子どものお友だちの前で自分のことを「おばさん」と言う?
私が子どもだった昭和末期、友だちのお母さんは自分のことを「おばさん」とか「おばちゃん」と言っていました。
「私なんか、もうオバサンだから‥‥」と自分を卑下しているのではなく、一人称としてです。
若々しくてきれいなママでも「おばさんはね、」という調子だったので、子ども心に「将来、子どもを産んだら私も自分のことを『おばさん』って言わなくちゃいけないのかな‥‥?」と、抵抗を感じていました。
実際に大人になって母親になり、子どもがまだ幼い頃、お友だちの前で「おばさん」呼称を(ちょっと自信ないけど勇気を出して)使ってみたところ、お友だちは「?」な反応でした。
何秒か経ってから、「あ、この人は自分のことを『おばさん』と言っているのだな」と気付いたようでした。
どうも、私が老けて見えていたかどうかの問題ではなさそうでした。
当時は平成末で、平成生まれの母親も増えてきていて、「おばさん」呼称はすでに廃れた文化だったのかもしれません。
「おばさん」はともかく、「おばちゃん」なんてもってのほか、かな?
個人的には少しホッとします。
では、子どものお友だちの前で自分のことを何と呼ぶか?
それ以来、普通に「わたし」と言っています。
子どもや孫から「おばあちゃん」と呼ばれるのが嫌だから、「◯◯さん」と名前で呼んでね、という人もいるようですね。
個人的にはこの考え方はわりと好きです。(「おばあちゃん」という響きは温かくて好きですが‥‥)
話はそれますが、「嫁」という呼ばれ方は個人的には嫌いです。
(幼い女の子が「大きくなったらパパのお嫁さんになる~」とか、仲良し夫婦の夫さんが「うちの嫁さんが‥‥」とか言うのは嫌いではないのですが。憧れや愛着が込められているからかな?)
思えば平成末期の当時、小学校の教科書やドリルの挿し絵にも、エプロンを付けたママではなく、A4トートを肩に下げたスーツ姿の母親が描かれるようになっていました。
気付けばクレヨンや絵の具の「はだいろ(はだいろ)」も「うすだいだい」に。
平成のあいだに世の中が変わったことを感じました。
アラフィフの今、名実ともにオバサンになったけれど、これからも「私」でいってみようかなと思います。
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