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最高、ただ、最高!! ~ ミュージカル ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち ~

人気のミュージカルで再演が続いていると知り、3月にチケットを取っていた舞台でした。

ところが例のアレのせいで取っていた日がまさかの公演中止・・・

しかし、何とか見れないものかと調べてみると、足を運べる劇場でまだチケットがあると知り、速攻でポチリ!!

昨日、電車に小一時間揺られながら、出掛けて参りました。

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先に感想を書きます。

最高!!!


最初から最後まで、とにかく最高に楽しいミュージカルでした♪

本日で千秋楽だったようです。


ウエスタ川越という劇場が会場でした。

天井が高く音響が素晴らしく、生オーケストラ♪の舞台、最高でした。



ストーリーはゲイクラブが舞台。

クラブのオーナーの鹿賀丈史さんと看板スター“女優”の市村正親さんのゲイカップルと、鹿賀さんの「過去の誤り」で出来た息子、内海啓貴さんが結婚すると言い出したことから騒動が巻き起こって行きます。


鹿賀さんと市村さんの鉄板演技と素晴らしい歌、ちょっとした身のこなしだけでも面白過ぎますが、真島茂樹さんを筆頭とするクラブのショーダンサーのみなさんの妖艶でいて、面白さも兼ね備えたダンス!

舞台と衣装の豪華さと「ややある、作りもの的チープさ」がこれらを引き立てまくります。

自分が20年近く前にタイのバンコクで見た、本場のゲイクラブショータイムをひょっとしたら超えていた気がします。もちろん、バンコクもとても楽しく、「完璧なおねーさん」に目が点になったものですが(笑)。

六本木のニューハーフパブのショーも楽しかったな。。(急な思い出)

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さて・・

衣装は早着替えも含めて、何着あったの??ってくらい、惜しみなく披露されます。ど頭のスパンコールどっさりセーラー服の眩さよ♪

“おねーさん”方の“無駄の無い”綺麗なおみ足も見ものでした。

特に真島さんは長い鞭を使いこなす役なのですが、相当練習しないと、あの素晴らしい破裂音は出せないと思います。イイ具合に「パーーンッ」と鳴る音が耳に実に心地良かったです。



あらすじは・・・

鹿賀さんと市村さんは20年間同棲していて、やや倦怠期の雰囲気が漂っています。

そこに、可愛い息子:内海さんが長旅から帰って来た途端、旅行の相手と違う「女性」と結婚すると宣言します。


「女と結婚だなんて!!!」


「激しく悲しむ」市村さんですが、子供の頃から「大事に育てた」息子の幸せのために賛成します。

しかし、ここに大問題が潜んでいます。

息子が愛する女性のお父さんは、地域の品性を貶めていると常にゲイクラブをやり玉にあげる政治家:今井清隆さんと森公美子さん夫妻。

近日、改選があるため、力がさらに入っているといった状況。

両家顔合わせのために、一日だけ「本当の母」に来て貰って「偽家族」で乗り切りたいと息子に嘆願されます。

鹿賀さんは渋々承諾しますが、顔合わせに「母」として、やる気マンマンな市村さんに「偽家族」のことを中々切り出せません。

思い切って鹿賀さんが市村さんへ「偽家族」の話を打ち明けると、市村さんは大ショック!!

しかし、可愛い息子のため「おじさん役」を引き受け、“女”から一生懸命「おじさん」になるように練習を重ねます。健気なこと。。


そして迎えた当日。

「ピンクの内装、それっぽい調度品」をすっかり入れ替えた部屋で、ビシっとスーツを着こなし、練習した「おじさん」で、市村さんと鹿賀さん達は政治家夫婦と息子の愛する人を待ちます。

ところが・・・

「本物の母」が、まさかの当日ドタキャン。

どうしよう、どうしよう!!と息子と鹿賀さんは右往左往。

そこに「ピンポーン」と三人がやってきます。

いざ招き入れ、勘に障ることばかり言う今井さんに、鹿賀さんがちょいちょいケリを入れたり、チャチャを入れて応戦します。

「お母さまは?」と三人に聞かれた、その時!!



ババーーーンと登場☆

「本当の母」

市村さん(フォーマルな女装)!!!

待ってましたっ!!!(爆笑) 



ここから、怒涛の家族劇が展開され、はたしてこの結婚はどうなるのか??

といった、流れです。



公演は休憩を挟んだ前半・後半でしたが、森さんが登場する後半から特に笑いがドカンドカン起こります。

森さんの「ただいるだけ」の存在が、可愛いくて圧迫感(笑)

アドリブが相当あったようで、森さんは出演者から尻をバシバシ叩かれていました♪

後半のキーマンとなる、香寿たつきさんの歌声も元宝塚の迫力。

演者の方々の本当に素晴らしい歌唱、ダンサー役のみなさんのダンスの素晴らしさ。

ラインダンスの足の上がり具合と、目の持って行き場にニヤニヤが止まりませんでした。(あら、イヤだ。 家政婦、市原悦子風)


性差や人の目なんかぶっ飛ばせ、愛と絆と信頼で乗り越える!


カーテンコールが何回起こったかわかりません。

自分は2回目でスクっとスタンディング。

鳴りやまない拍手に、何回かのカーテンコール時には演者の方たちがメインの歌を歌ってくれました。

みんなが楽しく笑ってホロっとしつつ、幸せな気持ちになれる舞台・ミュージカルは最高でした。

また、来年再演があったとしたら、必ず観に行きたいと思います。


指笛の練習しておかないと(笑)

許されるなら、チップも投げ入れたいっ!!


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