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【鉄道】200円で琵琶湖一周の旅
皆さんは「大回り乗車」をご存知ですか?
通常JRのきっぷは原則として、「乗車駅・降車駅・利用経路」を決めて購入することになっています。 しかし、大都市圏では目的地までのルートが複数想定される区間が多いため、利用経路の設定が煩雑となります。 そこで、大都市近郊区間では「乗車駅・降車駅」だけを決めて、運賃を最短経路で計算し、利用する経路は自由(ただし戻ったり同じ駅を2回通るのはダメ・途中下車も不可)とするという特例ルールを採用しているんです。
つまり、東京や大阪などの指定されたエリア内の移動は、一定の条件を満たせばどんなルートを使っても、改札に入った駅と出た駅を結ぶ最も安い経路の運賃で乗車できるというもの。
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関西の指定エリアはこちら。京都や大阪といった主要駅はもちろん和歌山や岡山一歩手前の播州赤穂、三重県の柘植とかなり広範囲をカバーしています。
以前このルールを活用して190円で300キロ以上の旅に出ました。
途中下車不可の体力勝負の旅でしたが、今回はもう少しお手軽な旅を。
大阪近郊区間の右上を見ていただくと、山科→近江塩津→米原→山科とぐるっと円を描いています。これ、琵琶湖を囲っている路線なんです。
つまり、この区間で先ほどのルールを守れば、一駅分のきっぷで琵琶湖一周「ビワイチ」が出来るわけです!
ということで、京都駅から200円での琵琶湖一周旅スタートです!
京都駅で大津駅までの切符を購入。お隣は山科駅ですが、京都→山科の切符で琵琶湖一周すると山科駅を二回通ってしまうので、もう一駅先の大津駅までの切符を購入します。
ちなみに、みどりの窓口機能がついた自動券売機で切符を買うと指定席券などと同じ大きめのサイズの切符が買えるので、旅情が増します(笑)
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京都駅10:57発の近江舞子行きから旅はスタート。
京都駅から湖西線で近江塩津に行くには、基本的に1時間に1本の新快速に乗るしかありません。近江舞子行きの普通もありますが、結局近江舞子で新快速に乗り換えることになります。
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なので、お目当ての新快速に乗り遅れると1時間遅れの行程となります。ご注意ください。
山科から琵琶湖線と別れ湖西線へ。大津京駅を超えたあたりから琵琶湖がちらほらと見え始めます。
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ちなみに、湖西線は建設当初から関西と北陸を最短で結ぶ高速路線として建設されたため、踏切が一つもありません。普通電車でもかなりの高速走行が楽しめます。
11:43近江舞子着。このあと12:16まで電車が無いので待合室で一休み。
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待合室にはすべての座席にクッションが。この駅で乗り換える方も見越してでしょうか。かなり良い座り心地でした。
12:16発新快速敦賀行きで近江塩津を目指します。
車内にはスーツケースを携えた外国人観光客が沢山!敦賀乗り換えで金沢方面に向かうようです。
このあたりが一番きれいに琵琶湖が見えました!パッと見は海です(笑)
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近江高島を過ぎたあたりからはのどかな田園風景が続きます。
13:01近江塩津着。ここでホームには乗ってきた新快速と、次に乗車する新快速姫路行きが並びます。
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さて、ここから乗り込む新快速姫路行き。
これ1本で大津駅まで戻ることが出来ます。つまり、琵琶湖一周は最小で1回乗り換えるだけで可能なんです。恐るべし、新快速。
ちなみに、この電車は近江塩津駅が始発。姫路までの約230キロを3時間11分で駆け抜けるツワモノです。
途中米原駅では少し時間があったので、この春から敦賀行きとなった特急しらさぎと引退間近ともささやかれている311系を撮影。
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JR東海との境界駅となっている米原ではJR東海の車両を見物することもできます。
再び車内に戻り、列車は一路大津へ。
湖の東側を走る東海道線には「琵琶湖線」という愛称がついていますが、琵琶湖はほとんど見えません(笑)
琵琶湖見物は湖西線の間に楽しんでおきましょう。
米原→京都間はもう何回も乗っているので車窓はそこそこに読書を楽しみます。大回りの旅では読書がはかどります。
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途中寝ていたこともあり、列車はあっという間に大津に。
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14:34大津到着。
約3時間半。168.7キロのビワイチでした。
大回り乗車の中でも比較的トライしやすく、琵琶湖一周の達成感も味わえますので皆さんもぜひ挑戦してみては??
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