歴史探偵 宮沢賢治と銀河鉄道の夜

とてもいい番組だった。

宮沢賢治の思いが非常に伝わってくる。

岩手には、やませという太平洋から吹く風で、稲が育たず困った農家があって、餓死者もけっこう出ていたのは知らなかった。そして貧困に悩まされた地域では人身売買も起こっていたと記録がある。

銀河鉄道の夜は、法華経や当時の国柱会との関連をいう研究者もいるが、これだけいろいろな先端知識を持っていたのなら、当然思想関連にも手を伸ばしていただろう。

さそり座のアンタレスを見ながら、さそりの火についての話を聞き、命を差し出せばよかったと回想するシーンは一番の見どころでもあろう。公のために命を使うことと妹の思いが強く印象に残る番組であった。

雨ニモマケズの詩も、こういう背景があっての詩かと思うと、さらに深くわかるような気がする。すばらしかった。

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