変わってゆくという希望
生きたがりになれるまで。
時間をかけていく。
発酵は目に見えない微生物が酒を醸すように、
時をかけることで変わっていけるものがある。
諸行無常というもの。
万物は流転するもの。
全てのことは移ろいゆく。
だから、それは望みでもある。
10年前の自分と今の自分は違う。
住んでいるところも。
選ばれた職業も。
人間関係も。
全く違うのだ。
人生は、変わりゆくもの。
求めれば与えられ、
探せば見つかり、
門を叩けばひらかれる道もあった。
求めても、閉ざされる。
探しても見つからない。
叩いても開かない扉もあるけれど。
人生からは、私が望むものより、必要なものを与えてくれるのだろう。
道半ば。
けれども、変わっていくという望みを抱いて、
明日を描いていきたい。