなることはないと思う。
④歌とダンス
そう、この映画は歌とダンスあります!
「インド映画は歌って踊るんでしょ(笑)」とか思ってる人多いと思う。
意味なく歌ってないから歌詞にも注目してほしいし、キレッキレのダンスも真剣に気合いれて観てほしい。
ぼんやりしてたら勿体無いほんまに。
歌って踊るシーンは、ストーリーの流れ的に自分達の故郷(国)の文化を大切にしている感じも相まって痺れる。
曲もそれぞれめっちゃ良いので、映画館出てから口ずさんじゃったりして。
サントラ売ってないんかな?ナートゥもちろん良いんやけど、コムランビームとかエンドロールの曲も良いし…全部良い…
⑤翻訳(字幕)が良い
これはバーフバリでも思ったことやけど、ビームもラーマも私にとっては異国の言葉(英語も含む)で話してるわけ。
でも字幕がものすごくスッと読める。
表現が分かりやすくて、かつ味がある。
「”ナートゥ”をご存じか?」ってセリフ、めちゃくちゃかっこいいやん。
ナートゥ…て何?ってなるやん。
「”ナートゥ”を知っていますか?」ではダメって思わせる、この翻訳の妙。
当たり前のような存在の字幕やけど、その表現がピタッとカチッと映画の世界観にハマっているからこそ、余計に登場人物が輝き、ストーリーが分かりやすく感じるのかも。ありがたい。
日本語字幕の藤井美佳氏と字幕監修の山田桂子氏に感謝。
このお二人はバーフバリの字幕も担当されてるはず。
バーフバリの「この宣誓を法と心得よ」とか「発願は成就する」「知らぬのですか?」とかも良いんです。
良すぎてバーフバリの台詞流してくれるTwitterアカウントフォローしてるもんな。
気になってきた人は是非バーフバリも観てね。
別作品だからとりあえず劇場公開中にRRRを先に観ましょう。
というわけで、いかがでしたか。
いろんな人とRRRの話をしたくて、最近会う人会う人にお薦めしている私やけど、文章にしてみたら結構長くなっちゃった。
今度からちょっと興味ある人にはこれを読んでもらおう。
もしここまで読んでくれた人がいたら、ありがとうございます。
最後に、RRRを観てバーフバリも観たくなってる人へ。
お願い。一回目は家で観ないで。
RRR観てわかったと思うけど、あれは一回目を家で観る映画じゃないで。
あの劇場での迫力を、家のテレビとかタブレットで同じだけ感じられると思う?
めちゃでかテレビとか音響設備整ってるなら何も言わんけど。
もったいないって。どうせ途中でトイレ行ってスマホ見ちゃうやろ。
おかわりしてじっくり一時停止しながら観たい人はDVDとか配信を家で何回でも観ればいいのさ。
バーフバリ観たいやんな?私も観たい。
バーフバリは民に讃えられているので、未だに劇場で再上映されていることがあるから、それを狙って行くのがおすすめ。
RRRのロングラン大ヒットで、バーフバリがまた上映される可能性が高まってきてるし。知らんけど。
私が初めてRRRを観た日のtweetも載せておきます。衝撃が強すぎて若干IQが低くなっている。ような気がする。
ではまた。