【読書】 そうであれ!が、そうであった。 ~ 聡乃学習 小林聡美 ~
大好きな女優の小林聡美さん。
恐らく書かれているエッセイ本は殆んど読んで持っていると思います。
新聞広告や新刊タイトルが掲載されていたり、本屋さんに並んでいると「ヤッホーイ!」と手に取ります。
今回はこれまた表紙が可愛くて外して壁に貼りたくなります。
勿体ないので、そのままですが。
こちらは2014年から5年間書いていらしたエッセイをまとめた本です。
小林さんの猫と犬と暮らしている愉快な日常から始まります。
自分も実家では猫を飼っていたので、猫の話はうんうんと頷くばかりでした。
ご年齢を重ねて起こる健康問題へ果敢に対処する姿。
憧れを憧れのままにしない実行力や、ご職業柄致し方ない出来事など。
「小林さんはこうであって欲しい!!(やっぱり猫が好きファンとしても)」が、願ったり叶ったりの内容でした。
普通が何たるか?ではありますが、本当に普通な感覚で「あるある」よりも「そうそう!!」と思わせて下さる文調。
自分よりちょこっと上の世代の方なので、体の変調やあらゆるいまどきの出来事に対する姿勢が「ああ、確実に自分にも訪れ始めている・・」と思わせて下さいます。
文章ですが、顔をお姿も知っているだけに、まるで近くで朗読してくれているような、そんな聞こえて来るような文章でとても楽しく読めました。
本の最期のエッセイ。
自分もほぼ同じ経験があるので、電車の中で「ヤバイヤバイ」と半目で涙を堪えつつ読みました。
まあ、半目でもしっかり読んじゃうんですけど。
やりたいことをやってみる、過剰にやり過ぎない。
楽しいことをしっかり楽しむ、しかしイイ加減を本能的に知っている。
素敵な友人関係など、小林さんのお人柄と愉快で賢い考え方の賜物なんだろうなぁと思いました。
日の当たる暖かいところで、ゴロゴロ寝転がりながら読んでいたい、そんな気の置けない本でした♪