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【Vol.3】キリマンジャロもサハラ砂漠も制覇した、福岡糸島のキャリアコンサルタントが見つけた「Playfulに生きる」とは?-Vol.3

自分が主役になれる環境を求めてリクルートへ

2006年、寺平さんは就職活動の真っ只中にいた。
みんなを楽しませることが好きだった寺平さんは、エンタメ業界を盛り上げたいと、テレビ局一択で就職活動を行っていた。最終面接まで進むものの内定を獲得できずに悩んでいた寺平さんは、人材業界に就職が決まっていたタケイに相談を持ちかけた。

「自分が主役になりたいんでしょ?じゃあ、エンタメを盛り上げたいというより、自分が主役になる方向で考えたらいいんじゃない?」

友人からもらったアドバイスに、心が動いた。

「たしかに僕は、自分が主役になりたいそれなら目指す方向は、テレビ局のように古い業界ではないのかも。自分がビジネスシーンで主役として成長する=裁量権持ってやれるところで働きたい

そこからは、リクルートやサイバーエージェントなど、若いうちから裁量大きな仕事を任せてくれる企業へと視点を変え、最終的にリクルート(当時リクルートエージェント)に入社を決めた。

新人の登竜門「アポとり大会優勝」から、未達の日々

2007年4月、新卒で株式会社リクルート(当時リクルートエージェント)へ入社した。法人企業の採用支援を行うリクルーティングアドバイザーとしてキャリアをスタートする。

新卒社員の登竜門である、求人を受注するための新規アポとり大会では、1件もアポが取れない新人も多い中で、18件のアポを獲得し、新人賞を受賞した。

「みんな電話かけてないんちゃうか?と思うくらいに簡単にアポが取れました」

社会人として幸先良いスタートを切ったが、アポとり以降の業務フェーズに進むにつれて、転職エージェントの仕事の難しさを実感した。

リクルーティングアドバイザーの仕事では、求人票を受注した後が腕の見せ所でもある。企業との採用要件定義、求人票作成、求職者の窓口となるキャリアアドバイザーへの求人広報や情報共有と、企業と求職者の間に入り、細かな調整や交渉を行いながら選考を進めていく。

「なんとかなるだろう」のノリと勢いでは、なんともならない丁寧な対応が求められる仕事であった。キャリアアドバイザーには、「もっと考えて動け」と叱責された。「決まらない営業」とのレッテルを貼られたこともあった。

企業のアポもとれるし、求人票の受注もできる。それなのに、採用成約の結果が出せなかった。

入社から目標達成ができないまま、3年が経った。

憂鬱な日々を過ごしながらも、同じ大阪配属の新卒同期が誰も達成していないことにホッとする気持ちもあった。

採用のプロになると決めた日

「全く達成できていない自分は何者なのだろう。何をしている人で、何でお金もらってるんだろう」

新卒入社3年以内というプロテクトがあり、早期退職の対象外であった寺平さんは、活躍して退社していく先輩たちの姿を見て、込み上げてくるものがあった。

「採用のプロになる、自分の中でスイッチが入ったんです」

それまでは、企業の希望条件を鵜呑みにしていたが、プロになると決めてからは、企業の要望に対して自分の意見をぶつけるようになった。そこから成約が生まれ、目標達成ができるようになった。

2013年、入社から7年目に東京へ異動した。新規開拓部隊のリーダーとなった寺平さんは、3年間のうち1クオーター(3ヶ月間)を除いた全ての期で目標達成した。

何のために働く?

「当時は、マネジャーになるためだけに動いていました」

上司からもマネジャーへの期待をかけられながら、がむしゃらに働き続けて2年が経った頃、ふと寺平さんは思った。

「何のために仕事してるんだろう」

マネジャーの仕事は、部長から指示される数字をどううまく捌くか、報告するか。自分にはそのセンスもないし、やりたくもない。さらにその上の部長を目指すかといえば、それも自分には難しいと感じていた。

「こっから」の仲間との約束

社会人になってからも「こっから」の仲間たちとはちょくちょく集まり、遊んでいた。3年に一度くらい、みんなで起業しようとの話も出るが実行に移さぬまま30歳を迎えていた。

2014年夏、社会に出て7〜8年が経った頃、いつものように「もうそろそろ、なんかやれへん?」という話になった。

その頃、仲間の一人が地方と都会のデュアルライフをするための家を探していた。旅行と物件探しで訪れた福岡県の糸島で、その仲間は、後に「こっから」の本社となる糸島の一軒家を購入した。

そこから事が大きく動き出した。いつもつるんでいた6人で、1年半後に会社を辞めて、糸島の家を拠点として何かを始めようと約束したのだ。

2014年7月19日糸島で物件探しの旅


次はvol.4「会社退職〜独立・起業」の最終回です↓↓↓下のリンクから読めます〜

                             (インタビュー・文=さおりす)                                                                                              

最後に

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