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将来の国を担う世代

7月23日はインドネシアのこどもの日。
毎年それを祝うイベントなどがインドネシア各地で行われる。

その中でもインドネシア国内の一か所だけで
大臣なども出席するこどもの日を祝うイベントが開かれる。
実は今年2019年はマカッサルでの開催だった。



その前日の22日にこの前知り合ったNGOの人に誘ってもらって
NGOの持つ施設での小さなイベントを見学させてもらう。

この日は近くの小学校の生徒たちがその場所に来て
おせんべい食い競争や詩の朗読などをして楽しむというもの。

日本ではパン食い競争だが、インドネシアではおせんべいを使う。
ぶら下がったおせんべいを早く食べ終わった人が勝ち。
インドネシアではおせんべいを食べる文化があり、
例えば屋台などに行くと大体置いてあり、
注文を待つ間やご飯を食べながらもおせんべいを食べるという程の国民食。

何だか日本のパン食い競争もよく考えるとすごく行儀が悪い。
そもそもこの〇〇食い競争はどこが発祥なんだろう…



そこにはパルという地域のSave The Children Indonesiaの人達も来ていた。
パルは中部スラウェシ州の都市。
昨年9月に大きな地震があり、液状化や津波などで2,000名以上の方が亡くなった。
パルの高校生何人かと同行しており、当時の地震発生時の様子や
今までの現地の様子を子供たちの前で懸命に話していた。

マカッサルは地震もあまりないと言われている地域。
彼らの話がどの程度子供たちに伝わったのか分からないけど、
高校生がしっかりと子供たちの世代に伝えていく行為自体に
すごく意味があるように感じた。





夜は明日の23日のこどもの日の開会式のイベントに連れて行ってもらった。
このイベントも基本的には関係者や紹介がなければ入れないものなので
幸運にも入ることが出来た。

このイベントにはインドネシア全土から子供(多くが高校生)が招待されており、その土地土地の衣装などを着て参加。
マカッサルの高校生が歌や踊りを披露したり、それに対して温かい声援があったりと、とても力強いイベントだった。
一言で言うとすごく盛り上がっていた。




多様な宗教が混じりあうインドネシアにあって、イスラム教・キリスト教・仏教・ヒンドゥー教などの経典を代表して紹介するというコーナーの一幕。


マカッサル市長はもちろん、州の副知事(知事は別件があって参加出来なかったみたい)、
インドネシアの大臣も参加し、招待客としてトルコの大臣も参加していた。



このイベントに参加して感じたのは、子供達のパワフルさ。
日本の高校生だと恥ずかしがってやらないようなことも、
大人の前だと遠慮して恥ずかしがってためらうようなことも、
すごく楽しそうに素直にやっている印象を受けた。

今の時代は分からないけど、
自分が高校生の時、こんな風だったのかなあ。
内輪では盛り上がれていたと思うけど、
大人がいる中ではここまでのびのびと出来ていなかったんじゃないかなあ。
ここまで素直に、自由にやれていたのかあ。
そんな環境があったかな。
多分今の日本の高校生も変わらないんじゃないかな。


擦れていない。遠慮がない。同じ方向を向くとものすごいパワーを感じる。

インドネシアの大臣は言っていた。
「インドネシアの発展を考える時、子供を中心に考えなければならない。
 子供たちが安全で快適で、幸せに生活・成長出来る様な環境を整える。
 国はそれらを通して子供たちの質を高めなければならない。
 なぜなら彼らこそがこの国の将来を担う世代なのだから。」


日本の平均年齢は46歳に対して、インドネシアは29歳。
人口もまだまだ伸びていて、子供も凄く多い。
見事な山型を描くであろう人口ピラミッドを持つ国では
本当にそう遠くない国の将来を子供が担う。

そんな子供たちを見ていると、
この国はもっともっと発展していくんだろうな。
少なくとも日本より面白くてわくわくして世の中を少し良くしてくれるような、
そんなサービスや企業が出てくるんだろうなと思う。

ただただシンプルに、彼らの将来がすごく見てみたい。


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