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【衆院選】SNS戦略こそ地道な地上戦

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

先日衆院選が行われました。その中で一躍注目を浴びているのが国民民主党。
議席は7議席から28議席と4倍にジャンプアップ。しかも、得票していたのに候補者が足らない事態が発生し、本当は31議席を獲得出来ていたとのこと。

自公連立、立憲共に過半数を奪うには至らなかった中で、国民民主党を味方につけようと与野党からラブコールが。

そんな国民民主党の今回の選挙戦を振り返るうえで必ず登場するのが「SNSの活用」
YoutubeやXを巧みに駆使し、ライブ配信をすれば数万人が視聴する大フィーバーに。情報収集にインターネットを多用するとされる若者世代から高い支持を獲得しました。

2013年にインターネットを使った選挙運動が解禁され早10年以上。
候補者自身の主義・主張をそのまま伝えられるだけでなく、街頭演説は20時までしか出来ませんが、ネットでの活動に制限時間はありません。
一日の活動を終えた後もYoutubeライブなどで訴えを続ける姿が印象的でした。

ちなみに、選挙活動においては「地上戦」「空中戦」という言葉があり、街頭演説やビラ配り、握手などを地上戦、対してインターネットなどで不特定多数に行うものを空中戦と呼ぶそうですが。

僕はSNSこそ地道な地上戦が求められるのではないかと思います。

選挙とネットと言えば、東京都知事選での石丸さんが記憶に新しいですよね。無所属新人ながら東京に大きなムーブメントを巻き起こしました。
選挙戦直後、石丸さんもネットを上手く活用されたと大きく取り上げられましたが、石丸さんご自身がずっと主張されていたのは「誰よりも地道な地上戦を続けたこと」でした。

一日10か所を以上を回り、誰よりも直接声を届けました。そして何より、安芸高田市長時代からの地道なネットでの発信が、石丸旋風の大きな源となりました。
選挙期間中にネット上でどう注目を集めるか?が争点となりますが、石丸さんは選挙戦のもうずっと前から地道な地上戦を戦っていたのです。

これは玉木さんにも言えることで。
玉木さんがYoutubeを始められたのは今から6年前のこと。
当時は国民民主党が結党されたばかりで、Youtubeチャンネルを持つ政治家はほとんどいなかったと記憶しています。

ちなみに、最初の動画はこちら。
当時コメント欄は「こんなことする前に仕事しろ」「どうせサクラにインタビューを受けさせているんだろ」と散々なものでした。

ただ、そんな声にも負けず地道に自身のYoutubeやネット番組への出絵を重ねた玉木さん。「売れない地下アイドル」と自称していましたが、今や注目度は政界のセンターを狙えるレベルです。

国民はよく見ています。玉木さんも石丸さんも肝は「選挙活動」ではなく、平時の「政治活動」から愚直な発信を続けてきたこと。

選挙前に取ってつけたようにYoutubeやXのアカウントを立ち上げ、選挙期間中だけ活用し、選挙後は音沙汰なし。
こんなのはSNS活用でも何でもありません。選挙期間中だけ地元のものや庶民的なご飯を食べてアピールできていると勘違いしている政治家はいりません。

上辺だけのSNS戦略ではなく、継続的に国民とコミュニケーションを取り続けることの重要性が高まっていけばなぁと願うばかりです。

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三輪浩朔(みわこうさく)@コーヒーショップLaughter(京都)
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