「俺の」シリーズの本 『俺のイタリアン、俺のフレンチ -ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくりかた』
何を食べるかより、誰と食べるかって、重要だと思う。
でも、それでも、何を食べるかも重要だと思うんです。
美味しいものを、気が合う人と食べることが出来たら、幸せですよね。
俺のシリーズを知っているだろうか。
・俺のイタリアン
・俺のフレンチ
・俺のやきとり
etc
“一流の美味しい料理をつくり、それを驚くほどリーズナブルな価格で提供する。”
これをコンセプトとした飲食店だ。
「一流の美味しい料理」というだけあって、
メニューには「トリュフ」「フォアグラ」「キャビア」などの3大珍味をはじめ、
ワインや肉料理など、高級店でしか味わえないような食材が
1品1,000円~2,000円の価格で提供されている。
その店内も異彩を放つ。
基本的に「立ち飲み」なのだ。
※店舗によって異なる。
レストランの立ち飲みなんて、聞いたことがあるだろうか。
「立ち飲み」と聞けば、下町の居酒屋のようなイメージがあるが
この「俺の」シリーズも、大半が立ち飲みなのだ。
それは、とても高級食材を扱うようなお店とは思えない。
そして、ここで働くシェフもまた、
ミシュランの星付き店出身者が多数を占める。
食材が一流であれば、料理人もまた一流。
この本では、「俺の」シリーズがいかにして
一流を貫き、リーズナブルな価格で私達に料理を提供しているのかという
企業努力が書かれている。
まず、この秘密には先程の「立ち飲み」が大きく関係しているのだ。
店内を立ち飲みシステムにすることで、お店の回転率を上げているのだ。
飲食店などでは、椅子の高さを上げれば上がるほど、
お客さんの滞在時間が短くなると言われている。
「立ち飲み」はその究極系といえる。
店の回転率を上げる事で、売上を伸ばし、
一般的なレストランでは原価率30%のところを、
理論上88%まで上げることができるシステムを作り上げた。
その結果、商品の価格を下げ、一流の料理がリーズナブルな価格で提供されているのだ。
この本の中では、
そのような企業努力が行われる背景や、一流料理人の思いなどについても
詳しく書かれている。
企業に関する本は、多く出版されているが
消費者側として、「食」は興味深いテーマである。
そんな食に関する「企業努力」一度、ご覧になってはいかがだろうか。
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