女ふたり、誰と暮らす?
最近、キム・ハナ、ファン・ソヌ共著の『女ふたり、暮らしています。』というエッセイがおもしろかった。
ただのルームメイトというわけではなく、恋人同士でもない未婚の女性ふたりが、それぞれの愛猫を二匹ずつ連れて、女ふたり+猫4匹(W2C4)でマンションを買って暮らしている日常を綴ったものだ。
と帯に綴られている。
私も、一人暮らしだ。
幸いなことに、徒歩10分圏内に、愉快な仲間が4人くらい住んでいるので、そこまで孤独や不安を感じたことはない。
だけど、このまま年齢を重ね、仕事もやめて、足腰も弱ってきて、とくに結婚の予定もなくて…みたいになると、不安になってくるのかな? と自分に重ねながら読み進めた。
ふたりで暮らすメリットは、上記のメンタルの補完のほかに、広い家を手に入れられたこと、とあった。なるほど。確かに財源が2倍になるわけだから、ひとりで探す物件よりも、選ぶ条件がよくなるのか。
広いリビングと、あとはそれぞれのプライベート空間がしっかりとあればいい。日当たりがよく、広い家があれば、心も毎日晴れやかだ。
これはすごくいいかもしれない。
そして、いちばん大事なのは、誰と住むかということ。
彼女たちは、同世代で、お互いに情報を発信する仕事に就いていて、お酒と猫が好きという共通点がある。すばらしいマッチングだ。
私の譲れない条件は何だろう?
プライベート空間がしっかりあれば、職種による生活のリズムなどのズレは気にならない。
・私に対して、気を使わないでいてくれる人。
・なんでも一緒にやりたがらない人。
・適度に放っておいてくれる人。
・おもしろいと思ったことを教えてくれる人。
・友達を呼んだときに、一緒に楽しんでくれる人。
・一緒にお酒を呑んでくれる人。
・ときどき、一緒に出掛けたりもしたいな。
・味付けの好みも似ているとありがたい。
・あ、今私のいるエリアの近くに引き続き住みたい。
これが、なかなかいない。私は普段おしゃべりだけれど、考え事や疲れているときは、押し黙る傾向がある。これを気にせず、放っておいてくれるとありがたいのだが、やさしい友達に、「どうしたの? 大丈夫?」と気を使わせてしまうことが心苦しい。
これが、毎日となるとキビシイ。
すごくいいところまでいってるんだけど、お酒呑めないのでNGな子もいる(私、何様なんだろう…)。「お酒呑めなくても、楽しいから大丈夫だよ!」と言ってくれる子もいるんだけど…もちろん、呑めなくたって、一緒にご飯を食べたりするのは楽しいんだけど…。一緒に住むとなると、やはり気兼ねなく堂々と呑める方がいい。
あとは、エリア。みんなそれぞれ、自分の今いるエリアに住みたいという人が多い。私もそのうちのひとりだから、否定はできない。
同じく、この本を読んだ友達と、「本当に、条件を満たす友達を探すのって、難しいよね~!」と話したが、その時点で、お互いが候補から脱落しているということだ・笑。
そんなこんなで、昨日書いたKちゃんが登場するわけだが、Kちゃんにその話をすると「ハハハ…」と笑うだけだったので、おそらくフラれたのだと思う。
これからの時代、こういう暮らし方ってあるよな、といろいろ考えさせられる本だった。
今すぐにという訳ではないけれど、こういう選択肢もあるということが知れてよかった。
それにしても、最近の韓国の本は、エッセイも小説もおもしろいな。
カムサハムニダ~。
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