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こんな時だから、出来たこと。

いつもの助っ人バイトが早めに終わり、お世話になっている自分の雇い主の会計士さんと一緒に帰りました。

自分は月に2~3回位、半日だけ助っ人先に伺って伝票入力をします。

それを先生が別日に検印し、月の1日だけ合流して、助っ人先の月次決算を確定する作業を行います。

コロナの密対策として、恐らく同日に一緒にいる時間を減らす方針を取っているんだと思います。

自分が会計ソフトの使い方を概ね覚えて、特殊な内容の伝票ですが仕分けもぼちぼち出来るようになってきているので、それでもまあまあ回っています。


そんな先生にはお世話になりっぱなしですが、先月バレンタインチョコを頂戴しました。

しかも高級チョコの代名詞、ゴディバ!!

恐縮しまくりながら、毎日ひと粒ずつ約1週間のオヤツに有難く頂きました。美味しかったなぁ。。。

そんなことがあったので、飲食店をしている実家の親に頼み、人気アイテムだけど非売品な焼き豚の小さいものをひとつお願いして、先生にホワイトデーとしてお返しに渡すことにしました。

ジップロックで封印しても、そこそこ香るため、さらにビニールで2重にくるんで、肉と全く関係無いオシャレな紙袋に保冷剤と一緒に助っ人先へ持参。

一緒に帰る時に「先月のお返しです。お口に合いましたら。」と手渡すと大変喜んで頂けました。

「ラーメンや炒飯の具にも良いですし、ビールのお供にもなると思います」

そんな風に話すと「楽しみ~♪」とニコニコ。

「では、また来月宜しくお願いします!」と先生と駅でお別れしました。


それでもまだ時間が早かったのと、助っ人先へ行くために早めの昼食としてパンが2個だけだったので、若干空腹。

取引先の飲食店さんへ行ってみようと思って、いつも降りる駅を通り過ぎ、足を伸ばしました。


年に2~3回は他の取引先も交えてお会いする機会があるはずが、去年からこっちは全く会えずじまい。

FAXやメールでやり取りをして、たまに電話もしますが、お元気な顔を見たい気持ちもありました。

特に連絡を入れるで無く、普通に伺って食券を買って食べましたが、2年近く会わず、他のお客さんもいらっしゃるし、髪型やメガネも変わっているので全く気付かれませんでした。


「Aさん、お久しぶりです。TSNです。」

食べ終わって帰り際に、マスクをちょっとだけ下げて顔を見せて挨拶しました。

Aさんは自分が店に入ってからチラチラっと見ている限りでは、全くバイトさんとも話をせず「いらっしゃい」「有難う御座いました」しか言わない、無表情。

それが「あ、どうしたの??」と大変驚かれました。

「(取引先)回っているの?」と不思議そうに聞かれたので、

「いえ、仕事が早く終わったので、伺いました」と返事をすると、

「あ、そうなんだぁ、全然気付かなかったよ!」とAさんもほんのちょっとだけマスクを下げて話してくれました。

「お元気そうで良かったです。美味しかったです!」

「親御さんもお元気?」と聞いて下さったので、

「お陰様で元気にしております」と答えると、

「それは良かった!」と満面の笑みでお話下さいました。

「それでは、また宜しくお願いします。失礼致します。」

「また、寄ってね!」

ニッコリと見送って下さいました。


以前はお会いしても他の取引先の方も大勢いたりするので、あまり話をすることもありませんでした。

どっちかというと、話し掛けづらく、ちょっと苦手に思っていました。

でも、ほんの少しだけの会話でしたが言外に、

「来てくれたんだ!」と云った雰囲気がこちらにも伝わって来ました。

こんな時なので、色々なところに足を運ぶ訳にも行かず「何かのついで」でしか取引先には伺えません。

取引先の飲食店の皆さんがかなり厳しい状況なので、本当は回れるだけ回りたいのですが。。


ちょっとしたお返しだったり、顔を見に伺ったりでしたが、こちらもとても嬉しい気持ちになれました。

なかなか気軽に会えない時の中で、貴重な時間となりました。

行けそうな取引先には、ふらっとお伺いさせて頂こうと思います。

仕事でもあり、ひとつの楽しみとして。



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