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【読書日記】『おいしいってなんだろ?』

『ときどき旅に出るカフェ』の感想を書いた時に、美味しい食べものと料理が出てくる小説が好きと書きました。


最近、カフェや食堂が舞台の小説も多く。新刊が出れば、つい手にとってしまいます。そして、この手の本は大抵シリーズ化されるので、本棚が足らなくなります。

カフェや食堂が舞台の小説だけでなく、子供の頃に読んだ『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』といった、外国の児童文学は食べ物のシーンが魅力的でした。なかでも『若草物語』でエイミーが騒動を起こした「塩漬けのライム」は、本当に美味しいのか気になります。ちなみにアニメでは、ライムではなく「砂糖漬けのレモン」でした。

そんな感じで大人になっても、食べ物が出てくる本を読むとワクワクするのです。

小説やエッセーに出てくる食べ物が美味しそうに感じるのは、描写もあるのかもしれません。文字だけで味やシチュエーションを想像する、その行為が食べ物を美味しく感じさせるのでしょう。

特に『若草物語』の塩漬けのライムのような未知のものに遭遇したときには、どんな味なのと色々と想像してしまうのです。当時は、子供だったので美味しそうには感じませんでしたが、大人になり、お酒を飲むようになった今、これもありなのかなと思います。

長い前置きはさておき。スタイリストの伊藤まさこさんの著書『おいしいってなんだろ?』は、著者の伊藤さんが「おいしい探しの旅」に出ます。対談相手のおいしいと伊藤さんのおいしい思い出で構成しています。

伊藤さんじゃありませんが、私もできれば毎日美味しい物が食べたい人。珍しいものがあれば、チャレンジもします。レシピを見て作れそうと感じたら試してみるし。

今年の夏、伊藤さんの本をよく読んだのですが、食べること、料理を作ること、お酒を飲むのが好きなんだなと思いました。伊藤さんの本は、写真も多いから、視覚にも入ってきて、お腹が空いている時は危険だったりします。

それで、おいしさってどんな時に感じるのかなと思いました。食事というのは空腹を満たすだけではありません。心も満たすことが大切です。

多分、せかせかして、流し込むだけなら、美味しさは感じられないのでは?普段の食事でも、五感で感じることが大事なのかもしれません。味だけでなく、彩りや香り、食感も、美味しさを感じるのには大切な要素です。

私も「おいしいって何?」と思いながら、『おいしいってなんだろ?』を読みました。

そして、本感想を書きながら、今まで読んできた美味しい本を思い出したりも。子供の頃からだと、色々ありますね。いつか、美味しい本の思い出みたいなのも書いてみたいなと思います。

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tsubamihoko
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