授業参観に来ないでほしい娘との攻防
中2の娘は
わたしに
授業参観には来るなと言う。
ものすごく嫌なのだ
と
力説する。
なにか
見られて嫌な状況がある
というわけではないらしい。
ほかの保護者が
あんまり来ていないのに
うちの親は来ている
っていうのが
とっても嫌なんだと言う。
どうしてお母さんは
いろんなことがめんどくさいのに
授業参観はめんどくさくないのか
ほんとに意味が分からない
と言う。
いやごめん、
お母さんはね
授業参観が楽しみなんだ。
我が子と我が子の友達の
普段見れない様子を見に行くのが
とっても楽しみで、
今しか見れない姿だと思うから、
ちっともめんどくさくないのだよ。
そしてね、
まだキミがかわいい幼児だったころから、
お母さんは
お兄ちゃんたちから
授業参観に来ないでくれと言われても
授業参観に行き続けているのだよ。
もう
10年以上
中学生の親をやっているとね
嫌がられることにも
慣れっこなんだよ。
参観の手紙をわざと出さなかったり
「欠席」と勝手に回答されたり
したこともあるよ。
嫌がられても行き続ける
ことのプロなんだ。
そしてね
お兄ちゃんたちのときには
授業参観で
かなり勝手なことをさせてもらっていたけど
いまは
お母さんはすっかりおとなしいもんだよ。
なんも悪さをしないで
ただ参観しているだけだよ。
長男のクラスでは
お休みの子の机に座って
一緒に授業を受けた。
次男の学年は
たびたび行きすぎて
みんなから
次男くんのお母さん
ではなく
〇〇ちゃん!
と下の名前で呼ばれていた。
三男のクラスでは
因数分解がうまく解けない子に
解説してあげていた。
いまは
何もしないで立ってるだけだよ。
いいほうだと思ってほしい。
それでも娘は
あきらめずに
来てほしくない!
と言う。
あぁこんなやりとりも
あと数回かなと思うと
愛おしい。