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はじめて、心の底から泣いた日。
最近、ほんとうに泣くってこういう感じなんだ、こんなに気持ちがよくて、こんなに胸があたたかくなるんだ。そんな感動を味わうことがあります。
誰とも比較できるものじゃないけど、自分の感覚的には今までもかなりよく泣いてきたと思います。でもこれまでは、なにかが悲しくて泣いていても、その心の奥底には常に「こんな自分はダメなんだ、こんな自分は、こんな気持ちは、こんな考え方は受け入れられない。ダメだ。」という意識があって、その自分への否定が苦しくて泣いていたり、小学生くらいの学校や親との関係がうまくいっていなかった頃はその抑圧を裏返しにしたみたいに、なんで誰もわかってくれないの~!って、ほんとにけっこうトラウマなくらい、泣いていました。
でも、そういう抑圧なく、ほんとうに「悲しい」という気持ちと、ほんとうにすごくこういうものを求めてる、というものに繋がって泣くという感覚を知りました。
なんだろう、前の泣き方だと、胸のなかでずっと、どうして〇〇ないんだろう…という絶望感で泣いてる感じ(泣いても泣いても悲しくなる)なんですが、
あたらしい泣き方(笑)だと、胸のなかに、じぶんの大切なものが満ち満ちてくる感じがしてきて、悲しいはとことん悲しいんだけど、どんどん癒えてくるんです。
例えば、初めてこの感覚を味わった、年末のお母さんとの久々の喧嘩からのはじめての歩み寄り方で人生最良の仲直りをした時。
些細なことで喧嘩して、もうなんでこうなる…って思ってすごく嫌でほんとに嫌でムカムカとしたあと、心の奥におりてみたら、受け入れたいし、受け入れられたい。わたしはわたしでOKで、お母さんはお母さんでOK。ただそう思ってて、ただふたりでそう感じたいだけなんだ。と思った。
なんかこんなにぶつかってしまったけど、わたしも不意に誤解されて怒られたようなショックがすごくあったけど、お母さんこういう気持ちがあったんだよね。お母さんのこともまったく責めてない、受けいれてるよ。
もう、何が悪かった何が正しかった、ああすればよかったではなくて、お母さんを受け入れたいし、受け入れてほしい。
そんな気持ちに繋がって、心から出てくるままに、伝えた。
これまでの仲直り、さっきこうしたのは~~だからで悪気はないみたいな説明とか、ああいわなければよかったじゃんとか、裁判みたいなものとは違った。
でも、はじめはそう伝えてみても、「電話してこなければよかったじゃん。」とか「急にそんなこと言われてもお母さんわかんない。」とお母さんは言う。
それでも、そこに別の正しさで抵抗する気はもう起きなかった。受け入れたい、受け入れられたい、いや、違う、お母さんがどうあろうと、「わたしはわたしとお母さんを受けいれてる。」心の奥の願いから関わり続けた。
でも、そこで、そうなはずなのに、やっぱり目の前のお母さんがすごく怒った顔をしてることがほんとうに悲しくて、やっぱりわたしも、「わたしでOK」ってお母さんに言ってほしいんだよ。そうしてくれないことを責めない。してくれないお母さんも受け入れたい。でもかなしい。」
「でもかなしい。うけいれてほしい。」なにかが外れたみたいに大泣きして、なぜかやかんからお湯を注いでいた。
もうここまできたらただ泣いていて、気づいたら最後はお母さんに「ごめんね。」と、一つ覚えているのは「なっちゃんのこと、すごく大事。お母さんなっちゃんしかいないから。」と言われて抱きしめてもらったこと。
どうしてその言葉だったのかわからないけど、その時の感じは覚えている。お母さんも泣いていた。きっとまるごとでそこにいてくれた。
その時、もうすごく悲しかった痛かった気持ちと、はじめてずっとしたかったように自分の心にほんとうにあるものを大切にできたことの感動、ずっとこういうふうにつながりたかったんだって気持ちと。
ぜんぶが混ざって溢れてきて、考えて泣くのではなく、自分じゃないみたいに、全身で文字通りもたれるみたいに泣いていた。
小さなころからお母さんの胸で泣いたことなんて何度もあったけど、ずっと、どんなに仲直りしても優しくしてもらっても「でもわたしが悪いんだよね」と思っていたから、ほんとうには許されていない気持ちだった。
「わたしが、わたしの心をうけいれる」というずっとずっときたかった場所に辿り着いたら、すべてをうけいれていて、すべてにうけいれられている世界が見えてきた。
じぶんの心まるごとで泣く、
そんな時を、迎えられたことにとても満ち足りた気持ちになる。
最近、泣いたとか「ほんとにやだ」って心のなかで言ったとか、一見すごくどろどろしたものを書いてるのですが、
ほんとうに、心のどこかで諦めずに生きてきた愛のある世界がやっと見え始めて、ひとの心はやっぱりこんなに美しいんだ、あたたかいんだということを味わっている日々な気がします。
こんな整わないままの、生まれたてほやほやのなにかを、読んでくださる方がいることも、すごく嬉しく思っています。ほんとうにありがとうございます。
いまだに、知ってる人に見られたら、重、え、って思われちゃうかなあって思ったりすることもあるんですが、ほんとうに、心を大切にすることができたときの、胸のなかの満ち満ちていく感覚に感動しています。みんなにも届けたいというきもちがあります。
がんばりたいことが見つかったので、書くことだけでなく、生き方ぜんぶでそれをしていきたいです。
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