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【177天気予報サービス廃止で考える】古い技術はどこまで残すべきか?

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

お笑いコンビ「ロザン」のYoutubeチャンネル「ロザンの楽屋」が好きで、よく見ています。


・気になったあるテーマ

先日のテーマは「古い技術はどこまで残すべきか?」

NTTの天気予報サービス「177」が廃止されるとのニュースから、古い技術はどこまで残しておくべきか?トークしています。

そもそも、「177」の存在自体知らない方も増えてきたのではないでしょうか。天気はネット環境があれば一瞬で、しかも詳しい情報をリアルタイムで見られる時代。

その昔はテレビやラジオよりリアルタイムに情報をゲットできるサービスだったようですが、ネット環境の急速な普及・固定電話の利用低迷など時代の変化には抗えなかったようです。

・177って実際どれくらい使われているの?

利用低迷といっても実際どれくらい使われているのか?
ニュースによると、「1988年度頃には年間3億件以上の利用があったが、2023年度には約556万件に落ち込んでいた」そうですが…。
え!?結構使われてない??と思ったのは僕だけではないはず。
月約46万件、一日約1万5千件の利用がある計算です。

日本気象協会のnoteによると、177はパソコンやスマートフォン操作が苦手なお年寄りの方や、視覚障がいのある方にとっては大切な情報源になっているようです。

「スマホで調べれば一発で分かるじゃん!」と思いがちですが、アナログなサービスが命綱になっている方がいるのもまた事実です。

・みんながなるべく使える方向に持っていく

技術の進化が目まぐるしいスピードで起こっている現代。
便利なサービスが日々誕生する一方で、こうした「一般的には」使われなくなった技術をどうするかとの議論は増えてくるのでは?と思います。

個人的にはそういったサービスをただ残していくことにコストをかけるよりは、皆が新しいサービスを享受できるような方にコストを掛けて行く方が将来的に考えても有効ではないかと思います。

例えば、スマホが苦手な高齢者の方にスマホに慣れていただくだけでも、今後の技術の進化を考えると有効な施策になるのではないでしょうか。

・「ラベリング」をせず実態に寄り添った対策が求められる

そして、こういった施策を考えるときには間違った「ラベリング」をしないことが大切なのかなと。
例えば、「スマホが使えないのは高齢者」とラベリングをせず、実際にそのサービスを享受できないのにはどんな理由があるのかを探る必要があるでしょう。

・「古い技術の置き換わり」は今に始まったことではない

「技術の置き換わり」というと、流れについていくのも大変なイメージですが、置き換わり自体は昔から自然と起きていたことで…

100年前、人を起こす仕事が実際に存在していたそうなのです!!
目覚まし時計が庶民に行き渡る前の事でした。
恐らく、目覚まし時計も最初は「設定できない!」「難しい!」「使いこなせない!」という方がいたはず。

それでも、時を経て目覚まし時計は一般に浸透していきました。

・古い技術はどこまで残すべきか?

一方で、あらゆる理由でほぼすべて人が享受できるサービスを享受できない方もいます。
更に、インフラ面や災害対策で言えば、あえて古い技術も残しておくことが大事なケースも。

急速に技術が発展している時代だからこそ、技術のつなぎ方、残し方なども考えていかなければならない時代に来ているのではないでしょうか。





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三輪浩朔(みわこうさく)@コーヒーショップLaughter(京都)
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