豆とアゴ。
だいぶ前に母親から豆菓子を頂きましてね。
ピーナッツを水飴で固めて、スニッカーズみたいなバーにした和菓子。
両親も高齢なので噛むのがツライんでしょうね。
そうですそうです、そういったややこしいお菓子も、贅沢な果物とかに紛れて横流しされてくるんですよ、あはは。
けっこう腹持ちが良いし、自分も噛むのに疲れるんで、6本くらいあって、1本ずつ時々食べていたんですよ。
三種類くらいあって、そのなかでも一番柔らかめのがラストに残ってて。
一番固いのは泣けるほど固くってね。
で、先週の火曜日に最後の一本を食べていたんですよ。
一番柔らかめでも、自分は前歯が欠けやすいんで、奥歯で犬が犬用のガムを噛むみたいにハムハム齧っていたんですよ。
三分の一くらい食べたあたりでしたかねぇ、ピキって音が聞こえた気がして、アゴがズレた感じがして激痛が走ったんです。
ああ、そうです、そうです、元から顎関節症気味だったんですけど、致命傷でしたねぇ。
そこから左のアゴの付け根が痛くて痛くて・・・
え? 豆菓子? 食べましたよぉ、食べられるものは捨てられませんからね、ハムハム、ハムハムと半べそで。
まあ、一日経てば落ち着くだろうと思っていたんですけどね、翌日の朝ごはんのシリアルを噛んで痛いぃぃぃ!!ってなって、定期検診のハガキを無視していた歯医者さんに予約を入れましたよ、幸い口腔外科も併設していたんでね、あ、同じお医者さんなんですけど。
結局、豆菓子にやられてから二日間、何か食べるのも痛くて、口が縦に指一本くらいしか開きませんで、その上動かすと痛い。
こんなに歯医者さんへ行くのを待ち焦がれたことはありませんでしたよ、ふぅ・・・。
木曜日に歯医者さんに行って「イノキのように顎を前に突き出すと痛いんです」って、非日常の状態を熱く語ったら「じゃあ、やってみて下さい」ってんで、アントキの猪木さんの気持ちで演じましたよ、そうですそうです、一応診察ですからね。
何回もやらされた時は、ちょっと痛かったし、気になりましたけど。
まあ、治療の一環なので耐えましたねぇ。
レントゲンを撮ってもらったら、幸い骨に異常は無かったんですけど、素人目にも左の上顎と下顎の空間が広い感じでしてね。
お医者さん曰く、上下の顎の空間に蝶ネクタイ状の軟骨があって、それが円滑な動きをさせているそうなんですけど、恐らくそれがズレて口が開きにくくなって痛みを発生させているんでしょうって。
「椎間板ヘルニアみたいな感じですね」って、言ったら「あぁ、そうじゃなくてぇ、○○みたいなぁ」って、「じゃあ、半月板損傷みたいな」、「んん~、近いけど違うなぁ」って、どうでも良い押し問答が面倒でしたね。
隣のスペースに治療で来たちびっこが「鎖骨が折れたの!」って元気いっぱい明るくしゃべっているのが聞こえたら、「実は僕も折ったことがあります」って、先生がこっちの押し問答そっちのけでちびっこの話に乗ったことには驚きましたねぇ、えぇ、えぇ、おかげでどうでも良い押し問答が終わって助かりましたけど。
で、この一週間が勝負です、リハビリを頑張って下さい、蝶ネクタイ状の軟骨で出来るだけ元に戻すように、、ずっと痛みが続くようでしたら、マウスピースを作って治療するようになります、ってさあ。
ちょっとマウスピースに憧れがあったりするですよ、「あしたのジョー」持っているから、自分、んふふ。
痛みは火曜日・水曜日がピークで歯医者さんに行った木曜日は治まっていたんです、口もだいぶ開くようにはなっていて。
先生から「口を大きく開いて、アゴを前に突き出してぇ、そうそう、それで奥歯を咬み合わせて下さい、痛いと思いますけど、頑張って。それで、お風呂で顎の付け根とかを優しくマッサージしてください。この一週間が勝負です、じゃないと固くなってきて開けづらくなり、マウスピースに・・・」ってリハビリメニューを施されて。
顎を突き出しているから奥歯なんか噛み合わないんですけど、固くなって口が開かなくなったら困りますから、必死ですよ、こっちも。
木曜日からこっち、手が空けば、イノキをして、マッサージして。
お風呂で優しくマッサージしてはイノキして。
イノキし過ぎてアゴが疲れることなんて、あなたあります?
この一週間イノキを頑張りましたよ、え? マッサージの名前は「イノキ」って名付けましたよ、もちろん。
それで、きょうでちょうど一週間の翌日。
どうなったか?
イノキすると問題の箇所がすごく疲れますけど、痛みは無くなりましたし、口も開くし、以前あったアゴのカクカクが出なくなりました。
そこの顎関節症気味のあなた!!!
レッツ「イノキ」&優しいアゴ周辺マッサージ!!!!