小さな命、たいせつに。
本日は憂鬱になりそうな出来事がありまして、いざ対面してみたら、先様も憂鬱度が高くて、鬱々とした会話を続けている内に、マイナスとマイナスが過ぎて妙なプラスに途中から転じ始めて、最後には「頑張りましょう!!善処します!!」と、なりました。
善処のしようが無い話でしたが、話は進めないと、先様あっての弊社、(多分)弊社あっての先様なので、ここは我慢のしどころです。
いつか戒名・・、いや光明があることでしょう。
まだ、死んじゃイヤ。
せっかくなので、暗い話の中に小さな明かりが灯ったお話を。
(せっかくって?)
5、6年くらい前の夏です。
洗濯を干していたのですが、その日は風が凄く強くて、大きな洗濯ばさみでしっかり止めていましたが、ハンガーが飛ばされてしまいました。
凄くお気に入りのTシャツが、裏のお宅の裏口付近に落ちています。
部屋着のボロさ最高潮のTシャツ、例えばこんなのなら諦めます。
※もう捨てましたが、この写真を撮ってからもしばらく着ていました。
届くなら傘とか突っ込んで引き上げたいのですが、残念ながら絶妙に手の届かないところへ落ちていたため、渋々裏のお宅まで伺いました。
チャイムを鳴らし、出て来た70代くらいの女性に「裏の〇〇ですが、お宅の裏口にTシャツを落としてしまいまして・・・」とお話。
すると、「あら! 見て来るわね!」と気さくに見に行って下さいました。
少し待っていると「これかしらぁ?」とハンガーにかかったままのTシャツを差し出して下さいました。
「これです、これです、ありがとうございます。お手数おかけしました。」
お宅を後にしようとしたら「これも〇〇さんのじゃない?」
とても無邪気に差し出したるは・・・
パンツ
落とした記憶は無いけど、履いていた記憶のあるパンツ。
けっこう月日が経っていたようで、薄汚れて丸まったパンツ。
顔から火炎放射器。
震える声で『自分のです』とは言わずに「・・有難う御座います。」と、ひったくるように、そして振り返らずに小走りにお宅を後にしました。
熱さと共にヘンな汗をかきながら帰宅。
「こんなものっっ!!!」
怒り真骨頂で、丸まったパンツを何故かガッと開いたら・・・
まさかの「双葉ちゃん」がそこに!!
適度な湿度と土代わりの繊維に育まれ、スクスクと芽吹いていた様子。
小さな命、たいせつに。
皆さまの心に明かりが灯ったら「顔から火炎放射器」の心も成仏出来ます。
落としたTシャツ柄、物凄く好きだったはずだけど、忘れました。
そんな思い出の夏。