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デザインを経営に取り入れる ①- デザイン経営って? -




皆さま、「デザイン経営」って言葉をご存じでしょうか?
私は正直、とあるプロジェクトに応募するまで知りませんでした…


ですが学べば学ぶほど、

  • デザイナーが今後勝ち残っていく(たくさんあるデザイナーの中から選んでいただける)には必要な要素が満載

  • 経営者にとっては、事業方針や具体的なアクションにまで効果的な考え方ができる、答えが出せる

  • デザイン視点の思考は、企業価値をも左右する

ことに気づきました。


同時に、この得た知識をどういう風に「いち早く」地域に活かしていくかを考え、

「私のクライアントになってくれるまで、自分の知識はアウトプットできない」のは時間も・労力もかかりすぎると感じました。

自分のスキルとして、こっそり隠し持っておきたいとも思いません。

わたしの事業としている「商品ブランディング戦略サポート」という仕事内容も同じですが、私がその知識やスキルを持っているだけでは何の助けにもなりません。

活用してこそ、はじめて地域で活きてくるのです。


ですので、今回このnoteの記事上で、アウトプットすることにしました。


ご覧いただけた際には必ず、みなさまもアウトプットしていただけますようお願いします!
インプットするだけでは、今ここで言葉を紡ぐ前の「私」と同じです。


読んでくださった方が、
実際に行動に移す=アウトプット

してくださった時にようやく、この記事が役立つことができると考えていますし、そうなると私はめちゃくちゃ嬉しいです✨

よろしくお願いします!


また、この記事は中小企業に従事している方・経営者向けに書いていますが、

・エンド営業をしている(したいと思っている)デザイナー
・他業種の個人事業主の方
・これから起業したい方


にも役立つ内容となっていますので、ぜひご覧ください。


「デザイン経営」の定義


デザイナーの方なら答えられると思いますが、広義の「デザイン」とは何でしょう?


デザインは
「より正しく、伝わりやすくするもの」
「意匠の設計をすること」
と答える方もいらっしゃるかと思いますが、これは狭義の「デザイン」。


広義の「デザイン」とは「問題解決の計画・手段の1つ」です。

デザイン経営はこの問題解決の手法に着目した
「デザインをするときの視点を経営に広く取り入れる手法」であり、

2018年に経済産業省・特許庁が「『デザイン経営』宣言」を発信したことにより、知られるようになりました。

特許庁のデザイン経営推進について

特許庁>特許庁デザイン経営プロジェクトより


デザイン経営を平たく言うと、

「企業価値を上げるために、入り口(実際にデザインする工程より前)の段階からデザインを活用する」

ということ。


デザイン的思考とは?

米国のIDEO社が提唱した、5つのステップを何度も繰り返して、顧客の潜在ニーズを明らかにする手法。デザイナーがデザインする時の思考をもとにしています。

大事なのは行動に移すこと


デザイナーが大事にする

「顧客への深い共感」=顧客体験

を事業開発に活かせることができ、潜在的な悩みごとやニーズに迫ることができます。


なぜ「デザイン経営」宣言がされたか


ではなぜ、そのような宣言を特許庁をが行ったのか?

日本は今、人口減や労働力減により世界のメイン市場の地位を失い、変革が必要な時期に来ています。



Apple、Amazon、Meta、Teslaなど世界をリードし、成長し続けている会社の共通の特徴は

顧客体験」を大事にしていることです。

また会社として「何をする」「何をしない」が非常に洗練されていることも挙げられます。

今や世界の有力企業は規模の大小に関係なく、現在はデザインを戦略の中心に据えています。デザインが有効な経営手段と受け入れられているのです。


その考え方が日本にはいまだ浸透していません。これが今の日本にとって、「グローバルな競争環境では弱点」と考えられたことが背景となっています。

デザインを経営に取り入れた会社は、「自社らしさ」が研ぎ澄まされていて、それが付加価値となってブランディングに一役買っています。

皆さん、実際、上記の世界的企業の商品で、自社製品・サービスが思い浮かばないものはないですよね?

しっかり筋の通ったブランディングがされているからです。



「自社らしさ」とは


この「自社らしさ」ですが、中小企業の場合は、大企業より鋭い追求が必要になってきます。

自社らしさが

  • 商品やサービスにしっかり落とし込まれていること

  • 会社の組織や文化、価値観にしっかり落とし込まれていること

で、顧客や従業員に伝わると、商品・サービス、あるいは会社そのものに「価値」を感じられるようになります。

この状態が「企業価値が上がる」ということです。

その好循環な状態にもっていくためには、より純度の高いブランディングが必要になるのですが・・・


そこで、2018年の「デザイン経営宣言」をもとに、

実際にどうすればよいかを示した「中小企業向け『デザイン経営ハンドブック』」「中小企業向け『デザイン経営ハンドブック2』」が公開され、地域ごとのプロジェクトなどが発動して、

だんだんと実際に、この経営スタイルが日本の中小企業にも取り入れる機会が増えてきました。

「中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2」(A4 PDF版)

特許庁>特許庁デザイン経営プロジェクトより



デザイン経営って万能?


ではデザイン経営を採用すると絶対成功するのか?
答えはNOです。

「高くても買いたい」と思ってもらえる「高付加価値化」を求める会社には、有効な経営スタイルです。


高付加価値化するとどういうメリットがあるのか?

  • 薄利多売から抜けだせる(高くても売れる)

  • 純利益を上げることができる

  • 従業員のエンゲージメントにつながる(意欲の向上、離職率の低下、有能な人材の確保)

  • 新しいネットワークができ、チャレンジしていける



大きくなんとなく「デザイン経営」の全体像が浮かんできたとは思うのですが、具体的にどういう事をすればよいのか、これが本当に考えることが多い!多いんですよ…

「デザイン」自体が広い意味合いがありますし、デザイン思考を採用できる場面は多いということです。

ブランディングともつながってくるのですが、(ブランディングはデザイン経営の一部という位置づけになります)何とも守備範囲が広いんです…

それを次回以降できるだけかみ砕いて、お伝えしていきますね。



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