【読書】あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
胸をえぐられるような
鋭い痛みを感じながら
強く思う。
戦争はだめだ
と。
若いころから、
戦争はだめだ
悲しいものだ
なくさなくてはならないものだ
と思っていた。
が、
悪いものだとは思っているが
どこか
遠いもののような
頭の中でイメージしているだけのような
そんな感覚だった。
それが、
子育てをするようになってからは
戦争のことを考えると
正気でいられないような
心を切り刻まれるような
痛みを感じるようになった。
我が子を失いたくない
我が子を守りたい
でも…
…リアルな感覚と絶望が
押し寄せる。
『あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。』
作:汐見夏衛
映画にもなった作品だ。
友人におすすめされて読んだ。
特攻隊の青年と
彼に心を寄せる
現代の少女の話。
最後まで一気に読んだ。
特攻隊と聞いただけで
もう
悲しい結末が予想できる。
この話には
我が子と同じ年代の少年少女が
登場する。
悲しい話
感動のストーリー
なんて
冷静に言えない。
他人事とは思えなくて
我が子のことのように思えて、
リアルな悲しみと
やり場のない怒りに
言葉が出なくなる。
そして
戦争はだめだ
と
強く強く思う。
わたしの小さな反戦の思いは
ただひたすらに
大切な我が子を
失いたくないという
怖れと悲しみと怒りから生まれている。
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