マインドを切り替えると、すべてが好転?『マインド・リセット』から学ぶ
ブックライターの上阪徹さんの著作『マインド・リセット』。この本は、ライティングのノウハウを紹介した本ではなく、仕事や人生の考え方(マインド)を紹介した本です。
この本には、上阪さん自身の経験と、3000人以上のプロフェッショナルからの教えから学んだマインド・リセットのコツが62個、思考・時間・頭脳・感情・人間関係・五感のカテゴリーに分けて紹介されています。
各項目が3~4ページなので、隙間時間にも読みやすいと思います。
マインド・リセットで人生が一変した?
転職した先が倒産したため、28歳で失業者になってしまった上阪さん。
失業したことで何よりもつらかったのが、お金が入ってこないだけではなく、会社という所属場所を失ったことで
「自分が世の中から必要とされていない。どこにも、何にも貢献できていない。」
と感じてつらかったそうです。
やむなくフリーランスになった上阪さんは、「自分のために働くことをやめ、誰かのために働くこと」にマインド・リセット(思考の転換)をしたことで、仕事も、人生も大きく変わったのだとか。
まずは、マインドのリセット
私自身は、「第1章 思考:マインドをリセットする」が一番参考になりました。
例えば、次のような考え方が紹介されています。
そもそも、人生は計画どおりにはいかないもの。すぐに結果が出なくても焦らない。傷つくことを恐れない。
自分の可能性を信じて努力する。
幸せは自分で定義する。「いい人生」は自分で決める。
思考が行動を変え、行動が変われば結果も変わるから、具体的に思い描く(×ネガティブ思考)。
自分は運がいいと思い込む。正しいことに前向きに取り組む。
未来のことは誰にもわからない。目の前のことにしっかり向き合う。
幸せとは、誰かの役に立つこと。
改めて、この本の構成を確認してみると、最初に考え方の根本をリセットしてから、行動につなげる考え方のリセットになっていて、「なるほど!」と思いました。
マインド・リセットしたら、行動
第1章でマインドのリセットをしたら、次は行動。第2章からは、実際に行動に移すための具体的なマインド・リセット方法を紹介しています。
例えば、「忙しいのは、自分で時間をコントロールできていない」からなので、上阪流の時間割を使ったスケジュール管理法を紹介しています。
(上阪さんのスケジュール管理方法は、『プロの時間術』で詳しく紹介されています。)
上阪さん自身は、最近は細かい時間割は作らなくなったとのことです。
上阪さんのスケジュール管理と仕事への集中力はすごいと思っていて、私自身も身に付けたいと思っています。(いつになるやら……。)
そして、何よりも努力が不可欠。才能があったとしても、努力なしでは一流にはなれないし、成功もしません。まずは、目の前のことにしっかり取り組むことから始めることが必要なのです。
わからないから、モヤモヤする
それでは、不安でモヤモヤしている時はどうするか?
モヤモヤするのは、具体的にどこがどう不安なのかはっきりしないから。モヤモヤしている「不」の感情を紙に書き出してみることで、モヤモヤの輪郭が現れ、客観視することができるのだとか。
私も、モヤモヤした時はとりあえず思いつくまま手書きでノートに書き出してみることをやっています。後で読み返すと恥ずかしいこともあるのですが、手書きをすることですっきりします。
メンタルヘルスケアにも、ジャーナリングという手法があります。パソコンやスマホに書き出す方法もありますが(最近は、メンタルヘルスケア用のアプリもありますね)、上阪さんも紙に手書きすることをおすすめしています。
未来のつくり方
上阪さんは、フリーランスになった時に、「自分のためではなく、誰かのために働く」「目標を持たない」の二つを決めたそうです。
がんばっているかを評価をするのは、自分ではなく他者。誰かのせいにしても変わらないけれど、自分は変えていくことができる。自分の価値観を持って努力を続けていくことで、良い波にうまく乗ることができ、その先には想定もしていなかった未来が待っていた……。
自分で目標を持たず、人生の流れに身を任せた。つまり、目の前の仕事を懸命にやったことで、それを見た周囲の人たちがチャンスをくれて現在に至っているそうです。
上阪さん自身は超ポジティブで、「動くパワースポット」かもしれません。ブックライター塾でも「ここに来た方は、運気があがります!」と言っていましたが、実際、卒業後に活躍している方が大勢います。
同時に、「人によって良い波が来る時期が違うので、今は上手くいかなくてもちゃんと準備して、良い波が来た時に乗れるようにしなさい」とも言っています。
この本も参考にしてマインド・リセットをしながら、良い波に乗れるように、私もがんばらなくては!
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