希死念慮に押しつぶされそうな私へ
過去への手紙の1枚目は、まず私へ。
希死念慮と闘い続けている私へ。
淡く濃く、軽く重く、弱く強く…その存在感を変化させながらずっと希死念慮が一緒だったよね。
腹が立つよね。苦しいよね。そして悔しいね。
なぜこんな人生なのだろうかと何度も何度も問いかけたよね。答えは得られなかった。光はどこにもなかった。夢も希望もなかった。
私の人生と命に意味はあるのか。
私の命と人生に価値はあるのか。
繰り返す苦しみに絶望していたよね。
でもいま、希死念慮がほとんどないんだよ。というか、感じられない。不思議だよね。あれほど、いつでも死の気配がすぐそこにあったのに。
完全に消えたかどうか正直まだわからない。
ほんの数ヶ月のことだから。
だからまだちょっと怖いよ。
でもまだ生きているよ。
どうか死なないで。
ごめんね。ぜったいに良いことがあると断言はできないけど。いまはまだね。
でも聞いて。
いま京極夏彦を読んでいるんだよ。
疲れ果てて、小説はもう読めないって諦めていた私が。すごいでしょ。辞書みたいに分厚いの。最高だよ。
楽しいって感覚がよみがえってきたよ。
美味しいって感じるようになってきたよ。
大丈夫。失くしたのではなくて、いろいろ忘れているだけだから。探さなくても大丈夫。あるから。
あといま、書きながら泣いてる。
なんでか全然わからないけど。
心がね、よわよわ、やわやわしているんだよ。
でもいいんだ。
弱くてもダメでも自分のことを好きだと言えるようになったから。ほかの誰が私を嫌いでも、私は私のことが好き。それでいいんだよ。心がこもっていなくても何度も言っていればその気になってくるから。面白いよ。
特にこの数年は親や他の人に迷惑をかけて生きた実感があるから、つらさも情けなさも惨めさも申し訳なさも数十倍だったけど。挽回できるよ。たぶん。
だからどうか生きて。
あと今日、クランキーチョコを久しぶりに食べました。美味しかった。
美味しいがわかるんだよ。最高だよ。
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