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立ち止まるという歩み

2018年10月15日
友人と共に株式会社アカイノロシを設立した。
現在の事業内容は、「タイコーヒーの輸入・卸売・小売販売」である。

先日会社設立から一年半を迎えた。これもひとえに普段からアカイノロシを支えていただいている皆様のおかげである。この場で感謝申し上げたい。そして、引き続きアカイノロシをよろしくお願いいたします。

実は公式に発信はしていなかったが、半年以上前からとある計画を進行させていた。それが、アカイノロシの直営店を作ることである。
起業当初から、一般のお客様にコーヒーを購入していただく手段は基本的にオンラインショップのみとなっていた。
しかし、出張サーブやイベント時にコーヒー提供を行うと「このコーヒーはどこで購入できるんですか?」という声を数多くいただいた。
その際は通販サイトをご紹介するのだが、購買までのハードルが高いと感じていた。
さらに、昨年12月から開始した四条河原町GOOD NATURE STATIONでの対面販売を通じて、農園の情報を交えながらコーヒー提供をさせていただくことにとてもやりがいと喜びを感じていた。

「これまで購入してくれた方はもちろんのこと、アカイノロシに少しでも興味を持ってくれた方がふらっと立ち寄っていただける場所を作りたい!」
そんな思いで、半年以上前から物件探しも行っていた。途中何度かコンセプトの見直しを行いながら、それにあった物件探しを進めていた。
しかし、この物件探しが一筋縄ではいかなかった。とにかく条件に合う物件が見つからない。京都市内は出店ラッシュが続き、毎週のように新しい飲食店がオープンしていた。
また、良いと思った物件が見つかっても、決断を渋っている間にライバルが現れて物件を取り逃すこともあった。
何件も内覧を繰り返し、ようやく「これだ!」と思う物件に出会えたのが3月上旬。立地・広さも求めていたものに近く、気持ちは固まった。しかし、このタイミングで新型コロナウイルスの影響を受ける。物件に出会った頃から状況は日に日に悪化。

根強いファンを持つ自家焙煎店や飲食店さえも、過酷な経営状況に置かれているのがSNSなどを通じて伝わってきていた。
しかし、物件は待ってくれない。次に内覧を希望している方も控えており、4月中旬には最終判断をしなければならなかった。
半年間かけて探し当てた物件だ。ここで断念することは、またゼロから物件探しを始めることを意味する。
だが、コロナウイルスの影響がどこまで続くかわからない中で新規開店をするリスクはかなりのものだ。今の状況で物件を取得して順調に工事を進めていくと7月中旬にはお店が完成することとなる。

その時に、アカイノロシを応援していただいている皆様を笑顔で迎えることができる状況になっているか?
その問いに自信を持って「イエス」と答えることはできなかった。
コロナウイルスの影響がどこまで続くかは分からないが、私たちは今立ち止まることで、次に来るであろう大きな波に乗り遅れないように牙を研ぐ決断を下した。
これまで、会社に関する決断をするときはなるべく前向きな道を選んできた。

しかし、今回は歩みを進めるために今立ち止まるという決断をした。
前向きな道に進むために、時には後ろ向きにも見えるような決断をしなければならない時がある。今回改めてそのことを強く感じた。
この決断がどんな結果生むか。もしかしたら、お店の出店はしないという結論に至るかもしれない。

いずれにしろ、私たちがやりたいことを最大限にお届けできるように、今できること・発信できること続けていこうと思う。
この期間中に一人でも多くの方に、「ノロシスト」になってもらえるように。
そんな思いも込めて、現在アカイノロシコーヒーは全国送料無料でお届けするキャンペーンを行っています。

「まずは気軽に試してみたい!」「コーヒーを入れる器具がない!」という方でも大丈夫!
ドリップバッグ3個セットは550円よりご用意しています。
通販サイトはこちら↓
https://akhainoroshi.com
アカイノロシが起業に至るまでの経緯などもまとめています。
ぜひ一度ご覧ください。
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三輪浩朔(みわこうさく)@コーヒーショップLaughter(京都)
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