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【エッセイ】ベストな自分、その先へ

未来のためにできること?
それは…「自分にベストと思える選択をする」こと。

近頃SDGsという言葉を聞く。
未来に考えを巡らせた時イメージとして多くの人が社会や世界に何かアクションを起こし考えを発信する事だと思っているように感じる。実際、未来=SDGsと考える事も少なくない。
でも本当にそれだけだろうか?
もっと足元からスタートする考えでは?
つまり個人の在り方が問われる問題だと。
個人が揺らいでいれば社会や世界を語っても机上の空論でしかないからだ。
だから私は自分にフォーカスするというアプローチをとる。
世界や他人でなく自分を確かな存在にする。
今の自分を常にベストな状態におく事。
性格、趣味、思考、自分を形作る全てを。
「後悔や間違いは?」と問われれば多少は思いつくし、こうしていれば…と思わないこともない。実際失敗だってする。
でも、軌道修正し再チャレンジし更新し続けることは可能だ。その先にベストな自分がいるはずだから。

「人生は選択の連続」というフレーズがある。
ありふれているがその通りだ。
些細な事や馬鹿馬鹿しい事でも常に選択している。
その結果を積み重ね今息をしている自分がいる。
だから後悔したくない。
未来の、今の自分に。
選んだ全てがその瞬間、自分にベストだったと思えるように。

そう強く思わせてくれた友がいた。
この世界に少し前までいた友。
病気がわかり、余命がわかり、サッとこの世界を去った。
病院に付き添った帰り、私はぽろっと聞いてしまった。
「私といて良かった?」馬鹿げた質問だったかもしれない。
でも友はいつものようにサラッと「良かったよ」「けっこういい人生だった」と答えた。
複雑な人生を送った人だったが、私や私達家族と会えて良かったと言った。
悔いが残るとすれば…もう少し一緒にいて私の今後を見たかったと最後に言った。

苦しく温かくなった私の感情。
それと同時に思考が何かを決めた。
私が私で良かったと思える人生にしようと。
友のように予期せず突然世界から消えるなら、過ぎゆく秒の連続に後悔という言葉を残さず生きたい。
そう生きようと。

気づけて良かった。

これが未来にできる小さな自分の為だけのアクション。最初は「自分の為」だけかもしれない。でも良いアクションならきっとその先の何かにつながると思う。もしかしたら家族や世界と化学反応を起こすかもしれない。
ふわりとした期待を混ぜて私はこの小さなアクションを今日も続けている。