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認知と偏見+(日本の誤用)②アンコンシャスバイアスとは何か

前回からの続き。


職場で使えるジェンダー•ハラスメント対策ブック 小林敦子

小林さんとの出会い

と、ある日。
SNSにて、とある文章が投下される。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれない。

内容は
"お子さんが熱を出した従業員さんがいて「後の仕事はやっておくから大丈夫だよ」と他の従業員さんが声をかけたところ「やっておくねって上から目線すぎませんか?子供の事で早退するのが悪いんですか?言い方に気をつけて下さい」と注意された"

との内容。お互いの認知バイアスの問題だろうと思い、ここに関して私は

仕事も大切、でも生活も大切とお考えの際、責任感が強ければ強いほど、ご自身でも自分が出来たと思っていらっしゃったはずであり、その状況で
「やっておく」と言われた事が、ある種「あなたにはそれがなければね」のようにご本人には響いたのではないか。
その場合「早く帰ってあげて」と会社側よりも個人に寄り添った意見の方が良かったのかもしれない。

とした。但し、やはり伝えるにも物の言い方というのはあるので、140字で大まかな概要をまとめるとこう!だったのかもしれないし、そこはなんとも言えないので、きっと素直な方なんだろう😊としてお伝え。

一応、こういうアンコンシャスバイアスというものもありますからねぇ、とスクショして貼り付けたものが問題であった!

小林敦子さん(著)/職場で使えるジェンダー・ハラスメント対策ブック: アンコンシャス・バイアスに斬り込む戦略的研修プログラム

の、小林さんご本人がご登場!なさって、日本はアンコンシャスバイアスを誤用している、との事。(貼りだしたスクショ部分が間違いであった模様)

どの部分が誤用なのか?

そこから小林さんとの関係が始まり、大変興味深かったので尋ねるきっかけとなった。非常に温厚な方で、私が誤用しているのか、また誤用とされている部分がどこだったのかがわからず、ご指摘頂いたので、それをここでまとめる事とする。
(※ちなみに私は性別を含んでの回答はSNSではしておらず、この辺りは、小林さんがSNSをご使用になられて間もなかった為に"遡るという事をせず不躾になってしまい申し訳ない"と謝罪まで頂いてしまいました。。

日本での扱いが誤用であるとも知らず、逆に、それこそ無意識でそれを投下してしまった私が宜しくないのにもかかわらず!すみませんでした💦

私は間違ってはいなかったが、日本の指標には間違いがある、との事。)

日本での間違い

アンコンシャスバイアスとは、無意識下での認知の偏りをさすので、まず意識していない状態では何も答えられない。これがひとつ。

Googleで検索するとこのようにひっかかります。

アンコンシャス・バイアスの具体例としては、次のようなものがあります。雑用や飲み会の幹事は若手の仕事と決まっている
血液型で相手の性格を想像してしまう
育児中の女性社員に営業はムリと思ってしまう
お酒が飲めないと付き合いが悪いと言われる
相手の年齢や性別で話し方を変える
定時で帰る社員はやる気がないと思う


アンコンシャス・バイアスに気づこうとすることは、自分自身の可能性を広げることにもつながります。

気づくも気づかないも、無意識で行われる事を項目化できない、特に女性社員等のジェンダーを含む問題で、こうだと思う、ああだと思うとした回答を集めたところで、それは意識している状態での回答結果なので、学術的には正しくはない、とのお話。

このお話には「あああ!確かにぃ!」となりました。

気づく•気づかないを"無意識"と呼ぶのではなく、そんな事さえ頭にない状態なのが、完全なる無意識。"悪気はなかった"は、一滴なのか十滴なのかはわからないけど、おそらく相手は気分を害すかもしれない、もしくは、これは社会的には認められない発言であると社会的な善悪が頭でわかってしまっている時点で無意識という状態の純度は下がる、という事をお伝えして下さっていたので

これは多分、日本語の内包的な部分の悪いところ!(その①をどうぞ)

そりゃもう、あんた、ジェンダーの領域や!的な。どう考えたって

お互いが無意識に自分というものを持って、寄り集まらない中での偏見をさして "おう……それがアンコンシャスバイアスというものか……"
と後々振り返ってみてではないとわからない、いわば結果論から導き出されるものでないと、無意識とは言わんよな!です。

このジャンルの研究者でもある小林さんからすると、こうした誤用があると学術的には大変になってくる、との事。

これは発達障害の「やや〇〇寄りの〇〇」とスペクトラムがわわわわぁーといろんな場所にかかってくるのに対して、でも最終これだから病名これね!
"いや……なんかちゃうと思う……。行動がちゃうし……"
になるのに似て、大元が間違ってしまうと、のちの判断や診断が大きくずれてくるということかぁ!となりました。

一般人には関係ないから研究者のみでやったらえぇやん、みたいな話でも!

