「負けてたまるか!大作戦」夢を自ら掴んだ青学戦士たち
お正月の風物詩 #箱根駅伝
今年は100回の記念大会ということもあり、大きな注目を集めました。
優勝候補筆頭は、2年連続大学駅伝三冠を目指す絶対的王者駒澤大学。
最強メンバーの呼び声高く、駒澤の優勝はほぼ盤石で対抗馬がどの学校になるかという予想が大半を占める中、結果的には青山学院大学が駒澤大学に6分以上の差をつける圧勝劇!
往路・復路・総合優勝という完全優勝で駅伝シーズンを締めくくりました。
1区で9位と粘ると、2区から3区間連続区間賞。
3区でトップに立つとそれを譲ることなく。
タイム差を縮められるどころか、各選手がどんどんタイム差を広げていく姿はまさに強い青学を象徴する姿でした。
解説の渡辺康幸さんもおっしゃっていましたが、「速さと強さ」を兼ね備えたチームでした。
青学の監督といえば原晋さん。競技を引退されてからは、電力会社の営業マンを勤めており、自身は箱根駅伝の出走経験も指導経験もなく、青学のOBでもないという異色の経歴から、選手の個性を伸ばす型破りな指導法で箱根駅伝に出場すら難しかった青学を強豪校に生まれ変わらせました。
以前原監督の著書を読んだ際に、青学の成績を上げることはもちろんだが、他大学とも合宿を行ったり、トレーニング法を公開したりすることで全国的な陸上競技のレベル向上に貢献したい。
そして、陸上が野球やサッカーと並ぶメジャー競技になり、子どもたちが憧れるような職業にしたいと記されていた事をきっかけに原監督の大ファンになり、縁もゆかりもありませんがずっと青学を応援してきました。
ここ一、二年の三冠レースはなかなか勝ちきれず悔しい思いもしてきました。
そんな原監督の恒例となっているのが作戦名。
毎度レースへの思いを込めた作戦名を発表するのが恒例となっている中今回は
「負けてたまるか!大作戦」
もちろん、駒澤一強と呼ばれる状態に終止符を打つという思いもありましたが、もう一つ「自分たちを信じ抜く」という意味も込められていたそうです。スマートでカッコよく、どこか憎らしさまで感じさせる青学の選手たち。
しかし、今回は12月にインフルエンザの集団感染があり、最悪のチーム状況だったそうです。
「優勝なんてできっこない」
そんな状況から、「自分たちを信じ抜いた」選手たちは栄光を掴み取りました。
非常事態で20年に渡って作り上げてきた調整メニューを全て捨て、これまでの7割程度の練習量にセーブしてコンディション調整に取り組んだそう。
ゴール直前原監督のこんな言葉が紹介されました。
「夢は待っていても来ない。取りに行かないといけない」
これまでのやり方を捨てでも夢を取りに行った青学の意地の総合優勝でした。
元日より落ち着かないニュースが続く中ですが、夢や目標を愚直に追い続けることの素晴らしさを改めて実感させられた2日間でした。
青山学院大学の皆さん、総合優勝おめでとうございます!
僕もまた明日から頑張ろう。