一般人が誤用する事により、ムーブメントが正義をみせちゃうバンドワゴン効果が発生する可能性も。特に昨今、大手企業が取り上げる事により、それが正義!として通ってしまう部分を懸念なさっていらっしゃいました。

内閣府への誤用も通達済みとの事。

内容は「意識調査を行っておいて、それは無意識とはちゃうやん」という事です。そんなわけで、日本で掲げられているアンコンシャスバイアスに関しての「これってこういうものだよ!」は誤りです。

そもそもこの調査自体が「性別による無意識の思い込み」と既にジェンダー絡めて尋ねて、答えの結果の違いの部分が無意識よ!という、わけのわからない事になってます。

そんなん言ったら、例えば
熱がある!咳も出る!鼻も出る!喉も痛い!
医者「風邪ですね」
患者「インフルかもしれないしコロナかもしれないじゃないですか?!」
医者「大まかに呼ぶとそれは風邪なんで抗生物質出しときゃ治るって」
風邪・インフル・コロナ、全て適切な薬はそれぞれバラバラだけどそれでいいんですか?

▶「いいんです。だって世の中そういう流れでしょ?みんな言ってる。だからいいんです」

になる。これ、怖いでしょ。

ですので、皆さん、お間違いなきよう。

ジェンダーとアンコンシャス、それはそれ!これはこれ!で、スペクトラムがわわわわぁ~となってても、そこはきちんと判断つけられる人が間違ってしまうと困るしね!国際的にも「日本なに言ってんだw」と言われかねない。そもそもでも書いたけど、人は育った環境も違えば、文化も生きてる国も違う。

先入観や偏見があっても問題はないけど、それを尤もらしく振り回すと排除されてしまう人や物も出てくるから、こういうカテゴリーにわけられるよ!としたもので、それ自体が悪いわけでもなんでもないぜ?というジャンル。
(これを教育するとか、逆に難しいやろ……無意識の問題だし。)

というのが今回お伝えしたかったことでした(なっがぃw)

悲しい事に、で例に出した「いただきます」がそうであるように、誰かが成り立つには何かが犠牲になる反面もある、そこが"犠牲になるやつが悪いのだ"では宜しくない。こういう事が、意識をせずに繰り返されてしまう事には懸念が必要、だから、すり合わせてって、仲良く過ごすためには

お互いの認知の違いを認めた上で、感謝を持っていきたいよね!とした部分であって、日本のそれは「と思ってるけど何が悪いのよ」という部分まで含んできてしまう事と、あと、性別の問題は別……が間違い、という事です。

小林さんへ一言

この度はひょんな事からの出会いでしたが、研究なさっている方からしてみるとこれは大きな問題であり、何かと思考に不備のある私にもわかりやすく解説して頂き、私もとても勉強になりました。

学会の出版賞を受賞なさったとの事、多くの方に読んで頂きたいです。
尚、この書籍の中でもアンコンシャスバイアスについて触れていらっしゃるとの事、私もまだ手にはとっておりませんが、この先、勉強させて頂こうと思っております。

拝読させて頂いた後、またゆっくりとレビューさせて頂きますね!

企業の方々へ。

日本のアンコンシャスバイアスの定義はずれているので、以後、社員教育等にご利用の場合は充分ご注意下さい。内閣府も今回の間違いはお認めのようです。宜しくお願い申しあげます。


職場で使えるジェンダー•ハラスメント対策ブック 小林敦子

小林さんはこちらでもアンコンシャスバイアスについて触れられているので、社員教育等で提起される場合はご一読なられると良いかもしれません!

以上。
今回はと②にわかれましたが、長々とお付き合い頂きありがとうございました!

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麦
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